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2020年の春、読書会の課題本であり、参加が叶わず暫く置いたままにしていたスタインベックの「二十日鼠と人間」を読んでいた。実はこの作品、私がまだ海外文学に慣れ親しめてないずっと以前に、現在最も入手しやすい大浦暁生訳のものを揃えておいたのであったが、こちらを読む前に課題本選書が決まったため、いつもの、「本に関して他の人と差をつけたい」悪癖に逆らうことができず、昭和35年角川文庫初版、米文学者の杉木喬(たかし)訳「廿日鼠と人間」を揃えた。古いものには味と値打ちがあるという単純な発想である。
Mokurenの家カウンセラーYUKOいつもお読みくださりありがとうございます自己紹介はこちら『自己紹介します』西洋占星術カウンセラー日本フラワーレメディセンター認定セラピストAEAJアロマテラピーアドバイザー手相鑑定士中学教員、特別支援学校教員、保育士経験あり。/あ…ameblo.jp📕📕私の初版本が出版されました「全ては星が教えてくれる」50代で本当の『生きる』を見つけた主婦の話Amazonで購入できます読みやすい本です。気軽にお手にとってみてください。そし
織田作の長編青春小説「二十歳」は昭和16年2月に、続編の「青春の逆説」は7月に、書下ろしとして萬里閣から出版された。ある意味、自伝的ではあるが、私小説に異を唱えていた作家なので主人公の毛利豹一はそのまま織田作ではない。「何よりも」と青山光二は言う。「織田作は決して毛利豹一のような美少年ではなかった」と(笑)。体験は枠組みだけを借り、織田作の作り上げた少年(青年)は内的欲求に従って不器用に、そして衝動的に動く。それというのも、物事に対するはっきりした意見というものがなく、自尊心の