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東京・春・音楽祭のワーグナー《トリスタンとイゾルデ》はヤノフスキとN響が主役だった。長年春祭でN響を聴いているが、今日はその中でも最高の出来だったのでは。メトロポリタン歌劇場管弦楽団のコンサートマスター、ベンジャミン・ボウマンのリードも良かった。N響のヴァイオリンに艶と色彩が加味され、ゴージャスな音が特にヴァイオリンから生まれていた。ボウマンの第3幕でのソロはまさにその証明だった。第3幕では吉井瑞穂がオーボエ首席として入り、圧倒的な表現力で「憧れの動機」を吹き、N響にさらなる色彩と奥行きと
フランクの「交響曲ニ短調」、一時期狂ったように夢中になった曲ですがしばらく聴いていません。しばらくぶりに、というには長すぎる年月ですが、聴いてます。今回聴くのはマレク・ヤノフスキがスイス・ロマンド管弦楽団を指揮したCD。スイス・ロマンド管弦楽団は指揮者アンセルメによって設立されたオケで、私よりも一世代前のクラシック・ファンの多くはお世話になったんじゃ無いでしょうか。アンセルメは数学者でもあるという変わり種ですが、今聴いてみるとどうもその数学者らしい理知的?なアプローチ
シューベルト「交響曲第4番《悲劇的》」でのN響は12型。コンサートマスターは東京・春・音楽祭の「トリスタンとイゾルデ」と同じくドレスデン・フィル第1コンサートマスター、ウォルフガング・ヘントリッヒ。ヤノフスキN響はきりりと引き締まった演奏。終楽章の転調の綾も繊細。ブラームス「交響曲第1番」は16型。ヤノフスキは序奏の8分の6拍子を二つ振り(2拍子)で指揮したが、その速めのテンポを聴いて、2017年9月28日内藤彰指揮東京ニューシティ管弦楽団(現パシフィックフィルハーモニア東京)で聴いた速