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昨日、石清水八幡宮の奉納演武を、無事終了しました。最初は、昨夜「本日は、」と書き始めましたが、昨日は、疲れてフロアで寝てしまいました。朝から、微妙なお天気でしたが、早朝、大量の畳表を洗い、斬り台等準備一式を積んで、出発しました。直前まで、神社側も迷いましたが、結局雨が強くなり、体育館での演武と成りました。それでも、1人の怪我人もなく、無事終われた事は、大成功だと思っています。いつもは、本殿脇で試斬奉納もするのですが、小雨が降っていたため、会全体としては中止とな
2017年7月の記事に、娘が既に手伝ってくれていた跡を発見しました。懐かしさと、ありがたみを思い出したので、もう一度載せて見る事にします。居合人口の拡大を図りたいと、地元の小学校(私は娘で五代はこの小学校に通っています)の体育館を借りて居合教室を始めました。自宅の前(うちの村では昔からのメインストリート)に大きなポスターを張り出して、一ヶ月、やはり中々人は来ませんねー。位置づけとしては、私が会長をしている居合団体の稽古場の一つとしていますので、そちらの会員で
この新装開店にあたっては、多くの方から、胡蝶蘭の豪華な鉢植えをいただきました。ただ、私も含め、、スタッフに花のお世話をする心得のあるものが居りませんでした。そこで、お客様に差し上げようか、どういう風にしようか考えていたところ、胡蝶蘭を回収して、老人ホームや介護施設に寄付している団体を見つけました。連絡を入れて早速きれいなうちにお願いをしました。お金にはならない話ですが、皆様のお気持ちを、生かせる道と思いましたので、そのようにさせていただきました。これは、私た
刀剣の錆止め油には昔からの植物性の油(ツバキ油に丁子エキスを加えたもの)の他に、鉱物系と化学系の油があります。鉱物系油を精製したものが流動パラフィン化学系の油がシリコンオイル植物油と違って両者とも酸化しないので錆止め油として優秀です。先日の勉強会で知ったこと↓流動パラフィンは無水エタノールで除去できるがベンジンでは除去できない。シリコンオイルはベンジンで除去できるけど無水エタノールでは除去できない。知りませんでした・・・錆止め油には油の種類まで記載され
手の大きさと刀の柄の大きさの備忘録刀で物を斬らない方、そもそも刀なんぞきょーみねーという方には無価値な内容です笑下記くらいのサイズ感がよさげ(ここでの手のひらの大きさとは中指先端から親指の付け根までを指します)手のひらと縁金寸法の良いバランス(個人的意見)平均的な大きさ(男性)手のひらの大きさ:19㎝縁金の寸法:40.5㎜(40.5㎜の縁金から成る太さの柄)大きい手(男性)手のひらの大きさ:20㎝縁金の寸法:42㎜(42㎜の縁金から成る太さの柄)小さい手(男性)手
刀の手入れを何度か行ってきたので、道具を使っての感想など書いてみます。なお、このブログは純粋に趣味で書いているのですが、このページのリンク先から商品を購入してもらえるとアフィリエイト報酬が多少入ります。もし必要なものがあればこのリンク先から買ってもらえると嬉しいです。日本刀-模造刀手入れ道具(目釘抜き入り)[おもちゃ&ホビー]Amazon(アマゾン)2,980〜3,090円↑まずはこれがないと始まりません。安いやつは目釘抜きが入っていないので注意しましょう。こ
こんにちは、久津間です。引き続き匂口についてです。『匂口を観察することで何が分かるのか。』を解説すると書きましたが、タイトルで既にお気付きでしょう。匂口を観察する事で、刀の出来不出来が分かります。長く勉強されてきた方ほど飲み込めないかもしれませんが、ひとまずお読みになってください。まずは1.匂口の深さ図1.先に言いますと、基本的に匂口の深さは出来不出来の判断基準ではありません。『刃文・匂口』その1で書いた通り、匂口は焼入時に常温に戻るまでに出来た硬軟の
