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以前投稿しました「彼女の肖像画」の続編、というか、二人の子供が生まれてからのお話しです。ノエルも無事に終わり、新しい年を迎えた。なんといっても昨年末はオスカルとアンドレの子供が生まれたのだ。にぎやかで赤ちゃんのにおいのするこの小さなお屋敷は去年のお正月とはまた違う幸せに満たされていた。すっかり雪化粧された屋敷の玄関口の雪掻きをおえたアンドレは、うっすらと汗をにじませながら暖炉のある居間に向かおうとした。そこでハッとアンドレは気が付いた。おっと、居間に行く前に雪を払い落とさなくては
愛に満ちた夜(注・性描写あり)ドレス姿で微笑みながら窓辺に立っているオスカルをアンドレは陶然として見つめていた。「オスカル…なんて綺麗なんだ。でも、いつのまにそんなドレスを?」彼はたずねた。あの屋敷を出てきた夜、二人とも頭の中はいっぱいいっぱいで、ろくな支度はできなかったはずなのに。「うふふ・・・。村の祭りの時に、私が少しお前のそばから離れたことがあったじゃないか。あの時に買ったのだよ。あの村で婚礼があって、花嫁の親がウエデイングドレスを売りに出していた。自慢の娘のドレスでとっ
調香師オスカル様はちょっぴり一休み。久しぶりに保育士さんアンドレと、翻訳家オスカルの激甘ショートストーリーを。書きながら考えていますから、日本語が滅茶苦茶だけど許してくださいね。2月15日。朝。「私は本当に、意地っ張りで可愛くないなあ・・・・。」オスカルはアンドレが保育園に出勤していった後、洗い物をガチャガチャさせながらため息をついていた。食器棚の脇には、コンビニで買ったチョコレートがチョコンと可愛い手提げ袋に入ったままで、出番もないままに置かれていた。渡しそびれてしまった・・
雑務処理に明け暮れ夕方になってしまった。朝は澄み切った青空だったのに、夕方の空は今にも泣きそうな子供の顔のようなあやふやな色をして大地に薄暗さすら広げている。「困ったな・・・。朝の天気がもってくれると思っていたのに。」自分はともかく、オスカルを雨の中帰宅させることになるのだろうか、とアンドレは懸念した。今朝、爽やかな空気と青い空が眩しくて、「今日は馬で出仕しようよ。」というオスカルの提案にアンドレは微笑んで従った。ここのところ、忙しくてろくに会話もできなかった二
「…遅かったね。」スーパーの袋を下げて帰ってきたアンドレをオスカルは恨めしそうな顔で出迎えた。つわりは収まったものの、翻訳業の仕事量をセーブしているオスカルは最近、ちょっぴり凝った料理にチャレンジするのが楽しい。「疲れて帰ってきたアンドレを驚かせてやる♪」と今日は彼の好きなチキンでお洒落な料理を作った…のに。夕方アンドレから届いたメールは「ちょっと同僚とお茶してくるね。夕食までには戻るよ。」え?同僚って誰?私がご馳走作ったのに。お前のために、ご馳走作ったのに…。オスカルは返信をしなかっ
こういう投稿の仕方はありなんだろうか。PIXIVだと漫画形式の公開は楽なんだけどアメブロのやり方がわからなくて。(もしご存知の方がいたら教えてください)オスカル様がアンドレへの気持ちに気がつくのがもうちょっと早かったらいいな…という完全なる作者の願望から生まれた作品です。ふたりが自然体で気持ちをやり取りするところがみたい!それがテーマみたいなものです。ベルばら二次創作漫画です。
OG公演「ベルサイユのばら50~半世紀の軌跡~」の出演者が発表されましたね。元トップと元娘1は以下の通り。初風諄、榛名由梨、鳳蘭、安奈淳、麻実れい、日向薫、紫苑ゆう、安寿ミラ、涼風真世、一路真輝、麻路さき、稔幸、香寿たつき、和央ようか、湖月わたる、星奈優里、彩輝なお、朝海ひかる、水夏希、白羽ゆり、凰稀かなめ、龍真咲、朝夏まなとそうそうたる、と言えば聞こえがよい感じ。オスカル、アンドレ、フェルゼンのいずれか、もしくはこのうち複数役を演じた元トップと、マリー・アントワネットを演じた元娘1たちです
