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前衛芸術家として知られる岡本太郎(1911-1996)が1956年1月公開の大映特撮映画「宇宙人東京に現わる」の色彩指導および宇宙人「パイラ人」とパイラ人の宇宙ステーションのデザインを務めたことはつとに知られているが、公開終了後まもない1956年5月15日発行(※)の娯楽小説誌「オール小説」p.66~p.67に岡本太郎がパイラ人デザインの創作意図を綴った「パイラ人誕生」という手記を寄せているので紹介したい。添えられているパイラ人のイラストは勿論、岡本太郎本人の筆によるものだ。(※月刊誌の実売日
映画「高校三年生」ロケ地滝学園グラフ
3月に劇場鑑賞の最後の作品にたどり着きました。作品は1957年の大映映画『暖流』ですが、岸田国士の同名小説の再映画化です。戦前の1939年に吉村公三郎監督のもとで最初の映画化がなされ、佐分利信、高峰三枝子、水戸光子らが出演しています。この戦後版の『暖流』を撮っているのは、1957年に『くちづけ』で監督デビューしたばかりの増村保造。同じ年に公開の若尾文子主演の『青空娘』が好評だったこともあり、たて続けの監督作品です。主な出演者は野添ひとみ、根上淳そして左幸子。脚本は『青空娘』に引き続いて