こんばんは今朝4時に起き新幹線で朝ごはん朝ごはんは甘酒豆乳しか飲まないと書きましたがゴルフと登山と旅行は別です食べないと動けませんから天気が良いので綺麗な富士山が見えました雄大そして9時には京都に着きましたホテルに荷物を預けて予約しておいたタクシーへ今日一日タクシーで観光です今回の京都主に寺社巡りですまずは藤森神社へお馬さんで有名な神社です今は刀剣も展示されていますその後伏見稲荷大社へ平日なのに観光客でいっぱいです主に外国人がいっぱい玉を咥えていた
刀剣研磨の種類について、ちょっと書いておきたいと思います。1:白研ぎ(抜刀研ぎ)刀身表面が白くて肌も刃文も見えない状態。斬るだけなら一番よく斬れる状態らしいです。http://blog.livedoor.jp/bizenosafunesukemitu-1982/archives/15765035.html薬品(硝酸)で刃文だけは見えるようにする事もあるようです↓白研ぎ:備前長船助光作刀鍛錬記6月上旬に制作した刀の白研ぎが終わりました。改正砥石で研いだ後、希釈
私は刀が好きですが、さほどに勉強のような事をしているわけでもありません。ただ、成瀬関次の実戦刀譚はネットで読める事もあり読んでいます。ちょっと文章が古くて読みにくいのですが、刀好きには必読の書ではないかと思われます。↓↓『実戦刀譚』成瀬関次|FINLANDIA-楽天ブログFINLANDIAの『実戦刀譚』成瀬関次のページです。plaza.rakuten.co.jp軍刀修理職人として日中戦争に従軍した成瀬氏の貴重な実戦での日本刀の資料です。日中戦争では日本刀が大
刀の研ぎの仕上げ方法は、所謂「化粧研ぎ」と言われるものと「差し込み」に分かれます。大きな違いとしては、「化粧研ぎ」は最期に「刃取り」と呼ばれる工程で、刃紋を小さな石でなぞるように研いで、刃紋部分を白く浮かび上がらせる点でしょうか。現在は、この化粧研ぎと言われるものが刀剣研磨の主流で、研ぎと言うと、化粧研ぎを施された物をイメージされる方が多いです。当店の場合は、説明に書いては居ますが、差し込み仕上げを基本として、化粧研ぎをしていません。その分安い料金で研ぎをさせて
先日、ホームページから照会がありました。他店で、注文をされたお刀を研いだ所、鎬筋の上に、2カ所ほど鍛え傷が出たようです。①それを、添え樋を入れて消すことはできないか?②業者はそれで了解してほしいと言うがどう思いますか?と言う2つの質問でした。これに対して、私は、「私は、鍛え傷は、大変大きく目立ったもの以外は、基本的に傷とは捉えていません。」「日本刀が古式製法によって作られた証であると考えています。」とお答えしました。近年の、日本刀を飾り物として、わ
久し振りに、長船助光刀匠の新作刀が入荷しました。この店を作って間もないころからの仲間ですが、今ではすっかり人気刀匠に成ってしまって、なかなか無理をお願いできません。偶に無理を聞いてもらって回してもらってます。長さ二尺四寸、反り1.8㎝、元身幅3.35㎝、元重ね0.65㎝、先幅2.65㎝、先重ね0.55㎝、刀身重量約830gの豪刀です。現在、研師さんによる研ぎと、ハバキ作成(銅一重)まで出来ています。流石に、武用刀の刀匠だけあって迫力満点の
「薙刀直し」古い時代の薙刀を脇差に作り直す事が江戸時代によく行われたようです。「薙刀直しに鈍刀なし」などとも言われたようです。わざわざ薙刀を脇差に作り替えさせるような手間をかけるほどの良いものだから、ナマクラは無いという事のようです。江戸時代にはわざわざ薙刀直し風に新作された刀もあって、「薙刀直し造り」といわれます。本末転倒も甚だしいですね。ちなみに、同じようなもので「長巻直し」というのもあります。南北朝くらいの古い古刀でも、脇差の場合はモノによっては5
今日は定休日で、雑用を片付けていますと、(池田美術は、変則的ですが、日祝と火曜日が定休日に成っています。)大手の刀剣商の方から、「刃引き刀」を置いてませんか?」という照会を頂きました。どこかの学校で、剣道の指導をされていたお客様から、「引退するので、探して欲しいと頼まれた様です。」ただ、当店は、「斬れる刀が無いか?」と聞かれると「有ります。」と言えるのですが、わざわざ刃引きした様な刀は有りません。刃引きした刀をわざわざ探す位なら、真剣で無くても居合刀(模擬刀)で少し金具
