ブログ記事1,647件
なつみは菩薩っぽい顔をしてる、とよく思う。お寺や神社にある仏像やまたは道端のお地蔵様のような。鎮座する像の静かな眼差し、頬や口元の陰影は見る者の気の持ちようでいくらでも解釈が変わる。怒るようにも、悲しむようにも、微笑むようにも、慈しむようにも。それと似てるなぁと静かな時(←寝てる)のなつみを見ていて思うのだ。先日のICU滞在時、はじめて正面で向き合ったわたしの妹も「なつみは拝みたくなるお顔してるね」と、感想を
お空に旅立ったあの日が近づくにつれかわいく美しいお届け物たちがなつみのもとに到着しました。それぞれのお品を受け取ると送ってくれた方が何を思ってなぜそれを選んだのか気持ちが伝わってくるようで嬉しかったりしんみりしたり。なつみのお名前バルーンはすごくうれしいだって今年なつみのお誕生日にやろうとしてやれなかったやつ…なつみ「ほわぁぁかわいい」ブルーのりんどうが季節感あって秋の始まりを感じ…あっ!にこちゃん!なつみ「にこちゃーん、はろーー」
家にドリンが来ました。↑ユニクロTシャツのわたしとドリン。正式名は、madeline。南半球はオーストラリアから。マデリン、またはマデリーンかと思ったら公式は「マドリン」でした。なので、命名は馬(マー)・ドリン。中華系オージー。通称ドリン。くまちゃんとも仲良くて耳でマウンティングしてるように見えるけど。意気投合してくまちゃんと遊んでます。夫のサンダルの匂いは好物。くまちゃんもドリンもなつみの帰りを待ってるよ。くまくん「なつみのおでこは天下一品」うさぎちゃん「ファン
3年前の6月。妊娠41週めに突入した臨月のおなかは大きくふくらみ、ぱんぱんで苦しいくらいだった。わたしは腸閉塞になりやすく腸管の癒着もあるため帝王切開はできるだけ避けて経膣分娩をするつもりだった。いまや予定日も過ぎたため、産科の先生と相談し、入院のうえ陣痛促進剤を使って出産に挑むことになった。入院した日のこと。泊まり込みで付き添いたいと申し出てくれた夫に、明日から本格的に付き合ってもらうから今日のところはしっかり寝ておいてねと説得、しぶしぶ家に帰ってもらった。入院した日の晩ごはんはシー
うっすらと目を開けるなつみ。よく見るとあらぬほうを向いてる。でもかわいい。そして、顔全体アングルはこんなかんじ。これは…アレだ。般若のお面。うん、かわいくない。この顔になったときはいかんせん、衝撃を受けたよ、母は。そしてそっと目を閉じさせたよね、母は。そういうわけで、冒頭の構図で写真を撮ったわけです。今の状態の両目はコワイから上手くトリミングしたれ、と。写真ってそういうものよね、なつみ。どんな顔しててもわが娘が愛しいのは真実。しかし冷静に見て、あのときは般若みたいな顔だった
なつみさん、進行性水頭症の診断。脳外科の先生から詳しいお話を聞きました。MRIの画像やパンフレットを使ってわかりやすく、丁寧なお話。発症の原因は不明。なつみさんったらあまのじゃく。新生児仮死の原因も不明だし水頭症の原因も不明とか。そういえばきみは、妊婦健診のときもだいたい直前までおなかで暴れてたのにエコーの間はスヤァ、、、だったよね。そういうとこあるよねー。あぁ、それにしても。頭蓋骨のシルエットですら愛おしくて。横向きの頭蓋骨画像にMAXときめきました。形、大きさ、
風のように毎日がひゅんひゅん過ぎる。いくら連日の猛暑といえど降り注ぐ日差しは和らぎはじめ肌にふれる空気が秋の気配を含んでいる。薄暗くした寝室で寝る前の授乳を終えた。腕の中でやがて眠りについた次女の重みをからだ全体で受け止める。服のすそをつかんだままの小さな手を見つめ、かすかに上下する背中の動きを眺める。静かな空間。エアコンの送風音と次女の寝息だけが聞こえる。起こしてしまわないよう暫く身じろぎもできずじっとしている。ベビーベッドに寝かせるタイミングをはかっているのだが、
NaturalなKitchenのなつきです。今日もお弁当を作らせていただきました!内容は、・玄米ごはん(わかめふりかけ)・カブのぬか漬け・大豆の照り焼きハンバーグきのこソース・茹でブロッコリー・菜花と人参のナムル・フライドサツマイモ・アボカドと米粉マカロニサラダ・蒸しキャベツとなつみのサラダ・レンコン、カブ、ひじきの赤じそきんぴら・がんもどきとフキと根菜の煮物・小松菜のごま和え・緑茶ムース小豆麹のせ今回のお弁当も、動
なつみ、9/19の午前に永眠しました。朝は迎えましたが、夜は迎えられず。最期は、なつみの力に任せて。カップのらくがきは前日のこれがファイナルになりました。なつみのかたわらで一晩過ごしてたので植物の葉っぱを祈りを込めてかきかき。分かりづらいけど、てんとう虫と蝶々。夜が明けたあとはカップに描くタイミングなくて最終日のぶんはなし。詳しいことはのちほど。
