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大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルです昨日の和くんsideですsideN手を止めた智くんは、しばらく何か考えていたようだった。その間に少しでも昂りを逃そうと深呼吸していたんだけど、俺の上で智くんがいきなり服を豪快に脱ぎ捨てた。露わになる智くんの引き締まった身体。うっすら日焼けしていて、細いのにしっかり筋肉がついていて彫刻のように美しかった。「さささささ智くんっ!」目の保養なんだけど、いきなり間近に現れた裸体が衝撃的過ぎて。しかも智くんは更に下着とズボンに
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO和さんの服を捲り上げる。白くてすべすべな肌はきめ細かくて手に吸い付くようで、やっぱりパン生地みたい。そして胸の突起は可愛いピンク色で、手で触れる程に硬度を増して妖艶な赤に変わっていく。跳ねる身体は艶かしく誘うようで。「あっ、やだぁっ」首をイヤイヤ振る姿に唆られる。可愛すぎてもっと苛めたい気持ちになるなんて、和さんは想像すらしてないだろうな。クスッと笑みが漏れる。「和さん、か
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN俺の胸元に智くんの頭が蠢いていて、胸の突起に舌先で触れたり、軽く歯をたてられたりして、有り得ないぐらい身体が甘く痺れていた。先程までアルコールでふわふわしていた頭の中は、智くんから与えられる刺激で段々とモヤみたいなものが晴れてクリアになっていって、そのせいで羞恥心が増していく。でも、ずっと開きっぱなしの唇から漏れる変な声も、緩んだ顔も全部を隠さないでと言われたから、懸命にシーツを掴んで隠さないようにして
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNふわっといきなりの浮遊感。驚いて智くんにしがみつく。俺を抱き上げしっかりとした足取りで智くんは多分寝室へと向かっていく。多分って?だって、智くんの寝室には入った事がまだ無い。遊びに来ても寝室でベッドとか見ちゃうと何か気まずくなりそうじゃない?だから、今日初めて寝室に入るんだよね。「ふふっ、今日は智くん全然ふらつかないね」アルコールで気が大きくなって饒舌になった俺は、前に一緒にソファに倒れ込んだ事を思い出して、楽しくな
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO和さん自身を上下に扱くとそれだけで和さんの身体は小刻みに震え、そして自身もはちきれそう。反応を見ていると、慣れていないというよりもむしろ未経験っぽい?あんなに無防備で人たらしなのに、男女どちらの毒牙にかかることなく、よくぞここまで無事でいてくれたと感動するぐらいだ。嬉しくて笑みが深くなり、更に和さんを上下して追い込んでいく。でも我慢しないでイッてしまえば良いのに、懸命にイかないように頑張っているような姿に首を傾げ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO和さんの歯列を割って舌を侵入させる。いつもは逃げ惑う和さんの舌が、俺を迎え入れるように甘く絡まってきて。ほんのりアルコールの香りがするキスは、俺はお酒を飲んでないのに酔ったみたいに甘く身体を痺れさせる。夢中になって優しく吸って絡めて。俺の首に回っていた和さんの腕はいつの間にか縋るように俺の服を握っていた。「は……」「んっ、ふぅ……っ」唇を離すと、2人の間を繋ぐ銀の糸と
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルです場面戻りますsideN智くんの家に着いて、玄関に入ってやっと二人っきりになった。…………のに、智くんは何だか紳士的で。俺なんかずっとドキドキしてるのに、智くんは冷静というか落ち着いてコーヒーを淹れてくれて、何だか普通におもてなししてくれてる。卒業したら俺の全部を貰うって智くんに言われてから、自分の全部を知られるのは少し恥ずかしいけど、智くんの全部も知ることができるならって、俺なりにきちんと覚悟もしていたし、男同士のソレを調べてもいたの
