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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問2今回は、図8を参考にして、図6(下)の850hPaにおける温暖前線および寒冷前線を前線記号を用いて解答図に記入せよ、という前線解析の問題です。まず、問題文で「図8を参考にして」とありますので、図8の850hPa面における相当温位の分布から前線を解析してみます。図4(下)より地上低気圧の中心位置を転写してここから温暖前線と寒冷前線を延ばしていきます、ここで前線解析の際に着目すべき要素として
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問2(2)前回の問2(2)①の設問で温暖前線につきましては12℃の等温線に対応していることがわかりました。したがって、温暖前線につきましては、赤色で示しました12℃の等温線に沿って枠の部分まで記入すればOKです。次に寒冷前線につきましては、少し注意すべき点があります。前回の問2(2)①の設問でも触れましたが、前線の解析に着目すべき点について、「風のシアーの大きい部分」を挙げました。図2を見ます
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問4今回は、図11(下)の浜田の時系列図から寒冷前線が通過した可能性のある時刻が2つあるとし、早い方から時刻A、時刻Bとしたときの各時刻を10分刻みで答えよ、という内容の問題です。寒冷前線の通過時における気温、海面気圧、風向の各着目点につきましては問4(1)における平戸および下関の考察と同じですので見てみますと、まず、早い方の時刻Aでは、風向が11時00分に南南西から南西に時計回りに変わり、気温は11時
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技2・問1図3の気象衛星赤外画像のうち、初期時刻についてですので、左上の2日21時に着目します。さらに図1の日本の南の低気圧の中心位置(北緯27°東経138°)付近に着目して「雲頂高度に言及」の点で見たときの閉塞過程の特徴と「寒冷前線に言及」の点で見たときの閉塞過程の特徴に分けて考えてみることにします。まず、「雲頂高度に言及」の点で見てみますと、低気圧の中心付近では、発達期のような明るい雲域が見られ
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)問題の冒頭では解答に際し、細かく指示されていますので、見落とさないように注意が必要です。マーカーペンなどで忘れないよう、チェックするなどで習慣付けましょう。①まず図1の気象衛星画像を見てみます。中国大陸から日本の東海上に延びている帯状の雲域ですが(1)の冒頭にあります通り、10の倍数で解答することに注意しますと、「北緯30°に沿って」ということになります。①30②南西諸島付近に着目しますと、可視画像・赤外画像と
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技2・問2(2)(図9右下より、6℃の等温線に沿って解析した前線)図9の4日21時に予想される低気圧の中心位置を基に850hPaの前線を6℃の等温線および風向も参考にしながら解析してみました。次に問題文にあります通り、北海道付近の走向に着目しますと、前線は、16方位でほぼ南‐北の走向となっていることがわかります。よって、走向は南‐北(北‐南)ということになります。では。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技1・問2今回は、図7と図10を用いて24時間後に予想される温暖前線と寒冷前線の位置を記号を付して解答図に記入せよ、という内容です。まず、問題文に「問1で述べた地上低気圧に伴う前線のうち」と書かれているところが気になります。そこで図1の初期時刻の状況を振り返ってみますと、低気圧の中心からは西へすでに閉塞前線が延びており、閉塞点から温暖前線と寒冷前線がそれぞれ延びていることから、地上低気圧は初期時刻の段階で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問1(2)まず、浜田の上空1.5kmを寒冷前線が通過した時刻を求めてみます。求め方としましては、前問の①と同様で、風向が南成分を含む風から北成分を含む風に時計回りに変化したところの時刻を探すことになります。11:00までは西南西の風が続いていましたが、11:30以降は西風ですが微妙に北成分を含んだ風へと時計回りにへんかしていることから、高度1.5kmを寒冷前線が通過した時刻は11:30であることがわかります。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1(2)今回の問題は、図2(下)の850hPa面の気温の分布に基づいて、日本海中部の低気圧に伴う850hPa面の温暖前線に対応する等温線の値、および850hPa面の寒冷前線に対応する等温線の値を解答する内容です。まず、850hPa面の温度分布から前線を解析する際に着目すべき要素は、等温線の集中帯の最も暖気側(南縁)と風向シアーになります。そこで図1から日本海中部の低気圧およびそれに伴う温暖
