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筋の正作用と反作用どうもNishidaです。今回は「筋の正作用と反作用」について書きたいと思います。正作用Normalaction・筋の停止部が起始部に近づく・近位部が固定され、遠位部が動く・筋の短縮によって軽い側に運動がおこる反(逆)作用Reverseaction・筋の起始部が停止部に近づく・遠位部が固定され、近位部が動く・筋の短縮によって重い側に運動がおこると定義されます。国家試験でこんな問題ありましたよね問題:筋の反作用(リバースアクシ
どうもNishidaです。今回は臨床での肩甲骨肢位の診かたを書きたいと思います。肩関節疾患だけでなく、姿勢観察をする際には肩甲骨肢位を評価すると思います。基本的なところではありますが、重要な点でもあると思うので一度まとめてみたいです。まず流れとしてはこれです。①肩峰・上角(棘三角)・下角・内側縁を個々に触診②肩峰・上角(棘三角)・下角を同時に触診③脊柱・胸郭の傾きを確認(視診・触診)大切な事は空間上の位置だけでなく、脊柱や胸郭に対する相対的な位
どうもNishidaです。今回は鎖骨の軸回旋について書きます。鎖骨の運動方向としては前額面:挙上・下制水平面:前方牽引・後退矢状面:後方回旋(・前方回旋)が挙げられます。この矢状面上の動きである軸回旋のメカニズムです。上肢挙上の開始時、肩甲骨は肩鎖関節で上方回旋を開始します。このとき烏口鎖骨靭帯(特に円錐靭帯)が伸張されます。この力が円錐靭帯結節部に伝達され、結果としてクランク型の鎖骨が後方回旋します。そのため鎖骨軸回旋の可動域制限が、上肢運動の制限につながるこ
どうもNishidaです。今回は烏口鎖骨靭帯について書きたいと思います。肩鎖関節損傷時に注目されると思いますが、肩関節周囲炎などの肩痛でも大事になってくると思っています。肩鎖関節がずれているまたは緩い方って結構多いですよね。では進めていきます。烏口鎖骨靭帯は「菱形靭帯」と「円錐靭帯」からなります。図の外側にあるのが菱形靭帯で内側にあるのが円錐靭帯です。一般的に言われている基本的な作用としては・肩甲骨の吊り下げを支持する・鎖骨遠位側の上昇を制御する・棘鎖角の増減制
どうもNishidaです。今回は烏口鎖骨靭帯について書いたときに少し触れた「棘鎖角」について書きたいと思います。棘鎖角とは肩甲骨・鎖骨の水平面上の角度です。健常者の棘鎖角は上肢下垂位で平均57.6°、90°上肢挙上位で平均65°であるとされています。(信原,2012)肩甲骨外転・上方回旋時では棘鎖角が増加し、肩甲骨内転・下方回旋時では棘鎖角が減少します。言い換えると肩甲骨関節窩が上腕骨頭の方へ向くように動いているということになります。つまり、上肢運動に合わせて棘鎖角
どうもNishidaです。以前に一度握力向上に対して実施したことを書きましたが、また手指骨骨折で握力低下を呈した症例について書きます。『握力アップのためにしたこと』どうもNishidaです。今回は久しぶりに臨床での一コマを書きたいと思います。第3指の基節骨骨折でオーダーが出た中学生でした。安静期間を経て握力を測ると20…ameblo.jp今回は高1の男の子で、第5中手骨骨折に対する固定解除後に、疼痛や可動域制限は特になかったのですが握力低下が著しい方でした。握力計を握ら