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大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO玄関ドアが閉まり、二宮さんの儚げな後ろ姿が見えなくなって。さっきまでうだうだ考えていたはずなのに、気づいたら二宮さんを追って玄関を飛び出していた。エレベーターまでの長い通路を足早に歩いている二宮さんを追いかける。後ろ姿で顔が見えなかったけれど、震える肩と腕で顔を拭っている姿を見て泣いている事に気づいた。俺が泣かせた。信じられないって言われた時の辛さを知っていたのに、俺は自分が傷つかないために同じ言葉で二宮さんを傷つけた。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO日曜日、学校が休みだから、最近はただぼんやりとソファに座って過ごしていた。その時、玄関のドアがバタンと大きな音を立てた。こんな風に入ってくるのは翔くんぐらいしかいない。でもいつもは一応インターフォンを鳴らすのに、今日はどうしたんだろうか?「翔くん?」リビングから声をかけても返事がなくて。「どうかしたの?」ソファから立ち上がり、リビングのドアを開けた。でもそこに居たのは翔くんではなくて。「二宮さん……、どうして……」
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO今まで彩りに満ちていた世界が、またどんどん色を失っていく。目の前が真っ暗になったような気がした。失ったものが大きくて感情がついていかない。自分は今どんな顔をしているんだろうか。「和さんも、やっぱりあいつと同じで、俺のこと信じてはくれないんですね」そう言って俯いた。ああ、そうだ、もう和さんとも呼べないな。麻痺した頭でそんな事を考える。「二宮さん、楽しかったです。ありがとうございました」和さんの顔を見るのは怖かった。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「やっぱりニノちゃん知らなかったんだ?俺も今日知って、早くニノちゃんに教えようと思ったんだよ。こいつは『Tendre』のスパイだから気をつけろってさぁ。ほーら、だからあんまり仲良くしない方が良いって忠告してやったのにさぁ」したり顔で饒舌に話す山下。「スパイではありません」殴り掛かりたい気持ちを抑えて山下を睨みつけながら言った。「でも、『Tendre』の社長の息子なんだろ?」「貴方に言う必要ありません」山下になんて言
想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。その翌日、急遽S井先生と会うことに決めた僕を、「・・・俺も会いたかったのに」智が不満げな顔をして横目で睨みました。「仕方ないでしょ・・・智は3日間も出張ですし、東山先生の口ぶりでは早急に僕に会いたがっているみたいでしたから」「・・・そりゃ・・・S井先生の気持ちは分からないでもないけど」「・・・ふふ、智・・・勝手に別荘を使う約束をしてごめんね?」「それは別に・・
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「あら♡」思わず声が漏れると、2人は顔を見合わせて頬を赤くした。ああ・・・もう!今日は役得だわ・・・♡でも、技術的な部分に関しては大変だったわ(本音がポロリ)。スチームミルク作りだけで10回以上して漸く・・・という感じの不器用さん2人組・・・可愛いから許しちゃうけど。「じゃ・・・じゃあ・・・次にアートに挑戦しましょうか・・・」「「・・・はい」」2
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「智くん、ごめんなさい」ただ謝り続ける俺に、はぁっていう智くんのため息の音が聴こえてきた。顔を上げると、智くんは横を向いていた。そうだよね、もう顔も見たくないぐらい嫌われてるよね。「ごめんなさい、櫻井さんに全部聞きました。俺は自分が傷つくのが怖くて、話を聞かずに智くんに酷いことを言って。そして、智くんを信じてあげられなかった。智くんの会社のために、俺の好きな気持ちを利用されたんじゃないかって。良く考えたら、智くんはそ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOこうして俺たちは晴れて恋人同士になることが出来た。呼び方も「二宮さん」から「和さん」に変えた。和さんはそのまま「智くん」って呼んでいるけど、いつか「智」って呼んでほしいと思ってる。でもそれはまだ急がない。俺が卒業して、和さんの全部を貰う時に甘く呼んでほしい。和さんは俺と恋人になったこと、俺がパン職人になりたくて専門学校に通うことをお父さんに話してくれたらしい。「勝手に話してごめんね」「いえ、いつか挨拶したいと思っていた
