第36回ギャラクシー賞個人賞受賞(余貴美子)対象作品。「平凡な独身サラリーマンが、23年前自分を捨てて男に走った母の死を調査。凍てつく日本海をバックに、母と子の情愛、女同士の友情を、詩情たっぷりに描くヒューマンサスペンス。23年前、自分を捨てた実母が山陰の海で水死したという報せを聞いた東京の会社員・唐木信夫(仲村トオル)は、兵庫県豊岡の警察署を訪ねてみた。だが、母・芳枝(浅利香津代)の事故死を警察は他殺として捜査していると知る。信夫は、内藤(坂田雅彦)という男と駆け落ちした芳枝のその後を調べてみ