ブログ記事3件
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO今日もパンの新作について2人で考えていた。バレンタインに間に合うように、チョコレートを使うパンを和さんは考えているみたいだった。「どんなパンが良いのかな?やっぱりチョコパンなんだろうけど、普通だとインパクトないよね」俺のためだけにバレンタインを考えてくれているわけではないのは残念だったけれど、悩んでいる和さんの助けになりたくて。自分が食べてみたいパンを提案してみた。「んー、俺は、チョコレートケーキみたいなパンが食べたいで
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOこうして俺たちは晴れて恋人同士になることが出来た。呼び方も「二宮さん」から「和さん」に変えた。和さんはそのまま「智くん」って呼んでいるけど、いつか「智」って呼んでほしいと思ってる。でもそれはまだ急がない。俺が卒業して、和さんの全部を貰う時に甘く呼んでほしい。和さんは俺と恋人になったこと、俺がパン職人になりたくて専門学校に通うことをお父さんに話してくれたらしい。「勝手に話してごめんね」「いえ、いつか挨拶したいと思っていた
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、好きです」強く抱き締めたままそう言った。でも二宮さんは腕の中で苦しげな様子。「智くん、苦しいっ、そんな強く抱き締めなくても、俺はもう逃げないよ」さっきの身を翻した光景が目に焼き付いてしまっていて、またあんな風に背を向けられて逃げられるかもと思ったら怖くてなかなか離す事はできなくて。少しだけ腕を緩めた。「本当に逃げません?」「逃げないってば」もう自分の気持ちから逃げるのもやめたからって少しすっきりした顔で微
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO俺に背を向けた二宮さん。ここで逃したら絶対に駄目だ。「逃がさない」逃したくない気持ちが俺を素早く動かした。二宮さんの手を引いて抱き締める。「やっと二宮さんを捕まえられるのに、そんなチャンス逃すわけないじゃないですか」耳元でそう囁く。そして逃がさないように更に腕に力をこめた。しばらく振り払おうとしていた二宮さんも、諦めたのか力を抜いた。「二宮さん、本当の気持ちを教えてください」「好きだよ……、もう、ずっと前から」
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOその日はあまり雪が降らなかったから、雪かきも早く終わるだろうと見込んで、俺は準備していたものを持って二宮さんの店に除雪に向かった。雪かきの合間に二宮さんに見つからないようにこっそり作って、店の入り口横の木製の椅子の上にあるOpen、Closedの看板の前に並べた。仲良く並んだ二羽の雪うさぎ。ここの店の名前が『琥珀の月うさぎ』だから、いつか作ってみようと思っていて、耳になりそうな葉っぱと目に使う赤い実を準備していたんだ。二羽は
一個前に前編がありますので、前編からお読みくださいね大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「だからって、時間ずらしたり、次の日にしたり出来るだろ」「嫌だよ、時間空いたら教習受けて早く免許取りたいだろ!」そう、ここは嵐自動車教習所。俺は自動車の運転免許を取るために恋人の大野智が教習指導員として働いている教習所に通っていた。教習指導員なんてしているくせに、プライベートでは車を全く運転しない智。「俺は絶対事故るから怖いの」なんて言って公共交通機関で移動する可愛い教
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN俺は最近ヤバイ奴に出逢った。そいつは、桜吹雪と一緒に空から降ってきたんだ。二宮和也26歳。社会人5年目。ごくごく普通の会社員。ずーっと彼女なし。本当は世界の綺麗な景色を写すカメラマンになりたかった。はずが、休日は家に引きこもるただのサラリーマン。「はぁっ」飲み会帰り、酔いが回り公園のベンチに座り込む。天を振り仰ぐと満開の桜。「綺麗だなー」もう何年も触ってないカメラが突然恋しくなった。指でフレームを作って桜を心
