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今回の渡比において、まず感じたのが町のきれいさでした。フィリピンと言えば道中にゴミと言われていたのですが、それが消えていました。聞いてみれば、ドゥテルテ大統領が法令をだして浄化したのだそうです。いまでは道の端々にゴミ袋と箒が置いて有り、定期的に清掃がされています。前回に来た時はストリート・チルドレンと野良犬が姿を消していましたが、今回はそこまで進んでいました。強硬ではありますが、これは明確な効果が出ていました。下手をすると、もはや日本よりきれいです。さらに聴くと、
さて、フィリピンに再訪前ということで改めてアルニスのことを書いてみましょう。アルニスはフィリピンの武術で、元は十四世紀にスペインから渡来した剣術が普及してゆく過程で土着化したものです。そのためにそれぞれの流派によってスタイルがまったくことなり、独自の必殺技に拘る派もあれば、他の国の武術と融合して独自の物になったスタイルもあります。私たちの派は、ラプンティ・アルニス・デ・アバニコという物です。だいたいこんな感じ。https://www.youtube.com/watch?v=c
定期的に見る動画がいくつかあります。そのうちの一つがこちら。https://www.youtube.com/watch?v=F4VMz5SOCJg&t=214sセブの二大バハド流派の一つ、バリンタワックの直系三代目、ロドリゴ・マランガ先生のコンバット・エスクリマ・マランガ(CEM)のトレーラーです。初めに制作会社のロゴが出てくるだけあって、非常に美しく良く出来た映像です。音楽の使いかたもすばらしく、フィルムっぽく見せる「シティ・オブ・ゴッド」やガイ・リッチー映画風の演出も感心
外出自粛要請が出てから、当初告知されていた二週間が経ちつつあります。現状を見るに、おそらくは延長になり、さらには基本的人権にかかわるレベルにまで規制が強まるのではないかという憶測も出ているほどに状態はよくないものとなっています。我々も人道上、ひとまず練習会の活動を休止したいと思います。ただ同時に、この事態がいつまで続くか分からず、収束が見えてからの社会情勢も大幅に変わることも予測されているため、プライベート・レッスンのみは承る予定です。ご興味、ご関心の方は、体調についてよくよく
西洋文化圏にまで達したムスリムは、次々と聖戦の手を広げてゆき、エジプトにまで教区を広げました。そうして取られた領土を奪還しようとして起こったのが、スペイン語でレコンキスタと呼ばれる運動です。これをする人をレコンキスタドールと呼びますが、彼らが用いた剣術がエスクリマの西洋側のルーツとなっています。この、西洋圏とイスラムの対立はその後も延々と続きます。エジプトから始まった北アフリカのイスラム勢力はその後も強さをましてゆき、ヨーロッパ勢はその海域を通行するのが難しくなってゆきます。
毎朝夜明けに起きて、満員電車に乗ってジムに向かい、昼過ぎまで稽古をつけてもらっています。ものすごく暑いのでそれで充分体力は消耗。それでも、三日ほど経った辺りから少しづつ環境に調和が出来始めてきました。最初にフィリピンに来た時も、一週間か二週間経った辺りで、日本にいたころと同じように環境に身体が馴染みました。その時から日本に居たときと同じく、ただ居るだけで気持ちが良い、という幸福感に満ちた気功をしている人間の常態が戻ったのですが、いま現在は、またその再調整中の感じがしています。
実は、日曜日にセルケルでマスタル・ロドンハに稽古をつけてもらった帰り、当時まだグランド・マスタルと渡りがついておらず、どうすればモンゴシが持って帰れるかの相談をしながら歩いていました。すると、他の練習をしているグループの前を通った時にマスタルが向こうの先生とあいさつをした。私も紹介してもらったのだけど、これが実はマスタル・レイ・レヴェラと言ってモンゴシの先生でした。小柄で温厚な初老の男性なのだけれども、筋肉がすごくてダチョウかトカゲのようなタフそうな皮膚をした強そうな人でした。
現代エスクリマと、バハド・エスクリマと、伝統エスクリマの違いに関して技術面から私論をしますと、ペンキ・ペンキとディスアーミングとブロックに切り口で分かれるのではないかと言う気がします。ペンキ・ペンキというのがどの程度普遍性のある言葉なのかはわからないのですが、私のこの場合の使いかたとしては、棒と棒を打ち合わせる対人練習だと思って下さい。お互いにタイで振って打ち合わせる。シナワリなどをこの類に入れます。いわゆる「カリ」は、私の経験ではこれが非常に多い。というかメイン。この様な打ち
台風が去った日曜日、いつもの日曜日のクラスに向かいました。早朝からだと聞いていたので七時前に練習場所の公園に行ったのですが、誰もいない。練習場所変わったのかな?と思って公園の中であちこち探したのですが結局誰もおらず、しばらく待つことに。八時くらいになってようやく、昨日も稽古をつけてくれたマスタル・ロドンハが来てくれました。二年前には十人ほどが居たのですが、今回の練習は二人だけ。どうもマニラはこの短い間にすごく街の雰囲気が変わっているのですが、その影響もあるのでしょうか。前
とうとう本日は、今回の練習最終日でした。朝一からGMのジムに行き、午後はGMレイとの練習という二回戦でした。ジムでの練習では、モンゴシと剣術をやりました。やはり今回は前回の基本編の奥の段階、別カテゴリーの部分が課題であったようです。おかげで色々なことが立体的に見えてきたように思います。特に、うちの流派であるラプンティ・アルニスはバリンタワク・エスクリマの流れとドセ・パレスの流れを引いており、また同じくアバニコ・アルニスであるライトニング・アルニスとも同系であるということがよ
ネットの世界を見渡すと、まぁ偽物武術が沢山目に付く。実際のところ、九割以上は偽物だと言ってもいいと思います。それも当然、本物は十年、二十年やってようやく一人前の後継者になれるかなれないかという世界で、おそらくは私でさえその世界では若手からちょっと中堅よりになりかけたくらいの世代。だとすると、そんなにネットに情報を出していない人も多いだろうし、そりゃあ本物は少ないですよ。それに対して、にせものは簡単。今日思いついて自称すればなんの苦労もなくもう僭称できます。ですがまぁ、な
先日ね、私が書いているここの記事を読んで、ブラジルに住んでいる和尚さんからメールが来たんです。その方がね、私にある先生の本をレコメンドしてくれました。私の学問に繋がっているのではないかということです。その通り。その先生については、私は以前から意識をしていました。というのも、私の研究は仏教武術、海賊武術を調査するという物であり、その中心にある軸は師父になった蔡李佛拳です。世界で最も普及した中国武術である蔡李佛拳は、海上社会を通して広まりました。その途中で、フィリピンで