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顧客様からご依頼いただいた時計のメンテナンス。ご購入から7年ほどが経過しておりますがしっかりと修理しました。電池交換をしても正常に動作しないとのことでしたので、ご購入時期もあり今回はオーバーホールを行いました。その際にケースの変色落としと洗浄、そしてベルト交換もご希望されておりましたので、ご購入時のような状態で返却いたしました。顧客様からも「きれいになって感動しました。」とお返事をいただき、私たちにとっても非常に嬉しい作業となりました。メンテ
2024年が始まり新年のスタートと同時に、時計業界では新作の発表がそろそろ始まります。SIHHやバーゼルフェアなどで各社の新作が発表され、それを待ち遠しく思われている方も多いはず。個人的にこの数年は復刻ものばかりで期待していません(笑)が、気にならないと言えばウソになるので、何だかんだ各社のウェブサイトをがっつり閲覧しています。去年のカルティエは「タンクフランセーズ」のリニューアルがありましたが、正直なところ世間の評判を知らないので売れ行きだのどうだのは分
先日ご依頼いただいたロレックス・オイスターデイトのオーバーホール。今回はオーバーホールのタイミングで風防の欠けが気になるとのことでご依頼いただきました。プラスティック風防は長年使うと小キズやヒビ割れなどのダメージを受けます。外装で一番外側にセットされたパーツなので、思っている以上にダメージを受けるのです。ただプラスティック風防の良いところは小キズであれば磨けばきれいになるし、ヒビ割れなどで交換の際も大きな金額にはなりません。今回は致命的なダメージは無
本日入荷したカルティエ・マストタンクはカルティエのヴィンテージモデルでも特に人気が高く、定番のアイボリーローマ文字盤で手巻きのものは探されている方も多いはず。1976年に発表され翌年からラインナップ。1984年頃からクォーツモデルへと切り替わるので、生産期間は10年にも満たない短期製造。同じデザインで機械が違うのもマストタンクの面白さですが、手巻きモデルはクォーツ誕生以降造られることが無いので、機械式の時計が好きな方は手巻きモデルに拘って買われることもしばしば。
先日待ちに待った書籍がやっとの思いで到着。ベルギーから遥々やってきました‼新刊の「THECARTIERTANKWATCH」。国内で買うと¥15,000もしますが、ベルギーから取り寄せで¥11,000ほど。たかが¥4,000のことと言えばそうですが、チリも積もればでこの金額が大きい。まぁ普通なら買いませんが会社の資料で必要なものなので、値段は高いけど潔く購入。内容は過去の焼き増し(笑)+新情報が20ページほど。まぁ古い資料で十分ですが表
先日仕入れてみたセイコーの希少モデル「クレドールファーストモデル」。通称ロコモティブと呼ばれるレアモデルの一つです。時計が好きな方ならご存じジェラルド・ジェンタによるデザインで、パテックフィリップ・ノーチラス、オーデマピゲ・ロイヤルオークと並ぶ、ラグジュアリースポーツウォッチ3部作の一つ。この3種はどことなく雰囲気が近く似たようなデザインをしていますが、ロコモティブはクォーツ式ムーヴメントとなり、クォーツショックと呼ばれる時代の幕開けを予感するアイテムです。
時計と言えばスイスで製造されていることが有名ですが、スイスに負けず日本も時計の産地として近年(昔からか)注目を集めます。日本の時計ブランドと言えばセイコー・シチズン・オリエントが世界各国で知られます。最近では独立時計師と呼ばれる人たちの完全オーダーメイドの時計も一部では騒がれています。個人的に日本人なのだから日本のブランドを好んで使いたいと思い、時計に限らず服や靴もできる限り日本のプロダクトの物を買っていたり、自家用車も国産車を選んだりしています。国産だから安心
先日お預かりした顧客様の時計修理。偶然かもしれませんが最近シェル文字盤の修理依頼が増えています。エルメス・クリッパーは今も昔も人気のシリーズですが、マザーオブパールで作られたシェル文字盤はレアモデル。ご依頼ただいた時にテンションが上がりました‼以前も何度かブログで書きましたが、シェル文字盤は当然のことながら天然の素材のため1点1点表情が異なるのが特徴です。しかし素材が「貝殻」なので強度が強いとは言えず、針を抜くときに工具が当たれば文字盤が割れる可能性が