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOしばらく胸の中で無言だった二宮さんが、俺の胸を強く押して離れた。「好きなんて、きっと勘違いだよ」やっぱり受け入れてはもらえないんだろうか?更に勘違いだと思われている事がショックだった。この気持ちは勘違いなんかじゃないのに。絶望的な気持ちになって、諦めそうになったけど。でも、簡単には諦められない程、俺の中で二宮さんの存在は大きく育ってしまっていたから。「二宮さん、俺が嫌いですか?」嫌われているなら諦めよう、そう思って訊
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「はいはーい、そろそろ行くよー」「ほらみんなも仕事に戻ってー」翔さんと潤くんの声でハッと我にかえる。みんなの前でなんて事。慌てて先輩から離れた。でもどうしよう、俺、絶対真っ赤な顔してる。すると、頭に被っていたレースのベールで顔を隠された。「和、しばらくこうしてて」視界が悪くなったけど、正直真っ赤な顔をみんなに晒さずにすんで安心したんだ。その後すぐに先輩達がお化け当番の時間だからっていなくなって、その入れ替わりにオオ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOすっかり習慣になってきた毎朝の雪かきだったけど。今日は二宮さんの様子が何だか違っていた。「二宮さん?何かありました?」「えっ、何もないよ」「何か、元気がないから」心配で、何かあったなら話して欲しいと思ったんだ。でも話したくないかもしれないと思うと、強く訊けなくて。「ふふっ、ここ、皺寄ってる。格好良い顔が台無しよ」俺の眉間の皺を撫でながらそう言った二宮さん。突然触れられて、俺の心臓が跳ねた。でもこれぐらいで照れるな
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO学校に着くと玄関で俺らを待っていた翔くんと潤、何故か一緒にいた相葉くんにも無言で見つめられる和。「?」3人の視線を受けた和は、自分の仮装が変なのかと慌てだしてスカートを直したりしている。無言の時間を破ったのは相葉くんだった。「おーちゃん朝からヤってないよね?あひゃひゃ」やっぱり和は色気が漏れているらしい。「シてねぇ……」溜め息をつきながら潤を見る。「和の事、よろしくな」なるべく和の模擬店に入り浸るつもりではあるが、
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO俺にとって毎朝の雪かきは、二宮さんと一緒だと全然苦にならなくて、むしろ楽しい作業だった。スコップの重たさにヨロヨロしている二宮さんは、見ていると庇護欲がわいて、毎日抱き締めたい衝動に駆られるぐらいだった。雪かきが早く終わると、2人で雪だるまを作ったり、かまくらを作ったりした。かまくらは、まだ雪が足りなくて小さいものしか作れなかったんだけど。2人一緒に入ってドキドキしてしまった。「狭いね」そう言って俺を見た二宮さんの顔が、
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOイートインスペースでいつもどおり試食させてもらって、少し話してから、二宮さんがレジの準備をしている間に、俺は外の看板をOpenに変えにいく。その看板の前には二宮さんうさぎにキスをしたままの俺うさぎ。こんなの見たら、また二宮さんは困惑してしまうんだろうな。明日には、普通に横に並んでいるかもしれないなって苦い笑みが漏れた。「お前たちは、誰にも邪魔されず、このままずっといられると良いな」そう願いながら看板をOpenに変えた。開
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO二宮さんは黙々と除雪していて。まだ怒っているのかもしれないと思うと俺もなかなか話しかけられなくて。だから俺も黙々と除雪しながら考えていた。子供扱いから脱却するにはどうしたら良いんだろうか?よくよく考えたら、ただキスして好きだって伝えたって子供扱いからは脱却できないよな。また大人を揶揄うなって言われてしまうだけだ。子供扱いをされなくなってから好きだと言わないと相手にされないんじゃないか?でもそもそも俺はそんなに子供じみて
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO開けたドアの先には驚いた顔をした二宮さんが立っていた。「智くん、どうしたの?もしかして朝何か忘れていった?」イートインの方を見ながらそう訊いてきた。「お父さんは?」「えっ、父さんなら、先に自宅に戻ったけど?」「良かった」これから大切な話をするから、なるべくならお父さんを気にせず話したかったんだ。勿論、お客さんにも邪魔されたくないから、ドアの鍵をガチャッと回してしめた。「えっ?智くん、何?」訳が分からないといった表