刀の柄巻きには、下図のように、様々な巻き方があります。ただ、多くは、「諸捻り巻」が中心になっていると思います。少し高級な巻としては、「撮み巻」と言うものがあります。居合で使うならどれが良いか、職人さんの腕の問題が大きいので、一概には言い難いのですが、「諸捻り」が1番使い勝手は良いかと思います。その1番の理由は、強くしっかりと巻き易いと言う点です。使う側としては、非常に安心して使えます。「撮み巻」の場合、下手な人が巻くと、巻が緩く、使っている間に、だん
(居合刀用の柄木です。中に深めに茎を刺す穴が開いています)何度かお話ししているのですが、居合刀は、基本的には分解できないよう作って有ります。厳密に言うと、分解は可能なのですが、一般の人には極めて分解しにくい様に作成されています。居合刀の柄は、量産された柄木です。なので、刀身を差し込む時に経木などで、固めてガタツキが出ない様にして、押し込んだ刀身ごと、目釘穴を斜めに開けて、そこに目釘を差し込んで、両端をカットします。説明書きの有る場合は、大抵、分解しない様に書い
私達の様に、刀を飾るのでは無く、使う人にとっては、柄の握り心地は非常に大きな問題です。この握り心地に大きな影響を与えるものの、意外と知らない人が多い事が目貫の位置です。当店は拵の注文を受ける事が多いのですが、この点に言及される方は意外と少ないです。「そういうのも有るとは、知っていても、何だか変だし」と思う方も居られるのではないでしょうか。目貫の位置の標準は、差表は鍔に近い所に、差裏は、頭に近い側に配置されます。一般に指定をしなければ、大体その様に配置され
「使わないけど使える刀が欲しい」こういうコンセプトで注文打ちで刀を作ったり外装を揃えたりしてきました。使える刀を作るうえで大事だけど見逃されがちなのが「茎の長さ」なのではないでしょうか。成瀬関次は刀の故障の大半が柄であったと書いていて、茎の短い刀は柄が壊れやすいので良くないと書いています。「折れた柄を見れば茎の長さがわかる」とまで書いています。もっと古くは水心子正秀も茎の短い刀はダメだと書いていたと思います。茎が短いというのは具体的に何センチ以下なのか。そもそも刀の
日本刀と外国刀剣との違いは何なのか?一般になされがちな誤解としては、日本刀はタタラ製鉄で作られた和鉄を折り返し鍛錬しているのが世界の中で独特であるというもの。前に何度か書いた事がありますが、たたら製鉄自体はヒッタイト以来の人類最古の製鉄方法と大差のないものです。それを折り返し鍛錬して整形して刀剣を作った事も同様に世界共通だった。それが日本にも伝わっただけの話。しかし日本の刀剣が外国の刀剣よりも優秀であるというのは古くから外国人にも知られた有名な話かと思います。日本の刀剣と外
当店の場合、拵の注文が非常に多いです。常時5振りから10振り前後の拵の注文をいただいています。その時、偶に、問題点として浮き上がる事に、目釘穴の位置の問題があります。ちなみに、大刀の場合、もともと太刀として打たれた刀身は、目釘穴の位置が、刀として打たれた刀身に比べ茎の中央より、つまり鍔からやや遠い位置に開けられている場合が多いです。次の2つの写真は一般の刀として打たれた刀身の目釘穴の位置です。よくある感じだと思います。下の2枚は、太刀として打たれた刀身に、打ち刀の柄を付
(写真は、長船助光刀匠の新作刀です)今朝、事務所に来て仕事中に何気なく、ユ―チューブを見ていると、次の様な動画が、流れて居ました。もしかして、今日到着予定の刀の事かな?と思って、、助光刀匠にメールで確認した所、「そうです」という回答。待ちに待った物がやってきました。助光刀匠は、修行中と言って、大変安い料金で作刀を請け負っていた付けが未だ会って、更には、実用刀剣を打つ刀匠として売れっ子刀匠に成ってしまって、二年待ち位で無いとなかなか売ってもらえない様に成っ
