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ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロ氏のデビュー作の映画化「遠い山なみの光」を観ました。原作は読んでいました。1950年代の長崎と1980年代のイギリスを舞台にした、戦争と家族の記憶についての物語です。映画のクライマックスを観て「おー、そう来たか!!」と驚きました。小説を原作とした映画化にはいろいろあります。原作を忠実に映画化するパターン。大幅に改変するパターン。この作品は、最初は原作に沿って映画化しているな、と思いながら観ていたのですが、物語の革新となるクライマックスの
原作:カズオ・イシグロ/監督:石川慶イギリスの片田舎で暮らす日本人女性・悦子は、ある日、長女の自死という悲劇を背負うことになる。自宅の売却も決めたある日、次女が訪ねてきて悦子の人生を作品にしたいと言い出したこともあり、彼女は少しずつ記憶の扉を開けていく。戦後復興の熱気と不安が入り混じる長崎。若き日の悦子は、夫と暮らしながら、奇妙でどこか影のある女性・佐知子と出会う。佐知子は幼い娘マリコと共に暮らしていたが、母としての姿は不安定で、周囲からも距離を置かれていた。悦子は自然とマリコに心を寄