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技1問題は図10、松江の時系列図の気象要素のうち、風向と気温に着目して、明瞭な前線が通過した日時と、根拠を解答せよ、というものです。ここで「時系列図において前線が通過したとされる最初の日時」とはどういうことかといいますと、風向と気温が前線の通過によって変化をする直前ではなくて、大きく変化した直後の日時ということになります。風向と気温において、前線が通過するときの特徴として、風向では急変がみられ、気温では、急上昇
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問3今回は、前問の問3(2)および図6(下)に着目して、図5(下)の日本の東の低気圧の伴う前線、および低気圧に伴う寒冷前線とつながって西に延びる停滞前線を記号を付して解答図に作図せよ、ということで考えてみます。まず、前問の(2)より、名瀬の状態曲線(エマグラム)から読み取れることをおさらいしますと、下の前線性逆転層の上端の高度は900hPaの高度にあることがわかっています。つまり、これから解析しよう
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第32回試験・実技1・問2今回は、前回と同じ問題で、36時間後に予想される前線の解析をしてみたいと思います。温暖型閉塞前線を解析するというのが今回の主題ですが、まず、与えられた資料から低気圧が閉塞しているのをどうやって見分けるかについて触れておきたいと思います。図6(左下)の図を見てみますと、図5(下)において地上に予想されている北緯43°東経141°付近にある低気圧中心付近ではその南側に相当温位の低い空気が回り込んでい
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1(3)今回は、図3の雲域Bについて、一つ目は図2(上)に描かれている500hPaトラフとの位置関係について、二つ目は、雲域Bにおける雲の連なる方向や位置を地上の寒冷前線と関連付けて述べよ、という2つの設問について考えてみます。(500hPaトラフとの位置関係)まず、図2(上)の灰色で示されている500hPa面のトラフの位置について確認してみますと、トラフは朝鮮半島の東岸から南南西に延び、チ
こんばんは。今回も前回に続き、図3の気象衛星画像に関する問題です。今度は図3の雲域Bについて、一つ目は図2(上)に描かれている500hPaトラフとの位置関係について、二つ目は、雲域Bにおける雲の連なる方向や位置を地上の寒冷前線と関連付けて述べよ、という2つの設問について次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技2・問1(3)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。31日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回から試験直前対策として実技試験における重要問題の一つである前線解析の問題に絞って、8回シリーズで実際に出題された問題を採り上げ、要点を押さえながら一緒に考えてみたいと思います。なお、これから採り上げる問題は比較的古く、気象業務支援センターHPに載せている解答用紙は現時点で第45回試験以前のものがありませんので、東京堂出版の「模範解答と解説」または気象業務支援センターの「問題と正解」の該当する回をお持ちの方は付録の解答用紙を使用されるか、お持ちでない方は要点だけでも押さえ
こんばんは。今回は、前回の続きで、解答図に高度0.3km~1.5kmまでの寒冷前線面を記入せよ、という作図の問題です。作図での留意点に触れながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問1(2)(解答用紙はこちら⇒気象業務支援センターHP「過去の試験問題」)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいとおもいます。第60回試験・実技試験1・問1図4の浜田の高層風時系列図、すなわちウィンドプロファイラの観測データにおいて、最下部の高度0.3kmの風向に変化がないか着目しますと、6:00から8:30分にかけては風向が西南西、つまり南成分を持つ風が続いていますが、9:00になりますと風向が時計回りに変化して西北西、つまり北成分を持つ風に変化していることがわかります。問1(1)の⑦で、「日本海中部の低気圧の進行方向後面で寒気移流が明瞭となっている。
こんばんは。今回は、図7、図10を用いて問1で述べた地上低気圧に伴う前線のうち温暖前線と寒冷前線の24時間後の予想位置を、前線記号を用いて解答図に記入せよ、という作図の問題になります。問題における指示、問1の考察の段階における地上低気圧について留意すべき点、前線解析の要点について次回、一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(解答図はこちら⇒気象業務支援センターHP「過去の試験問題」)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて
