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記憶・認知機能測定ツールCognitrax(コグニトラックス)を導入しました。費用は4400円です。(自費診療となります。)この検査は、リコード法の認知機能検査としても利用されています。(リコード法とは、ブレデセン医師による初期または軽度のアルツハイマー病治療の考え方・方法です。アルツハイマー病の原因を主に炎症、栄養不足、毒素に分類し、生活習慣や食事内容を是正して病態を改善させる画期的な方法です。)一般的には、物忘れ・仕事のミスなどは下記のような様々な病態で現れます。認知
脳の底面、前頭葉の下に嗅脳(きゅうのう)という小さな部位があります。系統発生学的には大脳はここから発生しており、もとは脳の基本構造の一角です。動物では発達している部位ですが、ヒトでは小さく退化しています。鼻にある嗅細胞による嗅覚情報は、まず嗅球に伝えられる。嗅球には糸球体と呼ばれる、直径約50~200μmの球状の構造物が約2000個存在しています。この糸球体が2個対になって、それぞれ特定の匂い情報を処理しています。嗅覚情報はその後、図にあるような、下のような経路で大脳皮質の嗅覚部位に
脳の大部分を占める大脳は大脳縦裂により左右の半球にわけることができます。大脳半球は中心溝、外側溝という大きな溝、および頭頂後頭溝を境に、4つの葉に分けられる。大脳皮質の容積の3分の1を占めるのは、大脳前方(頭面側)にある前頭葉です。前頭葉の大脳皮質は、思考や判断など高度な知的活動の中枢であり、運動を司る一次運動野などもあります。脳上部にある頭頂葉では、痛みや温度などの皮膚感覚(体性感覚)を司る部位があります。側頭葉には聴覚野が、後頭葉には視覚野が存在します。そのほか、大脳中央部の
頸部より下の運動、行動はすべて脊髄と末梢を結ぶ脊髄神経を介して行われます。脊髄神経は、全身の末端にまで枝をはりめぐらしています。脊髄神経は、脊髄から起こる神経線維束(しんけいせんいそく)で、4種類の線維で構成されています。中枢からの指令が骨格筋へと向かう体性運動線維、皮膚や骨格筋の感覚情報が中枢へ向かう体性感覚線維、自立神経を経由して内臓に向かう内臓運動線維、内臓から中枢に向かう内臓感覚線維の4つです。脊髄神経が通る脊柱管は、脊柱を構成する椎骨と椎弓に囲まれて、しっかりガードされてい
大脳の深いところにある灰白質のかたまりが大脳基底核です。ここは間接的な関与ではありますが運動機能、とくに姿勢の制御に関わっています。今日はここを中心に勉強していきましょう。ニューロンの細胞体が集まり、情報伝達の中継や枝分かれを行う灰白質部位を、核(神経核)といいます。大脳基底核は、大脳半球の奥深く存在する核(神経細胞の集まり)です。ヒトでは大脳皮質が発達しているため、大脳基底核は下位中枢(大脳皮質に支配されている中枢)ですが、鳥類以下では最高位の中枢だそうです。大脳基底核を構成して
眼や耳などの感覚器官でキャッチした情報は、脳幹へとつながる脳神経を経て、脳に伝えられます。脳からの指令もまた、脳神経を通じて伝えられます。12対の脳神経は、頭側から尾側へと順に、それぞれの名称とともに、Ⅰ~Ⅻまでの番号がふられています。Ⅰの嗅神経は嗅索に、Ⅱの視神経は間脳に出入りしますが、そのほかはすべて脳幹部に出入りし、脳幹内にはそれぞれの脳神経に対応する神経核が存在します。各神経核は、頭側から尾側にかけて、細胞の柱として連なっています。脳神経はすべて、頭蓋底面にある孔
顰蹙を買いまくりのブログをまた更新。同じ感じですごしている。排泄コントロール機能が弱くなり尿漏れがひどいが、着替え拒否が多いこと、トイレに尿漏れパッドを流すことが数日おきぐらいにあることが困る。トイレは気が付かないとあふれて片づけが大変で特に困る。布団の防水シーツは敷布団の下に置くようにした。でないと夜中にずぶぬれになって気持ち悪いせいか眠ったまま布団から体を出して寝る。畳が洗える敷布団が出ていて本当によかった。大については緩い便が尿漏れパッドについていることがある
今日は大脳が場所によって役割が決まっていてそこを野(や)と呼びますがそこについて勉強していきます。大脳皮質の運動野と感覚野には、上肢や下肢、顔などの体の各部に対応する領域があります。たとえば、手の動きに対応する大脳皮質があり、その部分が損傷されると、手の動きが障害されます。このように、大脳皮質の各領域が体の各部の機能を担っていることを、体部位局在性といいます。運動野と感覚野の体部位局在性をわかりやすく示したのが、図のペンフィールドマップです。(きもっ!)運動野と感覚野の体部位局
さぁ、今日の脳の勉強会ですが、システム的なところなので少々難しいです…ただ、このシステムを覚えてしまえば、薬の効果の発生メカニズムと通じるところがあるので、今後の知識としては重要です。ではでは、始めます。神経終末(コードのプラグ)に送られた電気信号は、他のニューロンとの接合部であるシナプスで、今度は化学物質によって伝達されます。送り手側のシナプス前細胞から神経伝達物質が放出され、接合部の隙間を経由して受け手側のシナプス後細胞の受容体に届けられます。神経細胞って言っても一つの細胞
今日は脳がどう成長・発達するかについて勉強していきます。いろいろな脳の名前が出てきますので不明な場合は、以前の勉強会を見てくださいね。受精後の初期段階(胚、いわば卵の状態)では、ヒトという種の進化の過程をたどることが知られています。脳も例外ではなく、脳の起源である1本の神経管(長さ2mm!)の形成から始まります。やがて神経管に前脳胞、中脳胞、菱脳胞という3つの膨らみが発生し、前脳、中脳、菱脳に分化します。その後、前脳は終脳と間脳に、菱脳は後脳と髄脳に分かれます。さらに後脳は橋と小脳
ヒトの学習機能は複雑で、いまだに不明な部分が多いのです。しかし、動物の研究を通じて、学習の種類やしくみ、そのプロセスのいくつかが解明されています。今日はこの辺を勉強しましょう。経験によって神経系が変化し、それにより行動が変化することを、学習といいます。学習には、非連合学習と連合学習があります。非連合学習は、単一の刺激に対して、一定期間持続して起こる行動の反応であり、「慣れ」と「感作(鋭敏化)とがあります。慣れは、意味のない刺激は無視するようになる反応です。たとえば、初めのうちは