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNアマネさんは妊娠していたけど、勿論智の子ではなく、色んな人と関係を持っていたので誰の子なのか自分でも分からないみたいだった。智の記憶が無いのを良い事に、智の子と偽って、記憶が戻る前に結婚に持ちこもうとしていたみたい。そして、庇って落ちたと証言した人は、実際目撃はしていなかったけれど、警察に疑われたら困ると泣いて頼むアマネさんに同情して証言したとの事だったみたいだ。智がシャワー中だって言って俺からの電話に出たのは、指輪の刻印がK
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO結局、俺の家に連れて帰っても姉貴が居て出来ねぇし、遅くなると和の母ちゃんが心配するからそのまま大人しく送る事になった。「先輩、唇尖ってる」クスクス笑いながら俺の顔を覗きこんでくる和。こんなに可愛い和を抱きたい時にすぐに抱けないなんて、マジ拷問だ。「先輩、あのね、学園祭の日は泊まりに行っても良い?」上目遣いのオネダリ。しかも和からのお泊まりのオネダリなんてハジメテだ。絶対良いに決まってる。しかも学園祭の次の日は振替で学
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「いってらっしゃい、今日も頑張ってね」いつもどおりの挨拶で常連さんに手を振る。ここは俺の父さんのパン屋『琥珀の月うさぎ』。そこそこ田舎のちょっと寂れた街中に、父さんと母さんが若い時に店を構えて、昔からの常連さんに愛されて営業を続けていた。開店当初は『月うさぎ』って名前のパン屋だったのに、俺が生まれてきた時に、俺の瞳の色を見て『琥珀の月うさぎ』って改名したんだって。何か、愛されてるって感じられて嬉しくなるよね。近くの駅から
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO足を舐めただけで瞳を熱で潤ませ、表情を甘く蕩けさせていく和。少しずつもどかしそうに身体をくねらせている。服を早く取り去って中を暴きたいけれど、楽しみはもう少しとっておく事にした。今は清楚で可愛い和が乱れる姿を見たい。ベールとウィッグをとってベッドへと押し倒す。すると、和が良いの?って見つめてくる。「ウィッグをつけた和も可愛いけど、俺はいつもの和が良い。それに可愛い耳も見てぇし」素直
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOそれからも俺は毎朝パンを買うという口実で彼――二宮和也さんに逢いたくて店に通った。流石に登校時と下校時、両方通う事は出来なかったから、なるべく二宮さんと話せるように客の少ない時間帯にしようと思った。それに、朝から二宮さんに逢うと一日が鮮やかに色づいて見えて一日中優しい気持ちで過ごせたから、朝の登校時に決めた。朝の時間帯はちょうどピークを越えたあたりみたいで、他にお客さんはまばらにいるぐらいだったため、二宮さんと会話する事が出来
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、俺、大学に行くのやめました」「えっ!」二宮さんはかなり驚いたのか、大きな声を上げた。「智くん、大学行かないって、どうして?」「俺、将来はパン職人になりたいんです」パン職人になりたくて、二宮さんが通っていた専門学校を受けたんだ。二宮さんは父母が了承したか心配していたけど、父母にもしっかり話して了承を得ていたし、やりたい事が見つかって良かったと2人とも喜んでくれていた。ただ、ここからはまだ父母にも誰にも言ってい
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO雪かきが終わると、店の中のイートインスペースで試作品を食べさせてもらった。対面に座って、頬杖ついた二宮さんが小首を傾げて訊いてくる。「智くんは、どんなパンが好き?」「甘いパンが好きなんです。揚げパンとか、チョココロネとか、シナモンロールとか。でもハムエッグパンとカツサンドとカレーパンも好きです」二宮さんの新作の参考になるならと、自分の好きなパンを思い浮かべながら一生懸命に答えた。「結構たくさん好きなパンあるんだね」二