洋鉄素延べ刀を一口持っているが、洋鉄素延べ刀の特徴を記載する。・無地の肌・ぼんやりした匂い出来・沸は無い・切先の焼き返りが浅い・茎の造りが荒い(茎尻を整えるのすら面倒だったのか雑な一文字に切られている)全体的にとにかく手を抜いてる造りなのだ。そしてよく斬れる笑下手ななまくら刀よりよく斬れるが、折れやすいらしい。なので今のところ畳表しか斬っていないが、スルリと野菜のように畳表が斬れる、しかも手応えが小さい。え?でも洋鉄素延べ刀だっていう確証はあるのかって?勿論
趣味・水泳なのでアクセサリーはしない最近は化粧もしない水泳に必要なものは水着とゴーグルとキャップだけというわけで指輪を売却することにこの指輪、幅1センチ24Kで重いギンザタナカでオーダータナカの刻印があるから売却も簡単金は買うのも売るのもタナカがいいところでタナカ、めちゃくちゃ混んでいます開店前に30人ほどワタシの後ろにいた親子のうちの母親、意地悪くえげつなかった息子(ハゲ中年)に連れて来てもらい店前で「じゃあね」と息
(某居合刀メーカーの柄巻き例を参照させて頂きました)これだって、沢山有る巻き方の一部に過ぎません。蛇腹糸等を使った、観賞用の柄巻きは、更に沢山の種類が有ります。当店では、基本的に、諸捻り巻きをを標準にして、お客様の予算に合わせて色々させてもらっています。先日、させて頂いた仕事等は、太目の蛇腹糸で複雑な模様で巻いていると思いきや、革靴に使われる紐を、蛇腹糸の代用にして、巻いてあるものも有りました。(これには、柄巻師さんもビックリでした)今、当店のスタッフの
日本刀を見ると、樋(刀身に掘られた溝)のある刀と、樋の無い刀が有ります。私の店では、圧倒的に樋の無い刀が多いです。何故かと言うと、私自身が斬るからです。知識と言うよりは、経験則なのですが、樋の無い刀は、刀が曲がっても、研師さん等のプロに任せると、ほぼ完全に真直ぐに戻してくれます。しかし、樋のある刀は、曲げてしまうと、捩れが生じやすく、捩れるとプロの研ぎ師さんでも完全には元に戻せなくなります。なので、斬る人は、樋の無い刀を使う事が多いのです。刀が曲がると言うと、「あんな堅
私は刀が好きなのですが一つわからない事があります。そもそも日本刀て何?どういう条件を満たせば日本刀なのでしょう?「玉鋼が原料で、それを折り返し鍛錬して作った刀」という認識が一般には多いのではないかなと思います。しかし、玉鋼と同種の鋼は新刀期より以前には存在しません。玉鋼という名称にいたっては近代以降のものにすぎません。玉鋼じゃなくても、たたら製鉄で作られた和鉄なら良いのか?しかし古くから「南蛮鉄で鍛えた」と銘にある刀も多いし、中国大陸の鉄材を使用したような古刀も少なからず存在すると思
本日、なじみのお客さんが久しぶりに見えられて、合わせ柄をお探しとのことでした。一般の刀剣店の場合、他の刀の拵を持ってきて合わせる事はしばしばあることです。しかしながら、当店の場合、使う事を前提としてお刀を販売して居ますので、合わせの拵に使う柄を、基本的に仕入れる事がありません。それでも、以前に作った柄で、使用していないものが2つほどあったので、それを合わせてみました。残念ながら、どちらも茎の方が分厚いようで、収まりませんでした。ただ、お話をする中で、お客
写真を良く見て頂くと分かりますが、上の柄は、目釘が2本入っています。下の柄は、目釘は一つです。日本刀の9割は、目釘が1個の仕様だと思いますが、当店で新作刀を注文する場合は、殆ど2本目釘仕様で打って頂いています。形が中心の場合は、1本目釘でもそれ程柄は痩せませんが、試斬中心に使うと、柄の木は結構なスピードで痩せて、ガタツキが出てきます。しかし、衝撃を2点で支える、2本目釘にした場合、柄の持ちが相当に違います。写真、上の柄は、私が長年使用した、貞光の柄で
今日、お客様から替え鞘の照会が有りました。買った刀の鞘も長くて鞘鳴りが酷い。柄もガタついている。との事でした。恐らく、合わせの拵でしょう。元々、その刀の為に作られたのではない。全く別の刀の拵を持ってきて、見た目を整えただけのものです。使用には全く適しません。刀剣商の市に行くと、拵だけで、刀身の入っていない物が結構販売されています。今時は、刀は飾り物として販売している事が多いので、使用を想定していないから、多少ガタついていても構わないと言う考え方です。良く、ヤフオク