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[国立公園鉄道の探索]南方熊楠が源氏物語を詳細に読んでいたことを顕彰館で知る(南方熊楠顕彰館)和歌山県田辺市にある「南方熊楠顕彰館」を訪ねました。「きのくに文化月間」の事業の中で「日記から読み取れる南方熊楠の生活」という企画展が開催されていました。南方熊楠記念館は、田辺市街地の中屋敷町にあります。近くに郵便局があります。「何が建つといっても反対するのに、郵便局は歓迎する」と、全国の交流者に手紙を送る機会が多
[国立公園鉄道の探索]ソビエトに近い見老津駅(吉野熊野国立公園)ソビエト、といいますと、かつて世界最大の面積を領有した超大国・ソビエト社会主義共和国連邦が有名ですが、それとは別のソビエトが和歌山県内・吉野熊野国立公園の海域にあります。最寄り駅は、紀勢本線の見老津駅(亀山起点245km)です。最寄り駅といっても和歌山のソビエトは小島ですから、訪ねる時は船を仕立てて行くしかありませんが。和歌山県すさみ町見老津の沖合にある、陸ノ黒島、沖ノ黒島の
[国立公園鉄道の探索]文豪佐藤春夫の実家を分断した紀勢線の鉄路(吉野熊野国立公園)「吉野熊野国立公園」指定区域に入る紀勢本線は、全国でも屈指の景勝路線です。しかし現在もそうですが、新規鉄道路線や道路建設といった開発行為は時に、自然環境に重大な影響を及ぼす区域を作り出します。昭和前期、紀勢線の建設時にも、環境破壊や旧跡消失が懸念された区域があちこちでみられました。下里(亀山起点201.07km)から紀伊浦神(亀山起点204.95km)に至る区間でも、鉄道建設によ
[国立公園鉄道の探索]「紀伊勝浦湾内の入江ゆかし潟」(吉野熊野国立公園)「紀伊勝浦湾内の入江ゆかし潟」と括弧を付けて書いたのは、この文は作家・佐藤春夫の一文から引用したものだからです。和歌山県新宮出身の、作家にして詩人の佐藤春夫は、その著作「望郷の賦」に収められた小文「熊野案内」の中で次のように記しています。【紀伊勝浦湾内の入江ゆかし潟は、わが少年時代から久恋の風景でその名も土地の友人にたのまれわたくしが名づけたものである。】実際のゆか
奥吉野の緑に囲まれた大台ヶ原.....標高約1600mです。神話の舞台「高天原」とも言われる大台ヶ原。神秘的な雰囲気が漂う未開発の台地でした^^到着時は、朝10時。濃い霧でした。気温20度。環境省_吉野熊野国立公園大台ヶ原kinki.env.go.jp東大台を散策代表的な木は、トウヒという木だそうです。鳥のさえずり以外、何も聞こえません。海が見えるはずが、濃霧のため五里霧中でした^^残念鳥のさ
[国立公園鉄道の探索]大斎原(おおゆのはら)を訪ねる(吉野熊野国立公園)熊野本宮大社の旧社地、熊野川と音無川、岩田川との合流点にある中州・大斎原(おおゆのはら)を訪ねます。明治22年の大水害で被災するまで、この中州には、沢山の社殿や熊野御幸のさい御所として活用された礼殿など、いくつもの伝統建築物が建てられた大きな神域がありました。大斎原の旧社地には、日本最大(高さ約34m、幅約42m)といわれる大きな鳥居が建てられています。色合いもしっかりと検討さ
11月3日、吉野熊野国立公園鬼ヶ城へ行ってきました伊勢から熊野三山へと向かう伊勢路はいくつもの峠を越える厳しい山道ですが、鬼ケ城と隣接する熊野古道「松本峠」を越えると約25km続く七里御浜のなだらかな道に変わります。荒々しい海岸線の終わりに位置する鬼ケ城は、その険しさを象徴するかのように人を圧倒する自然の造形となっています。2004年7月に、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録。1935年(昭和10年)に国の天然記念物に指定。日本百景に選定。