ブログ記事360件
ところで、サマディには180以上の階梯がありますが、これらは目的別のエネルギーに満ちています。自分の真我は、心の作用の止滅後にアートマンそれ自体の「顧る働き」によって観照できますが、他人の真我は、「鑑機三昧」というサマディに入らないと観照できません。いずれにしましても、前述したように、「観」は「止」を達成してからの話です。蛇足ですが、スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ師の「魂の科学」によれば、密教ヨーガのクンダリーニ(生気系)覚醒後、「暗性優位の三昧」に入れるとの事です。ヨーガス
すっかり忘れていた昨日は「国際ヨガの日」…ヨーガの教え、哲学を説いた先人たちに感謝します。(制定された当時のブログは⏩こちら)新しい価値観持った哲人や宗教家たちの教えをまとめた「ウパニシャッド」とは(前回のブログ⏩こちら)師の近くに座って授かる教え奥義という意味に転じ、その教えを載せた文献の総称として用いられました。別名「ヴェーダーンタ」(ヴェーダの終わり)とも言われ、哲学的、宗教的な観念もみられます。1冊の書物ではなく、何百年にもわたって多数つくられていて
全ての経典の中で釈迦の言葉が最も多いとされる最古層の原始仏典「スッタニパータ」の最終章では、「信仰を捨てなければ彼岸(サマディ)に至ることはできない」旨説かれています。佐保田鶴治博士の「ヨーガの宗教理念」には、あるヨーギがどうしても信仰を捨てきれず、見かねたグルがガラスの破片を彼の眉間に突き刺して、信仰心を切り離そうとした逸話も出てきます。(彼はその後ようやくサマディに入ることができました。)要するに、観想や信仰等、余分なものがなくならないと、本来のサマディに入ることはでき