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吉本ばななさんのお姉さんで漫画家のハルノ宵子さんが、父であり有名な思想家である吉本隆明さんについて書いたエッセイ集。ハルノさん、文章も大層うまくて、勢いがあって、一気に読めてしまう。私はばななさんの大ファン。父・隆明さんについてのエピソードはこれまでに何度も、ばななさんのエッセイで読んでいたのだけれど、ハルノさんが語る父親像というのはまた違っている。これは意図して、なのかもしれないけれど、ばななさんはあくまで「やさしいお父さん」として書いているので、ちょっととぼけた様
◎△様日曜日に所用で東京に参りました。ついでに、吉本邸をストーキングして写真に收めて帰ってきました。90年代にも一度ストーキングしているのですが、その時の印象と違って建物が随分傷んできているのに、補修されてないことがはっきりわかりました。今は、多子さんが独りで住んでいるようですが、本来はこの家の主ではないですし、隆明さんや和子さんがご健在で来客が頻繁に訪い賑やかだったであろう90年代と様変わりし、廃屋と化しつつある主のいない家というものの寂寥を感じました。多子さんが独居している吉本邸を
先日、自宅近くの美容室で散髪を済ませた後、その近くにある古書店の浪漫堂に寄って本棚を覗いてきました。ここは店舗がそれほど広くない中で平積みや本棚に本が溢れて置かれていて、目的の本を探すのも一苦労ですが、昔ながらの古書店の雰囲気が好きです。ここでは本を2冊買ってきました。1冊目は、吉本隆明著「読書の方法なにを、どう読むか」(光文社文庫)です。知の巨匠による読書の指南書です。読書の方法~なにを、どう読むか~(光文社文庫)/吉本隆明2冊目は、ジェイムズ・P・
受験生の皆さま、ご健闘をお祈りしています。先日、鎌倉でおとずれた三浦氏一族のやぐら山肌にうがたれた坑が自然と一体化した洞穴のようにくらくてここを墓所にするとはどんな心のありかただったのだろうと疑問がわいたのでした。やぐらは右奥の黒い穴手がかりをもとめ場所は違えど鎌倉時代初期に完成したというそれだけをたよりに『宇治拾遺物語』を選んでみたら、町田康さんによるぶっ飛んだ現代語訳におったまげ!池澤夏樹責任編集日本文学全集より『宇治拾遺物語』町田康訳全集第8巻の