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反復性膀胱炎、慢性膀胱炎は何故?【症状】頻尿、切迫感、尿失禁、尿臭などなどなかなか治癒しない耐性菌(抗生剤が効かなくなった)【検査】尿検査(感染状況確認)エコー、膀胱鏡(感染の原因を確認)尿流量検査、残尿測定(排尿状態の確認)【一般泌尿器科医が意識している事】膀胱がん、結石、膀胱憩室、間質性膀胱炎など鑑別できていれば、なかなか泌尿器科医としては合格ライン【専門家】陰
本日は、60代の方、一年前までは1ヶ月に1回以上膀胱炎を繰り返していらっしゃいました。いろいろな病院で治療されましたが、抗生剤が無いと言われるようになったの受診でした。腟年齢は80代、腟pH8など腟が菌のリザーバー状態でした。通常、陰部、腟内は良い細菌叢が発達していて、乳酸菌類の活躍により、乳酸菌が乳酸菌を産生する事により「強力な酸性」状態になっています。この酸性状態においては、膀胱炎の起炎菌(大腸菌など)は発育できません。つまり、尿道周囲に病原菌が生息できない状態になっています。
毎月、膀胱炎になり、「抗生剤」「抗生剤」「抗生剤」の治療で・・・またなるかも、頻尿、残尿感、下腹部の不快感・・・などなどで、精神的にもまいっていた方です。一年前から局所ホルモン療法とレーザー治療を開始。膀胱炎の理由がわかり、1年間膀胱炎に悩まされなくて(泣)「嬉しいです😃」と言って頂きました。もう、陰部環境が整えば膀胱炎になることはないことは、こちらかは明白なのですが、一般泌尿器科診療や一般婦人科診療ではそこまで診断がいきつかないのが現状なのです。『繰り返す膀胱炎〜腟が菌