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO本当は、玄関に入って二人っきりになったらすぐに抱き締めたかった。そしてすぐにでも和さんの全部を貰いたかったけれど、翔くんにも大人っぽくスマートにって念押しされた事を思い出して、玄関に入ってすぐはさすがにがっつき過ぎだよなと、理性で抑えた。第一、和さんは朝から働いていて、疲れているだろうし。相手を思いやらずにがっつくのは最低な奴がする事だ。何て、少し格好つけてしまったんだ。だから、今、2人で並んで夕飯を食べているんだけど……
(若い智)俺の人生は始まったばかりだというのに何ひとつ、うまくいかないでいた。大学を出てすぐに爺さんの会社に就職した。優秀な年寄り勢に支えられよく分からないままに取締り役にも就いた。なんだ、恵まれているじゃないかと思うだろう?それが、そうでもないんだ。勝手に決められた許嫁と入籍したものの俺は体に触れられるのが大の苦手で嫁の手が俺に触れただけで蕁麻疹が出た。相手の親が怒って、離婚だ慰謝料だと言ってきた。望むところだ!とすぐに別居した。間に弁護士も立てたけれど、なかなか
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「いってらっしゃい、今日も頑張ってね」いつもどおりの挨拶で常連さんに手を振る。ここは俺の父さんのパン屋『琥珀の月うさぎ』。そこそこ田舎のちょっと寂れた街中に、父さんと母さんが若い時に店を構えて、昔からの常連さんに愛されて営業を続けていた。開店当初は『月うさぎ』って名前のパン屋だったのに、俺が生まれてきた時に、俺の瞳の色を見て『琥珀の月うさぎ』って改名したんだって。何か、愛されてるって感じられて嬉しくなるよね。近くの駅から
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOまだ暗い中、店の前を一人で除雪する二宮さんが見えてきた。その姿を見たら、自然と駆け出していた。「二宮さん」「ヒィッ」後ろから声を掛けたら、二宮さんは驚いたみたいで変な声を上げた。「智くん、どうして?」「除雪、手伝います」そう言ったら二宮さんは俺の足元を見た。つられて俺も自分の足元を見た。こんなに朝早くに歩いた事のない俺は、歩道がまだ除雪されていない事なんて知らなくて。だから、普段通りの通学スタイルで家を出たため、
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOイートインスペースでいつもどおり試食させてもらって、少し話してから、二宮さんがレジの準備をしている間に、俺は外の看板をOpenに変えにいく。その看板の前には二宮さんうさぎにキスをしたままの俺うさぎ。こんなの見たら、また二宮さんは困惑してしまうんだろうな。明日には、普通に横に並んでいるかもしれないなって苦い笑みが漏れた。「お前たちは、誰にも邪魔されず、このままずっといられると良いな」そう願いながら看板をOpenに変えた。開
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO引っ越してきて、初めて店に足を踏み入れる日。ドアの前に立っただけでドキドキしている。やっとあの彼に逢う事が出来るんだ。バスの窓からしか見た事がない。俺が見てきた彼は、営業中の彼だったから、実際に逢って話してみたらガッカリする可能性だってある。それならば逢わずに自分の心の中で育った彼だけを愛でていた方が良いんじゃないかと葛藤もあったけれど。それでも失望したとしても、俺は無性に逢いたくてたまらなかった。緊張しながらドアノブ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO日曜日、学校が休みだから、最近はただぼんやりとソファに座って過ごしていた。その時、玄関のドアがバタンと大きな音を立てた。こんな風に入ってくるのは翔くんぐらいしかいない。でもいつもは一応インターフォンを鳴らすのに、今日はどうしたんだろうか?「翔くん?」リビングから声をかけても返事がなくて。「どうかしたの?」ソファから立ち上がり、リビングのドアを開けた。でもそこに居たのは翔くんではなくて。「二宮さん……、どうして……」
こちら高校生大宮シリーズ7作目のホワイトデーのお話ですうちの智くんと翔くんが、蓮さん家の『喜多川通り商店街』にお買い物に行きます蓮さん、あおたんさん、和子さんのコラボ企画とは違うものなので、3人は出てきません、あと商店街の方との会話やガッツリとした絡みもありませんのでご了承くださいまた、喜多川通り商店街は、蓮さんが生み出した大切な商店街です私みたいにお話で遊びに行ったりしたい方、注意事項を読んでから遊びに行ってくださいねお知らせ読んでね♡『喜多川通り商店街について【大事なお知らせ】