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、好きです」強く抱き締めたままそう言った。でも二宮さんは腕の中で苦しげな様子。「智くん、苦しいっ、そんな強く抱き締めなくても、俺はもう逃げないよ」さっきの身を翻した光景が目に焼き付いてしまっていて、またあんな風に背を向けられて逃げられるかもと思ったら怖くてなかなか離す事はできなくて。少しだけ腕を緩めた。「本当に逃げません?」「逃げないってば」もう自分の気持ちから逃げるのもやめたからって少しすっきりした顔で微
nsideワタシの目の前でブスっとしてるこの人は、いったい何なんだろうね。うちに来て、今日もお疲れ様とシャワーをしてからソファに座って、軽くビールを飲んでいる。ワタシは大野さんの正面、ソファ下のラグに座りながら、大野さんの尖った唇を見上げている。それにしてもこの男は、今日一日、ずっと機嫌が悪くて今もこうして口を尖らして、「俺は怒ってる!」って、顔の全面に出してますよ。「ねぇ、大野さん、いつまでそんな顔でいるつもりですか?」ワタシの部屋に来てるんですから、もうちょっと、
最終話です大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNその日は智くんの家にお泊まりした。とは言っても、パンを食べて、キスして、抱き締め合っていたら寝不足だった智くんがそのままソファで寝てしまって。気づいたら俺も寝ちゃってて。目覚めたら朝だった。でもしっかりベッドで寝てた。途中起きた智くんが運んでくれたんだって。「そのまま和さんを襲ってしまおうかと思ったんですが」なんて流し目で言われてドギマギしたけど、「高校を卒業するまでは」っていう約束を守ってくれたみたい。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOその日はあまり雪が降らなかったから、雪かきも早く終わるだろうと見込んで、俺は準備していたものを持って二宮さんの店に除雪に向かった。雪かきの合間に二宮さんに見つからないようにこっそり作って、店の入り口横の木製の椅子の上にあるOpen、Closedの看板の前に並べた。仲良く並んだ二羽の雪うさぎ。ここの店の名前が『琥珀の月うさぎ』だから、いつか作ってみようと思っていて、耳になりそうな葉っぱと目に使う赤い実を準備していたんだ。二羽は
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO開けたドアの先には驚いた顔をした二宮さんが立っていた。「智くん、どうしたの?もしかして朝何か忘れていった?」イートインの方を見ながらそう訊いてきた。「お父さんは?」「えっ、父さんなら、先に自宅に戻ったけど?」「良かった」これから大切な話をするから、なるべくならお父さんを気にせず話したかったんだ。勿論、お客さんにも邪魔されたくないから、ドアの鍵をガチャッと回してしめた。「えっ?智くん、何?」訳が分からないといった表
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。*****翌日は腰にダメージを喰らったニノのお世話に徹し、そして楽屋でまさかの潤と相葉ちゃんのカップリング成立報告を聞く羽目になるとは思いもしなかった。訳知り顔の翔くんの発言で、まさかの潤が下であることまで発覚・・・しかも、イチャイチャイチャイチャと・・・向こうの方が仲良さげに見えて悔しくて。負けずにいちゃつこうと思ったら、翔くんにぶっとい釘を刺される。仕事中に恋愛
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「ねえねえ、智くん、ニノとは恋人同士ではないってことなの?」ニノと潤くんが夕飯を作り始めてから、翔くんがこそっと俺に訊いてきた。潤くんが言うには、元の大きさに戻るには、恋人から唇に愛情の籠ったキスが必要とのことだったから、ニノが元の姿に戻っていたのを見て、翔くんは俺たちが恋人同士になって唇にキスしたんだって勘違いしたんだって。「うん、恋人同士ではないよ」「でも、キスはするんだよね?」「あ、でも唇じゃないよ」慌てて否定す