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「和也ー、もう寝ようぜー」「はぁ?俺アナタと違って忙しいんで」その手にはゲームのリモコン。テレビから目も離さずそう答える。仕事なら分かるけど、ゲームだろ?全然忙しくねぇじゃん。「んな事言わずに、寝ようぜ」後ろから抱きついたら猫パンチをくらった。「邪魔しないでくれます?」一気に下がった室温に俺は渋々洗面所に行って歯を磨く。それからリビングにまた戻ると。「和也?」リビングには既に和也の姿はなくて。あー、またいつ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO和と並んで帰る。この季節になると暗くなるのも早くて、今はもう真っ暗だ。学校からは俺の家の方が近いけど、和の家まで送る事にした。「和、最近ずっとこんなに遅かったんか?」「うん、そうだね、大体この時間」やっぱり準備から参加できて良かったのかもしれない。潤や翔くんに、和には内緒で送りを頼んでいて、2人とも頼りになるけど、こんなに暗くなったらどんな事があるか分からないよな。何かあった時にその場に自分がいないと絶対後悔するパター
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO二宮さんは誰にでもこんなに無防備なんだろうか?すぐに捕らわれそうなぐらいの距離まで警戒しないで近づいて、俺に手を握られ、壁に追い込まれて逃げる事も出来ないのに、自分の魅力に気づいてないから危機感が全くないんだ。すぐに他の男の毒牙にかかってしまいそう。「ちょっ、智くん?」間近で見つめ合う。衝動的にこんな事をしてしまったけれど、少し危機感を持って欲しくてしばらく押さえ込んでみた。でも間近で見つめているうちに二宮さんの唇に魅了
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN入ってきた学生さんの顔にしばし見惚れる。艶のある黒髪で、少し長めの前髪を耳元で後ろに流している清潔感のある髪型、鼻筋が通っていて、細くて綺麗な眉に優しげに垂れた目。とにかく整っていて美しい高校生の男の子だった。高校生って分かったのは、割と有名な私立高校の制服を着ていたから。「あの……?」じっと見つめてる俺に気づいたのか、訝しげに少し眉をひそめてる。ヤバイ、不躾に見過ぎた。「あっ、すみませんっ、初めてのお客様だったのでつ
一個前のお話、昨日夜アップしてます大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「智くんの事で、少し話したくて」そろそろ閉店時間だったから、店番と閉店作業を父さんに代わってもらい、櫻井さんをイートインスペースに案内した。「話って何ですか……?」「すみません、私の勘違いで、貴方と智くんを傷つけてしまった」「勘違い……?」訳が分からなくて首を傾げた。櫻井さんは、智くんの秘書的存在らしい。ただ親戚関係でもあり、幼馴染的存在でもあるという。今日は幼馴染として話しに来た
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「まだ智くんを好きなら、智くんともう一度話してくれませんか?智くんは、昔から社長の息子として大人にばかり囲まれて、大人の色んな期待や思惑に触れているうちに、社長が望んだ訳ではないのに早くに大人になってしまったんです」櫻井さんが悲しげに眉を下げた。「でも、こちらに引っ越してきてから智くんは変わりました。早朝から楽しげに家を出ていく姿を見たりすると、少し子供らしさが出てきたというか、年相応の無邪気さも取り戻せてきていたように私は
いつも読んでくださってありがとうございます初めて来てくださった方、いらっしゃいませこちらは嵐さんをモデルにBL小説を書いているブログになっております大宮Loveしか書いておりません。あくまでも妄想小説で、たまに成人向けになってます間違って足を踏み入れた方は回れ右で退室お願いしますねお話も少しずつ増えてきたので、お話の紹介をしたいと思います題名を押すと一話目に飛ぶようになってます。あとがきにオマケの話がついている事がありますので、良かったらあとがきまで読んでいただけたら嬉しいです。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「相葉ちゃん……、俺、和也を素直な甘えん坊にしてぇ……」昼休みに俺にご飯を運んできてくれた相葉ちゃんに相談したんだ。そうしたら相葉ちゃんが教えてくれたのがちょっと胡散臭い人だった。でもな、相葉ちゃんを信じてその人のところに行ってみたんだ。や、マジ行って良かったと思うわ。俺、すげー力を手に入れたんだ。胡散臭い人からもお墨付きをもらった。「君は、もう立派な催眠術士だっ!」あとはいつ、和也に催眠術をかけるかだ。催眠術をか