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東京文化会館がまるで日本武道館になったかと思うような時間でした。開演前にスモークが焚かれた客席内、ロビーにはSEとしてクイーンの曲、そして客席に向けられる照明。一般的なバレエ公演にはない演出がなされた会場は熱気に包まれ、「ショー」は始まります。前々回のブログで書いたとおり、このバレエ団の振付家は「舞踊は音楽に勝てない」と筆者に明示してくれましたが、その1つがこの「バレエ・フォー・ライフ」。ロック界・バンド界の王道とも言うべき「クイーン」の曲で、バレエの王道振付ではなく独
✽2019年5月20日に投稿したブログを修正加筆したものです。84年のアメリカでのインタビューで、ジョルジュ・ドンは77年を振り返り、「darkperiod」と表現しました。良い時期じゃなかったようです。何かとても悩んでいたドンさんは、バランシンのもとに復帰してニューヨークにいたスザンヌ・ファレルに相談したようです。この時のインタビュー、英語版と日本語訳版(ダンスマガジン)、両方読みましたが、「…anotherdarkperiodinhislife,Donncalled
ドンさんに話しかけている女の子は誰でしょうか?後で書きますね。『愛と哀しみのボレロ』劇場上映再び!この映画の最後のボレロは圧巻です。ドンさんの役のモデルは、亡命に成功したルドルフ・ヌレエフです。エッフェル塔の前たくさんのエキストラヘリコプター撮影のために許可された時間は限られている。撮影前には雨が降り、気温はとても低いベジャールが「この寒さではドンは踊れない。踊れたとしても上手く踊れないだろう」と、心配するほど。ドンさん、カメラテストかな?みんなもいます。圧巻のボ
モーリス・ベジャールとジョルジュ・ドンこの二人は実質夫婦だったのだと思っています。形などどうでも良くて、心が夫婦。ドンさんの最後の入院中、ベジャールは毎日病院に通い、ドンさんの病室にはベジャール用のひじ掛け椅子が置いてあったそうです。そして、ドンさんが亡くなった後のベジャールはかなり憔悴しきっていたという複数の人達の証言がまた、取材でドンさんのことを訊かれても、話したがらなかったり、逆にドンさんの事ばかり話したり。10年経った後の取材でも「この10年、ドンのことばかり考えている」
ベジャールが振付を担当し、ジョルジュ・ドンが出演した映画『愛と哀しみのボレロ』が、再び劇場上映されます。前回のブログで、1人で1役演じたのは、この方だけであるかのように書きましたが、完全なる違いでした😅(ブログ訂正済み)よく考えたら、リタさんやカラヤン夫婦、グレン・ミラー……戦争を生き延びた人達は、ずっと1役です。フランスで出版された、映画の撮影の記録本。ドンさんは、バレエ関係者で父親役のボリスとセルゲイの二役。ボリスは戦争へ。倒れたドンさんの顔に積もっていた雪はスプレーだそうで
ル・マルトー・サン・メートル(Lemarteausansmaître)ピエール・ブーレーズ作曲のスカラ座公演と練習動画の紹介です。曲も前衛的ながら、ベジャールの振り付けも前衛的すぎるので、楽しむより、頭で考えさせるバレエ?と思ってしまいます。セットもないし、観客を突き放しすぎる振り付け。よく分からない不穏な組み体操のよう。この曲は、「怒る職人」、「孤独な死刑執行人たち」、「美しい建物とさまざまな予感」で構成されているようですが、曲が不穏なうえ、この振り付け意味が分からな
※2019年10月24日に投稿したブログを加筆修正したものです。『愛と哀しみのボレロ』ラストのボレロシーン⚠️ネタバレ含みます⚠️『ボレロ』のシーンは最後に持っていくと提案したのはベジャール……成長したセルゲイ(ジョルジュ・ドン)の登場シーンで、ドンの輝くばかりのアポロ的なものを観せておいて最後の最後に、思いっきりディオニソスなドンを………ドンさんの観せ方をよくわかってる20世紀バレエ団の男性ダンサー達総動員しかしこの写真では、ベジャールの左右にいるミシェル・ガスカールとジャ
1985年世界バレエ・フェスティバルでの、ドンさんの『ボレロ』です。冒頭でインタビューしている女性の声は『モーリス・ベジャールの芸術』を企画した高橋さんという方ではなかったかと思います。(記憶違いならごめんなさい)また煙草ぷかーっこのフェスティバルの直前、ドンさんは数人のダンサーを引き連れてアルゼンチン公演へそこで、いろいろあり(テアトル・コロンに公演を断られたり、テレビで男性にキスして“同性愛だ”と批判されたり、公演後にかなりの数のファンが殺到したり)で、すっかり疲れ切ったドンさ
先月のスーパースターガラで、スヴェラトーナ•ザハロワが『瀕死の白鳥』を踊りました。素晴らしかったです。SvetlanaZakharovainTheDyingSwanVaganova_blogon:Facebook:https://www.facebook.com/vaganovablog/https://www.instagram.com/vaganova_blog/Instagram:https://www.instagram.com/vaganova_blog/T..
ベジャールと20世紀バレエ団が深く関わった映画ドンさんがラストに素晴らしいボレロを踊った映画が再びスクリーンで上映されます😆まだまだ、だいぶ先なんですけどね。こちらで劇場と日時をチェックできます。午前十時の映画祭13デジタルで甦る永遠の名作午前十時の映画祭13デジタルで甦る永遠の名作asa10.eiga.comクロード・ルルーシュ監督『愛と哀しみのボレロ』人生には二つか三つの物語しかなく、それは残酷なほど繰り返しやってくる。その人生の“繰り返し”に、モーリス・ラヴェルのボレ