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNそもそも、『Tendre』の新規店舗は、競合店のないところに出店するのが会社の方針だという。どうしても出店したい場所の近隣に競合店がある場合はフランチャイズ化の話をしにいく。ただそれも競合店に通いながら調査を行い、競合店のパン屋が経営に困っていたり、工夫がなく味がイマイチの時だけに限るそうだ。競合店が経営難ではない場合は出店は諦める。『Tendre』って、勝手に乗っ取りのイメージを持っていた。でも、競合店に通いながらか……
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルです最終話ですsideニノその日から、智のお休みの日の日向ぼっこに、にのと🐈⬛サトシも加わった。お家に同じ名前の人間と猫では分かりづらいからか、智とにのはお互いに「さと」「かず」と呼び合うようになった。2人と2匹で縁側で寄り添って過ごすんだ。ポカポカが増えて、とても幸せ。夜は、僕はいつも智のベッドで一緒に寝ていたんだけど、にのが泊まりに来た日は部屋からも追い出されるようになった。でも代わりに、僕と🐈⬛サトシのベッドがリビングに用意
初々しくも、大胆に。13BL要素含みます………………んっ…………………………ちゅっ智は優しく啄むように俺にキスをする。まるで壊れ物に触れるかの様な、優しくて可愛いキス。大好き。………………大好きだよ、智。俺は心の中で何度も叫び、俺の唇を啄む智の唇に自らの唇を押し当て、わずかな隙間から無理やり智の咥内に舌を滑り込ませた。………………くちゅ智の身体が一瞬ビクッと反応する。俺はそれでも舌を智の奥まで滑り込ませた。甘い甘い智の味。戸惑う智の舌
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN俺は魔法使いニノ。まあ、魔法使いといってもまだ半人前で、使える魔法なんてほとんどないんだけどさ。一応空は飛べるよ。修行で今東京に一人で来てる。別に東京に出てこなくても良かったんだけどさ、普段俺が住んでるのが不便な田舎でさ。都会の暮らしってもんを一度してみたかったんだよな。修行っていうのが、一人の人間を幸せにしたら終了なんだけど。それがなかなか難しい。一人の人間っていうのは、誰でも良い訳ではない。本当に俺を必要として
お先にこちらから☆彡大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルです《sideN》大野さんは今日、お父さんと話をするために実家に向かった。凄い緊張しながら向かったけど大丈夫かな?って少し心配していたけど。帰ってきた大野さんは、お父さんときちんと話せたみたいで、とてもスッキリした顔をしていたし、更にやる気に満ち溢れた顔をしていて。うん、何だかとても頼もしい感じ。後を継ぎたいって言ったらお父さんも喜んでくれて、早速、来月頭に次期社長就任挨拶の段取りが組まれたんだって。就任挨拶まで
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideニノ何か良い方法がないかなと考えていたら、にのが、智の背後を見て驚いた顔をした。智と一緒に何?って振り返って見てみると、🐈⬛サトシが庭の木の高いところに登って僕達を見下ろしてた。で、多分演技だと思うけど、落ちそうなフリしてみたり。「🐈⬛サトシッ、危ないっ!」にのがそう叫んで🐈⬛サトシに手を伸ばした途端、🐈⬛サトシは木から智の背中目がけてダイブした。僕は智の腕の中から、にのの方に向かってジャンプした。智は僕が落ちたと
こんにちはいつも読んでくださってありがとうございますこれは、ブロ友さんのお誕生日をお祝いするために書かせていただいたWONDER-LOVEの大宮ちゃんのお話ですWONDER-LOVEはこちら『WONDER-LOVE1』大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN俺は最近ヤバイ奴に出逢った。そいつは、桜吹雪と一緒に空から降ってきたんだ。二宮和也26歳。社会人5年目…ameblo.jpブロ友さんが是非けいなかま♡さんにも公開してほしいと言ってくださったので、けいなかま♡さん全