最終話です大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOそれからまた、俺と和さんの雪かきも、学校終わりの翌日分のパンの仕込みも再開した。「チョコレートケーキみたいなパンは、販売するのやめようと思って」「えっ、美味しいのにどうしてですか?」「あのパンは、智くんだけに作りたいんだ」「勿体無い……」そう言ったけど、これからもずっと、あのパンは俺だけのために和さんが作ってくれるんだと思うと嬉しくて口元が緩むのを隠しきれなかった。だから和さんにも気づかれて笑われてしまった。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO二宮さんは黙々と除雪していて。まだ怒っているのかもしれないと思うと俺もなかなか話しかけられなくて。だから俺も黙々と除雪しながら考えていた。子供扱いから脱却するにはどうしたら良いんだろうか?よくよく考えたら、ただキスして好きだって伝えたって子供扱いからは脱却できないよな。また大人を揶揄うなって言われてしまうだけだ。子供扱いをされなくなってから好きだと言わないと相手にされないんじゃないか?でもそもそも俺はそんなに子供じみて
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO和さんと毎日楽しく過ごしすぎて、幸せばかりを感じて、話しづらい事を先延ばしにしていたからバチが当たったのかもしれない。「『Tendre』がこの辺に出店するって噂、聞いた?『Tendre』が出店したら、うちの経営も危ないかもね」雪かきの後にイートインスペースで和さんにそう訊ねられ、愕然とした。そんな噂がたっていたなんて。「それ、ただの噂じゃないですか?」出店するつもりなんてなかったから、そう言って安心させてあげたかったけれ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「これ、食べて」二宮さんが焼き上がったばかりのパンと温かいスープを俺の前に置いてから、コーヒーを持って俺の対面に座った。「お金払います」パンは多分店に並ぶはずのものだから、俺は慌てて財布を探した。「あっ……」今俺が着ているものは二宮さんから借りた服で、学校鞄も全て二宮さんの家に置いてきている事に気づいた。「あのっ、後からでも良いですか?」「お金要らないよ、雪かき手伝ってくれたお礼」「いえっ、ダメです。俺、明日からも
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO玄関ドアが閉まり、二宮さんの儚げな後ろ姿が見えなくなって。さっきまでうだうだ考えていたはずなのに、気づいたら二宮さんを追って玄関を飛び出していた。エレベーターまでの長い通路を足早に歩いている二宮さんを追いかける。後ろ姿で顔が見えなかったけれど、震える肩と腕で顔を拭っている姿を見て泣いている事に気づいた。俺が泣かせた。信じられないって言われた時の辛さを知っていたのに、俺は自分が傷つかないために同じ言葉で二宮さんを傷つけた。
こちらは『優しい香り、恋の時間』と内容は同じで智くんサイドのお話になっています『優しい香り、恋の時間1』大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「いってらっしゃい、今日も頑張ってね」いつもどおりの挨拶で常連さんに手を振る。ここは俺の父さんのパン屋…ameblo.jp色々説明を省いたりしているので、先に↑から読んだ方が分かりやすいかもです大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO初めて彼を見たのは、学校帰りのバスの中からだった。俺は『Tendre』と
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「父さん、雪かき終わったよ、あそこ使わせて貰うね」あそこって何だろう?って不思議に思っていたら、二宮さんのお父さんが厨房から顔を出した。「良いけど、どうした?」俺は大人が苦手だ。値踏みするような視線をいつも向けられていたからかもしれない。思わずいつもの無表情になりながらも二宮さんのお父さんにぺこって頭を下げる。でも、二宮さんのお父さんは俺を見て驚いた顔をしたものの、すぐに二宮さんと同じ笑い方で笑ってくれた。その顔を見て