さっき、近所のコンビニまで出かけたらむわっとする空気に夕方の和らいだ日差しで道ばたが平日午後の雰囲気に満ちていて、なつみのもとへ通った夏の日々が夏雲のように胸の内に湧き上がった。なつみについてブログを書いたきっかけは、心に蓄積する思いと頭に渦巻く思考を言語化して外に出さないことには溢れ返ってしまいそうだったから。自分たち夫婦が直面した現実のショックを自分の中だけに留めておけなくなったから。文字にして頭の中を整理しよう。いったん、外に出してしまおう。記憶キャッシュをクリア
昨日の朝、病院から電話があった。看護師さんではなく先生からだ。嫌な予感しかしない。いつもどおりの柔らかい声で早めに来れますか?という。今すぐ行きます、と答えて電話を切った。その日の朝は朝一で近くのコンビニに出かけ、コピーをとろうとしていつもより身支度を早めに始めた。そのおかげで先生と電話で会話したときに出かける用意はぜんぶ整っててあとは窓を閉めてメガネをかければ家を出れるところだった。駅へ急ぎながら口をついて出た言
ハロウィンの月🎃ですね。そのまえに9月のおはなしを。こちら↓銀の缶は何かというとなつみの命日に身内にお送りしたお菓子たちです。宅配便で届いた段ボールを開けたらずらりと並んでて「オッ…」と圧倒されました。このままどかんと皆にお渡しするわけでなくこれを…わたしは…ラッピングして各おうちへ発送するのですよ…カードつきでね…。(カードまだ用意ゼロだけど)クッキー到着から発送までタイムリミット約24時間。やりきらなくては。なつみの命日に間に合わな
こんなかんじのお昼ごはんでなつみさんの生まれた日の奇跡を夫婦で振り返り近所のおいしいケーキ屋さんのケーキを用意して食べたりあとはね、毎年恒例のプレゼント、ひとつぶパールを進呈したりしてのほほんと平和に過ごしました。言葉通り、死ぬほど苦しかった時間を乗り越えて、なんとか、なんとか、あの日を生き延びてくれて、本当にありがとう。あれから1年と3ヶ月の間、わたしたちに日々育つ姿を見せてくれて、本当にありがとう。なつみにとっては間違いなく苦しかった日のことだし、なつみの人生が大きく方向転換した日
くまちゃんは全体を見渡して今日も美しく香り咲いてねとお花たちにご挨拶。おっと、見落としてないよ、茶色いクマと白いお花のミッフィー。昨日、いつも通ってた場所へこれまでのお礼をしに行ってきました。そのへんもまたブログでまとめるつもりですが、先にちらっとご覧になる方はインスタで。なつみ用のハンカチで、雨に濡れたメガネのレンズを拭いたら、ハンカチの端っこを留めてたテープの糊が残ってたみたいで、ペタペタしたものがレンズについて落ちない。これじゃ前が見えないぞ…。レンズめっちゃ
こんばんは、母です。なつみのことを想ってくださってありがとうございます。なつみはたくさんの奇跡をくれました。今日、お空に旅立ちましたがいまもまだ奇跡をみせてくれてて信じられないことだらけです。数日くらいは、もうすこしくらいは、このへんにいてくれるのかな?しばらくこの世界のお空でフレンズとぴゅーんすればいいのにね。あの時どんなだったのか、そのあとどうだったのか、そして。はじめての喪主(←夫がですが)で知ったこともたくさん。周りの方のお気遣いなど気づきも多くて書い
最初で最後の家族集合写真ではい、にっこりはん。斎場の植え込み前で撮ったら母の服が迷彩になってた。「飛行機に乗りたい」なつみが空にいるからかな、今いちばん見たい景色は空の上らしくてそんなことを言っていた。なつみ、フレンズのみんな秋のお空はどう?教えてあげて。宇宙もみえるかな。
この記事を読んでなるほどそうだったのか、とグリーフケアについて知りました。亡くなった我が子を抱きしめる…後悔しないためにできること(AERAdot.)亡くなった我が子を抱きしめる…後悔しないためにできること〈AERA〉赤ちゃんの誕生は喜びと慈しみに包まれる大きな幸せだ。だが、悲しい出産の現実もある。たとえ産声があげられなくても、長く生きられなくても、小さな命の輝きは、かけがえのないものだと知ってほしい。AERA2...dot.asahi.comなつみが息を引き取ったあの時、病
なつみ、受難の9ヶ月め。お傷の写真あるので、苦手な方は回れ右。どれどれ、頭の具合はどんなかな。抗生物質の投与などがあるので、オペ後は点滴を使ってるなつみ。点滴のルートを保護するため右つま先を固定してから数日が過ぎ、いよいよ点滴がもれてきた。いざ刺し替えようとつま先の固定を外してみたら、かかとが褥瘡になりかけて赤くなってた。えー!かかとはもともと、なんどか採血してた箇所でそこが固定の板に当たってしまっていた様子。点滴が漏れかけてむくんだ