こんばんは。今回は、前回の温暖前線に対応する850hPa面の等温線に留意しながら850hPa面の温暖前線および寒冷前線を解答図に解析するという問題について、次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問2(2)解答図はこちら→気象業務支援センターHP「過去の試験問題」※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。18日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、前回と同じ問題で、36時間後において予想される温暖型閉塞前線について着目すべき要点を押さえながら解析します。次回は別の問題を例にして寒冷型閉塞前線を採り上げる予定ですが、どこが違うのかも含めて次回一緒に考えてみたいと思います。第32回試験・実技1・問2(解答用紙)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。17日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第32回試験・実技1・問2(解答用紙)今回は、キンクの解析を主題にしていますので、図4と図6の24時間後の前線についてだけ解析してみることにします。なお36時間後につきましては、次回、温暖型閉塞前線を主題に採り上げる予定です。まず、前線解析に着目すべき基本的な要素は、850hPa等相当温位線集中帯、あるいは850hPa等温線集中帯と風のシアー、特に風向シアーに着目して解析を行っていきます。24時間後に予想されている地上
こんばんは。今回は、前回の続きで、前回では地上に近い高度0.3kmにおいて寒冷前線が通過した時刻を求めたわけですが、今回は、高度1.5kmを寒冷前線が通過した時刻を求め、さらに①で求めた時刻を基に、浜田付近での寒冷前線の高度0.3kmから1.5kmにおける前線に直交する方向の平均的な勾配を分数値1/Fで求めて、その分母Fの値を解答せよ、という内容の問題です。問題文では前問の①を基に、とありますが、勾配を求めるためには、問1(2)の冒頭部分もよく読んで考える必要があります。どのように
こんばんは。今回は、図2(下)の850hPa面の気温の分布に基づいて、日本海中部の低気圧に伴う850hPa面の温暖前線に対応する等温線の値、および850hPa面の寒冷前線に対応する等温線の値を解答する内容です。850hPa面の温度分布において前線解析の際にどういうところに着目するのかについて次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1(2)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。27日分の考察編は次回更新の予定
こんばんは。今回は図9(下)の御前崎の時系列図より、寒冷前線が通過した時刻を解答し、さらに、寒冷前線が南北にのびた形状で御前崎を通過し、その形状と速さを変えずに東進し続けたとして、大島を通過すると考えられる時刻を求めよ、という内容の問題です。前問(1)において石廊崎を寒冷前線がいつ通過したのかを正しく求められたかがポイントになりそうですね。次回、一緒に考えて見たいと思います。第59回試験・実技試験1・問3問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。今回は、図6~図8及び、問3(1)の考察に基づいて、前線を作図するという問題です。設問では、解答用紙にはすでに、温暖前線と閉塞前線が実線で描かれています。したがって、残りの寒冷前線と、各前線の記号も記入して完成させる形になっています。記入のポイントについて次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問3解答用紙はこちら。→気象業務支援センターHP「過去の試験問題」※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用し
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問3以前、前線解析の設問は問2(2)②で触れましたが、今回の設問では、すでに地上の温暖前線と閉塞前線がすでに実線で記入されています。そこで初めに以前で触れなかった閉塞点の解析について考えてみますと、図8では低気圧に伴う等相当温位線の集中帯が2つに分かれているところで、実線と交わるところと考えられます。この閉塞点から低気圧の中心に向かって閉塞前線が延びているということになります。次に南縁850hPaの等相当
・いきなり単語だけでてきても、イメージわかないとどうしても覚えられない・。例えば寒冷前線の、「アナ型」、「カタ型」がそうだ。前線(気象)-Wikipediaの中の「前線の循環構造」の中に出てくる。現実にはアナ型、カタ型と明確に分かれるものでもなく、その「中間型」もあるとか・・。で、調べてみたら、「山風」、「谷風」のところで出てくる「斜面下降滑降流」(カタバチック風)と、「斜面滑昇流」(アナバチック風)がやはりこの語源だった。以下「」はWikipediaからの引用。・「滑降風(英:
こんばんは。早速ですが、考えて見たいと思います。第59回試験・実技試験・問3まず前問の(1)と同様に図9(下)の御前崎の時系列図から寒冷前線が通過した時刻を見ていきます。最も目立った変化が見られるのは気温で、13時30分から12時40分にかけて4℃下降していることがわかります。また同時に風向が南西から西に、気圧が1hPa上昇していることから、御前崎を12時40分に寒冷前線が通過したと判断されます。次に、寒冷前線が南北にのびた形状で御前崎を通過し、その形状と速さを変えずに東進し続け