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今回も先週に続いて懐かしのコミック。雑誌「ミステリー・ボニータ」で2000年〜2002年にかけて連載された「人魚狂時代(マーメイド・クレイズ)」です。時は19世紀末、欧州の王国の王子レンブラントは不自由な脚と病弱さゆえに周りから疎まれ、生きることに絶望して海に飛び込んでしまいます。けれど人魚に助けられ、レンブラントにとって人魚は唯一心を許せる存在になりました。日本から来たという名医、篁(たかむら)椿によってレンブラントは歩けるようになりましたが、篁はレンブラントが人魚と密かに会っているのを知
舞台演出家であり戯曲作家であり純文学作家でもあって、極めて多作で三島由紀夫賞受賞者でもある古川日出男の、「夏迷宮」を読んだ。300枚と厚めであるが、流れさえつかめば読了はさほど大変ではない。主要舞台の1つが福島県郡山市であるが、ここはこの著者の出身地でもある。月刊文芸誌「群像」の25年8月号に所収、まだ単行本になっていない。「きのう第三次世界大戦がはじまった」、こういう書き出しでこの物語は始まる。戦闘員でかろうじて生き残ったエフは、飢えで湖底を放浪した末に不老長寿の尼に人魚を食えと勧め