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本来の意味を離れて特殊な意味で使われる富山弁をご紹介します。その意味が分かるとちょっと怖い?かも。■しもてく始末して行く=(人生を)終って行く⇒亡くなる【用例】「あのばあちゃん、元気だったがに、しもてかれたけ」「お亡くなり」とか「ご逝去」よりも「しもてかれた」と聞くと、何か情が湧いて切なくなります。「しもうていかれた(終うて行かれた)」とも言いますが、やや直接的な響きなので、あえて「しもてかれた」と詰めて発音する場合が多いようです。嫌な上司や先輩が先に退社したあと「○
5年前に「年賀状じまい」をしました。終活とかではなく単に、還暦も過ぎて毎年100枚近くの賀状を作るお金と手間暇がおとましく(惜しく)なったからです。5年経っての感想は、「年賀状やめてよかった」です。100枚近くとはいえ年賀状の他につきあいのない相手がほとんどだったのですが、そういう人には全く支障がなかったばかりか、中にはこれで完全に縁が切れてよかったと思う人さえいました。親戚など、年賀状以外に挨拶や連絡をする機会がある人には、なおのこと必要なかったと思います。近年ハ
私の母なんかがよく使っていたのですが、自分で使うことはなく、いまだに意味がよく分からない富山弁があります。■はまる簑島良二著『日本のまんなか富山弁』(2001年初版)によれば、『ハマル』は、富山市のみならず朝日から砺波まで、県内で広く「おごる」の意味で使われるとのことです。【用例】「今日は俺がハマッテやる」語源は「相手の思う壺にはまる」とのこと。つまり、上記用例を噛み砕くと、「わかったちゃ!ここはお前の狙い通りに俺が勘定をもってやっちゃ!」というココロなんですね?『だいてやる
ずっと使い慣れてきた言葉に知らない意味があったことを、いい年齢になってから知ることがあります。幼年期にひらがなを覚えるとき、親から、「お」は「大きいお」、「を」は「小さいを」(※)と教わりました。(※)「大きいお」「小さいを」は、富山でしか使われない表現だとの記事も見かけますから、「校下」や「(歌の)1題目、2題目」のような地域言葉?なのかもしれません。その後学校では、『「を」は、今は助詞としてのみ使うが、昔は”wo”と発音した字であり、「お」”o”と区別して使われていた』と教わ
「あんた何(なに)だわだわと使(つこ)とんがいね!」亡き母によく叱られた気がします。なぜか私には子供のころ「(目的のためなら)水と紙と電気はいくら使ってもいいんだ!」という考えがあって、勉強のためという名目で実行していたのですが、そりゃ叱られますわな(反省)。「日本のまんなか富山弁」(簑島良二著)によれば、「だわだわ」は富山県の広範囲で使われる富山弁で、「だぶだぶで締まりが無い」こととされています。「じゃぶじゃぶ(共通語?)」と同じように使われます。「だわ」(富山弁)の意味
昔は、男の三道楽煩悩(さんどらぼんのう)と言えば「飲む打つ買う」でした(過去形です!)。それらにちなんだ?富山弁を3つご紹介します。■やわしい「やわやしい」とも言います。簑島良二著『日本のまんなか富山弁』(2001年初版)によれば、『ヤワシ-(ヤワスイ、ヤワヤシー、ヤバスイ)』は、主に県東部で次のような意味で使われるとのことです。①むさ苦しい。見苦しい。乱雑な。散らかった【用例】「家ん中ヤワシイから見てもらわれん」②汚らしい。みすぼらしい【用例】「ヤワヤシイ格好