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昨日の「フェイスリフトリスク副作用失敗」ネタの続きです。まずは「顔面神経」について顔面神経は「耳下腺」と言われるヨダレを作る組織から5つの枝を出します。黒い線が顔面神経。耳前の耳下腺から分岐します。SurgicalApproachestotheFacialSkeletonから抜粋。この本は英語ですが、私のバイブルです🙆♂️グロテスクな写真はこちら⬇︎ご遺体(献体)の実写真です。顔の上方向(頭側と言います)から①側頭枝②頬
MACSリフトはフェイスリフトの中ではダウンタイムの短い手術です。SMASリフトとの違いは一昨日のblogを参照ください↓『SMASリフトMACSリフトリガメント処置』私のフェイスリフトは①MACSリフト②SMASリフト③リガメント処置ありSMASリフトと大きく分けて3つに分類しています。SMASはどの深さか・・・は昨日の…ameblo.jpMACSリフトのイラストはこうでしたね。固定のポイント(顔の上側)に糸を引っ掛けて、その後下側のSMASを糸でだぐり寄せる・・・
SMASは重要組織の表層にあります。SMASは顔の皮膚の下にある表在性筋膜というのは昨日のネタです。イラストにするとこんな感じです⬇︎上から皮膚皮下脂肪SMAS重要組織…です。SMASは膜といっても、他の組織と違いハッキリとした境界はありません。脂肪の中にある膜のようなものです😅問題はSMASの下浅側頭筋膜•深側頭筋膜は万が一損傷しても問題はそこまで出ません。耳下腺を損傷すると唾液漏と言って…唾液が傷の中に漏れます。まぁ、耳下腺にも膜がありますし
フェイスリフトの怖い合併症である「顔面神経麻痺」の続きです。前回までの内容はこちら↓『フェイスリフト合併症『顔面神経麻痺』顔が動かない』昨日の「フェイスリフトリスク副作用失敗」ネタの続きです。まずは「顔面神経」について顔面神経は「耳下腺」と言われるヨダレを作る組織から5つの枝を出しま…ameblo.jp今回は「頬骨枝」「頬筋枝」についてです。まず始めに「頬骨枝」「頬筋枝」の麻痺は頻度としては高めです汗ただし、自然に治る可能性もそれなりにあるかつ、他の
今回は、「たるみとり」の施術です。当院のたるみとりでは、SMAS弁(表情筋の筋膜と思ってください)を引き上げることで、たるみを改善する方法です。症例は頬やフェイスラインのたるみの改善を希望された50代の女性です。今回は施術直後、5日後の写真を供覧します。頬や、フェイスラインにたるみやしわを認めます。施術は局所麻酔で行います。局所麻酔で行う理由は、施術中に患者様に「引き上げ具合」を確認して頂くためです。また上体を起こすことで、どの程度たるみが
誰もが気になるフェイスリフトの傷跡当然無い方が良いのですが、「切開手術」である以上は傷跡を0にはできません。傷跡は・執刀医の技術・患者様の体質以外にも、傷跡が残りやすい部分と分かりにくくなる部分がございます。具合的には↓耳の前は意外と目立ちにくいです。ただし、少しでも気になると隠しづらい場所ではありますが・・・傷跡が目立ちやすいのはコメカミと首(耳裏も)です。コメカミは「生え際」を切開するとしても「毛髪内」を切開しても毛髪の毛根があります。毛根がある部
傷跡はあえて盛り上げて縫うと綺麗になります。以前のblogの内容です↓『傷痕修正の経過傷は盛り上げて縫う肥厚性瘢痕』傷は敢えて盛り上げて縫合すると綺麗になります。本日は傷痕修正手術を行なった患者様のご紹介です。患者様は30代の女性です。幼少時に怪我をして縫合治療をされ…ameblo.jpまず、縫う『縫合』についてです。外縫い(表皮縫合)中縫い(真皮縫合)がございます。外縫いは1〜2週間後に抜糸をします。黒い糸で縫うか、白い糸なのか・・・の糸は外縫いのこ
6月15・16日に神戸で行われた、日本アンドロロジー学会に参加して来ましたアンドロロジー・・あまり聞きなれない言葉かと思います。"アンドロロジー(andrology)"とは男性学・雄性学という意味です。つまり『男性』に関することに特化した学会と言えます。アンドロロジー学会は、基礎分野(生物学・獣医学など)から臨床分野(泌尿器科・産科など)まで様々な領域に渡っていますが、特に今回の学会のメインテーマは「~パパをめざして~」だったこともり、男性不妊に関する発表が多数ありました。