ルーシ=マクミランの生家は、古くから貴族に仕え宮廷に出入りを許される菓子職人の末裔だった。革命後、仕えていた貴族と共に亡命し、亡命先では、ささやかな貴族のサロンで焼き菓子を作り続け、彼等を喜ばせた、と聞く。その後フランスに戻り、パリで店を開いた。「ロイヤル・マクミラン」の名を知らぬ人はいないほど、美味しくて、上品な味わいの焼き菓子の店として繁盛した。そんな先祖の功績を敬い、受け継がんとするルーシーの父親もまた、優れた菓子職人になった。ルーシーと彼女の妹は、父から菓子の技
Au-delàdetouteladouleur...~いつくもの苦しみを超えて①…~バスティーユ戦争の後の、2人を(もしオスカル、アンドレが生き残ったとして)これは、私の願望ですが。私なりの物語を妄想してみました。なんか無性に書きたくなり…。一話では終わりそうにないので、連載中の小説と平行して、少しずつ書いていこうと思います。当時のフランス社会は無視してください。オスカルの結核も、アンドレの右目が見えないのも、この際無し(笑)で、行きます(._.)ごめんなさい!パ
たった今、ForeverLoveの最終話、upいたしました。だらだらと長い話にもかかわらず、お付き合いをいただきありがとうございます。この話の元は数年前にベルばら2次創作として描いた漫画「赤い糸」(pixivに掲載)です。いずれの作品も、軍服姿の凛々しいオスカル様は出てきていません。むしろ、貴族社会に翻弄される女性の姿です。だって、凛々しい姿はもう、原作の前にただただひれ伏すしかないほど素晴らしくって描けません。原作の中でかいま見られたオスカル様の女性の部分、そしてアンドレという一人
お昼やすみ、12時30分。オスカルがいるラボのドアをトントンと叩くと同時に、産休明けのジェシーが入ってきた。「あ、ジェシー?どうしたのお昼休みなのに?」サンドイッチをくわえながら、仕事をしているオスカルを見て、ジェシーは思い切り顔をしかめた。「どうしたの、はこっちのセリフでしょう?まったく・・・奥手の親友に彼氏ができたと思って産休明けにノロケがきけると思って出社したらさ、相変わらずの引きこもり?公園のイケメンアイスクリーム屋さんとは、どうなったのよ?」そう言って、ジェシー
前回のお話icilàpartout……(herethere&everywhere)~冬の神話~の、続きの物語になります。ノエルの日に、突然起きた出来事の話。つらつらと書いてましたら、こんな話になってしまいました(笑)書きながら、えー!?こうなるか!?と自分で突っ込んでます。アラスに行くんじゃなかったの!?と、私が驚いてます…次に書きます!次に(笑)オスカル、アンドレの恋人時間を長くしておきたくて、原作様はほぼ無いみたいな事になっております。二次創作小説だから許して
あうっ・・・・腰が…砕ける・・・!!!敷布の上で、オスカルは迫りくる痛みと闘っていた。波のように押し寄せる痛みがだんだんと規則的に、腰を割り砕きそうな勢いに変わってきた。痛い・・・いたい・・・イタイ・・・。助けて、アンドレ、痛いよ。まわりは何だか、ざわついている。「しっかり」とか、「もうすぐですよ。」とか訳の分からぬ声が聞こえてくるが、私が求める「何か」は?どうしてそれはないの?それが無ければ私、死んでしまうよ。痛みと涙で顔がぐちゃぐちゃになっている時、汗まみれの私の手
タカラトミーのベルサイユのばらオスカルさまリカちゃん💕に変えたらこんな感じ元のドールはこれかっこいい\(//∇//)\オスカルさま『宝塚ベルサイユのばらからオスカルさま2』ベルサイユのばらからオスカルさまタカラトミーから2015年に発売されたロマンティックドールベルサイユのばらオスカル・フランソワそう、私としては珍しくリカちゃん…ameblo.jpリカちゃんのお顔はこっちの左のを使ってます横から📸後ろから📸なかなかの美人さんです着替え用に白のブラウスと黒のパンツ横から📸
俺は随分と長い間、草むらに横たわっていたらしい。傷の痛みで、とぎれとぎれに覚醒と夢の中を繰り返していたようだ。夢の中にオスカルが、いた。あの鮮烈な青い輝きはその瞳からは失せ、悲しくて儚げな表情を見せる最愛の女。俺を見ながら切なそうに遠くへ行ってしまう。それも、歩いて行ってしまうのではなくすうっと溶けていきそうで、俺は猛烈な恐怖感、いや、喪失感にとらわれた。「オスカル!行くな、行くな、行くな―!!!!!!!」夢の中で叫んでいたのか、現実に声をだして叫んでいたのか、定かではないが