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今年1月の半ばごろだったと思います。議会報告の配布の途中、この石碑を見つけました。どのような目的で、ここに設置されたのか。いつもカバンに入れている2冊の本、古賀誠氏の『憲法九条は世界遺産』と、加藤周一氏の『憲法は押しつけられたか』があります。ちなみに加藤氏の本には、上段に日本国憲法、下段に大日本帝國憲法があります。憲法の新旧対照表を読むと戦前と戦後における人権感覚や社会制度の温度差を見ることができます。もしもはあり得ませんが、もしも戦前が続いていたら私を含めて多くの市民が、大日
詩春の宵さくらが咲くと花ばかりさくら横ちよう想(おも)出(いだ)す戀(こい)の昨日君はもうこゝにゐないとあゝいつも花の女王ほゝえんだ夢のふるさと春の宵さくらが咲くと花ばかりさくら横ちよう會(あ)ひ見るの時はなからう「その後どう」「しばらくねえ」と言つたつてはぢまらないと心得て花でも見よう春の宵さくらが咲くと花ばかりさくら横ちよう『綜合文化』より(本来はルビはない)詩の意味と考察春の宵は、
2022年5月のブログです*加藤周一さんの『夕陽妄語21992-2000』(2016・ちくま文庫)を再読する。加藤さんの『夕陽妄語』の感想文は、なぜか、『1』と『3』だけがあって(よかったら読んでみてください)、『2』がなかったので、再読してみた。1992年から2000年にかけて、『朝日新聞』に月1回ずつ連載されたエッセイをまとめたもの。この間、日本では、戦後50年問題、阪神淡路大震災、オウムサリン事件などがあり、海外ではユーゴスラビア紛争その他が起きた。加藤
高校一年の時、ワンパクな男子に好みのタイプを聞かれて「尊敬に値するひと」と答えた。彼はこりゃまいったと引き下がったが実は半世紀経ってもけいあゆの好みはブレていない。久々にそんな"尊敬に値するひと"の一人、加藤周一さんと出会った。かつて詩の研究者の卵だった頃戦後中村真一郎さんや福永武彦さんらと共に"マチネポエティック"のメンバーとして定型押韻詩の試みに関わった彼に出会った。その試みが潰えたあと彼らは詩を離れそれぞれが小説や評論の分野で活躍されてきたことは周