にのちゃん誕生日記念のお話をスタートしますこちらのお話はの続編となってます『猫のきもち1』大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですside僕、猫。生まれた時からずっと猫。飼われてるわけではなく、こっそりと古いお家に住んでる。優しいお爺さんがご…ameblo.jpこちら、猫の『ニノ』、『🐈⬛サトシ』人間の『にの』、『智』が出てきます。2匹と2人が一緒のお家で仲良く暮らしております…という話。人間の『にの』『智』は、『かず』『さと』と呼び合ってます。大宮妄想小説ですBL要素
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「これ、食べて」焼き上がったばかりのパンと温かいスープを智くんの前に置いて、自分はコーヒーを持って対面に座った。「お金払います」慌てて財布を探す智くん。でも智くんの着てきたものや学校鞄は全部自宅2階にある事に気づいて「あっ」と声を上げた。「あのっ、後からでも良いですか?」「お金要らないよ、雪かき手伝ってくれたお礼」「いえっ、ダメです。俺、明日からも雪かき手伝いたいんです。だから、こんなことされたら……っ」「遠慮し
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN涙がこぼれないうちにと急いでリビングから出ようとドアノブに手をかけたら、智くんに後ろからふわっと抱き締められた。「俺、二宮さんの好きを信じても良いんですか?」「好きな気持ちはずっと変わってないよ。智くんが好きだから、利用されたと思って辛くて苦しくて、智くんを責めてしまって、本当にごめん」「二宮さんは……、俺の好きを信じてくれるんですか?」智くんの声が震えた。腕の中で身体を反転させて智くんを見ると、智くんは捨てられた子犬み
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、俺、大学に行くのやめました」「えっ!」二宮さんはかなり驚いたのか、大きな声を上げた。「智くん、大学行かないって、どうして?」「俺、将来はパン職人になりたいんです」パン職人になりたくて、二宮さんが通っていた専門学校を受けたんだ。二宮さんは父母が了承したか心配していたけど、父母にもしっかり話して了承を得ていたし、やりたい事が見つかって良かったと2人とも喜んでくれていた。ただ、ここからはまだ父母にも誰にも言ってい
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN女子トイレの方には人の気配があったから、気配のない男子トイレに入ったんだ。やっぱり誰もいなくて。だから堂々とドロンしようと思っていたら……。「ねぇ、カズ、どうしてもう会う事もないの?」そんな声が聞こえて、恐る恐る振り返ると、トイレの入り口に寄り掛かって大野が立っていた。「えっ、何でっ!?」もう会う事もないなんて、大野に都合よく変換されて聞こえているはずだから普通だったら知り得るはずのない言葉。しかも俺の名前もっ。「あ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOしばらく胸の中で無言だった二宮さんが、俺の胸を強く押して離れた。「好きなんて、きっと勘違いだよ」やっぱり受け入れてはもらえないんだろうか?更に勘違いだと思われている事がショックだった。この気持ちは勘違いなんかじゃないのに。絶望的な気持ちになって、諦めそうになったけど。でも、簡単には諦められない程、俺の中で二宮さんの存在は大きく育ってしまっていたから。「二宮さん、俺が嫌いですか?」嫌われているなら諦めよう、そう思って訊
妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。******「はぁ・・・やりづれー・・・どうしてこうなった?」ゲンナリと肩を落とした智に、「仕方ないんじゃない?O野さんの熱烈なファンが2人増えて、それが揃っちゃうとなんかとんでもない熱量になっちゃうみたいだし」A葉は苦笑を浮かべつつ溜息を吐く。「今の見たか、カズ?!」「はい、最高です!!」「やーっぱRain最高だよな?」「ダンスも歌も最強です♡」
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですside僕、猫。生まれた時からずっと猫。飼われてるわけではなく、こっそりと古いお家に住んでる。優しいお爺さんがご飯をくれるんだよね。ポカポカ縁側で日向ぼっこもさせてくれる。僕はお爺さんが大好きだった。でもさ、最近お爺さんはお星様になってしまった。寒いしお腹空いた……。お爺さんの居なくなった縁側は、何だか冷たくて寒くて。夜だからって事ではなくて、お爺さんが居ないから全然ポカポカしなかった。ぼんやり縁側で空を見る。ピカピカ星が