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO俺にとって毎朝の雪かきは、二宮さんと一緒だと全然苦にならなくて、むしろ楽しい作業だった。スコップの重たさにヨロヨロしている二宮さんは、見ていると庇護欲がわいて、毎日抱き締めたい衝動に駆られるぐらいだった。雪かきが早く終わると、2人で雪だるまを作ったり、かまくらを作ったりした。かまくらは、まだ雪が足りなくて小さいものしか作れなかったんだけど。2人一緒に入ってドキドキしてしまった。「狭いね」そう言って俺を見た二宮さんの顔が、
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNアンダーシャツと下着の姿のまま、制服を綺麗に吊り下げ、消臭剤をかけた。「これで大丈夫だね」安心して先輩を見ると、先輩は俺をじっと見ていた。「先輩?」どうしたの?って首を傾げて先輩を見ると、先輩の手が俺に伸びてきた。アンダーシャツの上からいきなりキュッと胸の突起を摘まれた。「ひゃっ」「ここ、触ってほしいって言ってるみてぇ」多分膨らんでアンダーシャツ越しに存在を主張しちゃってたんだと思う。身体を捩
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、俺、大学に行くのやめました」「えっ!」二宮さんはかなり驚いたのか、大きな声を上げた。「智くん、大学行かないって、どうして?」「俺、将来はパン職人になりたいんです」パン職人になりたくて、二宮さんが通っていた専門学校を受けたんだ。二宮さんは父母が了承したか心配していたけど、父母にもしっかり話して了承を得ていたし、やりたい事が見つかって良かったと2人とも喜んでくれていた。ただ、ここからはまだ父母にも誰にも言ってい
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO今まで彩りに満ちていた世界が、またどんどん色を失っていく。目の前が真っ暗になったような気がした。失ったものが大きくて感情がついていかない。自分は今どんな顔をしているんだろうか。「和さんも、やっぱりあいつと同じで、俺のこと信じてはくれないんですね」そう言って俯いた。ああ、そうだ、もう和さんとも呼べないな。麻痺した頭でそんな事を考える。「二宮さん、楽しかったです。ありがとうございました」和さんの顔を見るのは怖かった。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOそれからも毎日パンを買いに通った。店に入ると二宮さんはいつも笑ってくれるし、話しかけてくれる。パンの味も、段々と美味しくなっている気がするし。毎日工夫して研究もしているんだろうなって、食べながら感動するし尊敬もする。段々恋心は増すばかりで、自分では隠していたつもりだったけど、二宮さんに伝わってしまったのかもしれない。最近は、二宮さんの視線を感じて見たらパッと顔を逸らされたり、前までは目を合わせて会話してくれていたのに少し伏
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOしばらく胸の中で無言だった二宮さんが、俺の胸を強く押して離れた。「好きなんて、きっと勘違いだよ」やっぱり受け入れてはもらえないんだろうか?更に勘違いだと思われている事がショックだった。この気持ちは勘違いなんかじゃないのに。絶望的な気持ちになって、諦めそうになったけど。でも、簡単には諦められない程、俺の中で二宮さんの存在は大きく育ってしまっていたから。「二宮さん、俺が嫌いですか?」嫌われているなら諦めよう、そう思って訊
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO翌日、昨日みたいに迷惑をかけてはいけないと思い、俺はしっかりと雪かきをする服装で、大きなバッグに制服と学校用の靴と鞄を詰め込んで、朝5時に着くように二宮さんのお店に向かった。イートインスペースで着替えも出来るから、荷物はそのままイートインスペースに置かせてもらった。これなら迷惑がかからないし、きちんと考えていて子供っぽくないだろうっと思っていたんだけど。「明日からは除雪用の服と上着は俺のを貸してあげるから、もっと荷物小さくして
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOその日は進路の話をしていた。俺はそのまま大学に進学できる予定にはなっていたけれど、最近悩み始めていた。二宮さんに逢うために通っていたんだけれど、二宮さんが作る優しい香りの美味しいパンを食べているうちに、小さい頃の自分の夢を思い出した。小さい頃、俺は、パン屋になりたかった。そうだ、俺は純粋に父母が作るパンが大好きだったんだ。二宮さんみたいに、優しいパンを俺も作りたい。出来るならば、二宮さんと一緒にだ。「他に気になる進路あ