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新鮮胚移植の薦め。凍結胚移植増加への懸念。日本では年々体外受精児の出産児に占める割合が増加しています。ここ5年以内には20%に達しようとしています。20%となれば生まれてくる子供の5人に1人は体外受精児になります。このこと自体は晩婚化による不妊症の増加に伴うものとして理解できます。私が気にしているのは凍結胚妊娠による出産児の異常な増加です。日本では2023年の体外受精児の95%は凍結胚移植から生まれています。凍結胚移植自体に問題があるとは言いませんが、その異常な比率です。おおざ
採卵前の「トリガー注射」、実は定義がバラバラ?体外受精(IVF)では、採卵の約34〜36時間前に卵子を最終成熟させるための注射を行います。これを排卵(卵子成熟)トリガーと呼びます。最近よく耳にするのが、デュアルトリガーダブルトリガーという言葉ですが、実はこれらは論文や施設によって意味が異なることがあります。今回の論文がはっきりさせた定義この論文では、次のように明確に定義されました。デュアルトリガー👉GnRHアゴニスト+hCGを同時に投与ダブルトリガー👉GnR
「点鼻薬って、左右両方の鼻にしなきゃダメですか?」「左は苦くて奥まで入った感じがあったけど、右はそうでもなかった。大丈夫か」患者さまから、こんなご質問をいただくことがあります。答えは「両方にしてください」「大丈夫です」なのですが、今日はその理由を少し深掘りしてみましょう。鼻はいつも両方通っているわけではない?まず、意外に思われるかもしれませんが、人間の鼻は常に両方が同じように空気を通しているわけではありません。実は、左右どちらかが少し詰まり気味になり、もう片方がよく通る、という状態を数時間
40才AMH5.6卵子凍結33個43才3ヶ月結婚直前に重度乏精子症・重度精子無力症診断される。話し合い顕微授精に望みをかけて結婚すぐに妊活開始(すぐに顕微授精すべきだった)AMH6.343才8か月顕微授精スタート44才培養士から「精子がほぼ全滅、死滅している。動いているのを探すのが難しい」と宣告受ける。数が足りないなら精子凍結して顕微授精に備えようとするも「凍結できる精子が1匹もいない」と診断。顕微授精も厳しいことが判明。44才2ヶ月AMH2.3
採卵手術無事に終わりました結果からお伝えしますと16個採卵する事が出来ました私の場合は沢山卵がとれても胚盤胞に至るまでの割合が1割なので、、、(前回より)どうか…前回と同じ2つは胚盤胞に育って欲しいと思います何だか昨日の夜は眠れなくて(お腹すきすぎて?)、朝辛かった…朝、私が犬の散歩に行っている間に夫に採精をお願いしました。やはりコレが一番緊張するなぁ、、、私が無意識に圧をかけてるかもなぁとか心配になってしまってですが心配無用で、無事に準備してもらいバスで予定通り向かいまし
「妊娠率が良い方法」という方法論には2通りあります。ひとつは「統計上の妊娠率が良い方法」、もうひとつは「本人に合った方法を探すこと」です。医師も患者さんも、このあたりをごっちゃにされることが多いのですが、統計上良い方法と、それが自分に合っているかは全く別である、ということは常に意識する必要があります。統計上良い方法が自分にとって合うとは限らないのです。例えば、牛丼屋で、吉野家とすき家と松屋で、吉野家が最も人気です、という統計があったとして、その統計自体には嘘はなくても、じゃあ吉野家が
前回の更新から時間が空いてしまいました採卵日の2日後から1週間出張&長時間勤務なのです(明日まで)勤務時間が朝9時から夜22時までという13時間体制こんな6連勤&長時間勤務は人生初めて今絶賛ホテル生活中です。連泊が取れずに、ホテル移動で2箇所プラスに考えたら…出張期間はクリニックに行けないので、採卵後のお休み期間で良かった実はこの出張期間ずーっとしんどくて採卵後は旦那と回転寿司食べに行くくらい元気だったのですが、採卵2日後からお腹がパンパンで辛すぎるパンパンに張ったお腹の写
【卵巣過剰刺激症候群(OHSS)】ここでは、妊活にかかわる様々なことを紹介していきます。今回は「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」です。体外受精の卵巣刺激などにより引き起こされる可能性があります。どのような症状があるのか、また対策について説明していきます。気になる点や、もっと知りたいことがあれば、ぜひコメントでお知らせください。初診受付・外来診療は下記で行っております松本レディースIVFクリニック電話03-5958-5633お気軽にお問合せくださいホームページ
皆さんこんばんは!ここ数日、OHSSの腹水のせいか、体重が激増していて心配しておりました…せっかくの三連休なのにOHSSの心配しっぱなしでした…特にどこにも行けないので、家で万博の閉会式見たりしてました!もう閉会しちゃうの寂しい…あと一回は行きたいと思ってましたがそんな余裕なく…↓閉会式!↓最後の花火!ドローンショーは、ミャクミャクが出てくる特別バージョンだったみたいですね今日現地で見ることができた皆様、めちゃくちゃ羨ましいです三連休最終日の体重は!?お腹の張りはまだあり
皆さんこんにちは!今は採卵後の凍結結果待ちです。今回の採卵周期では卵が小さすぎてたり成長遅すぎたりしていたので、これか質に影響するかどうかはかなり不安です…が、とりあえず祈るしかできないので待つしかないですねOHSSで不安の中…悲報続きですが、またもや悲報です!木曜日に着床不全の検査のために紹介状もらって大きな病院へ行ってきて、そこで卵巣が腫れていると言われました。↓『【悲報】もらった薬の副作用が衝撃!』皆さんこんばんは!今日は紹介状もらい、大きな病院へ着床不全関係で通院し
体外受精(IVF)において「たくさん卵子が取れる=良いこと」と思われがちですが、実はそうとは限りません。卵巣が過剰に反応しすぎると、**卵巣過剰刺激症候群(OHSS)**という合併症のリスクが高まるからです。そこで最近、アメリカの研究チームが「**AMH(抗ミュラー管ホルモン)とAFC(胞状卵胞数)**から、“ハイレスポンダー”になるリスクを予測する新たな基準」を提案しました。📊研究のポイントこの研究では、4,220名のIVF患者さんのデータをもとに、ハイレスポンス(=卵子15個以上
体外受精(IVF)で排卵誘発をするとき、「最終的に卵を成熟させる注射(=トリガー)」が必要です。この“トリガー”の選び方が、妊娠率や副作用(OHSS卵巣過剰刺激症候群))に影響することがわかってきました。今回ご紹介するのは、2025年に発表された論文で、最も信頼できるRCTだけを使って、4種類のトリガー法を徹底比較した研究です。🔔比較された4つの“トリガー法”hCG単独:従来から使われている方法。排卵誘発ホルモンLHの代わりにhCGを注射。GnRHアゴニスト単独:自然の排卵に近いL
卵巣刺激について書いています。卵巣刺激には新鮮胚移植が可能な刺激と、凍結胚移植しかできない刺激があります。最近は従来の卵巣刺激法以外にPPOS法(黄体ホルモン製剤で排卵抑制しながら卵巣刺激を行う)が流行っています。PPOS法は、本来、卵巣過剰刺激(OHSS)予防目的に使用されていました。その理由は、PPOS法では新鮮胚移植ができないからです。従来から卵巣刺激でOHSSが起これば胚は凍結しなければなりませんでした。みなさま何故OHSSが起これば胚凍結するかご存知ですか