最後のアルバムというものは、ほとんど計画されることがない。ABBAにとって『ザ・ヴィジターズ』は、編集盤やいわゆる“金儲け目的”のリリースを除けば、長年にわたる最後の作品となった。その後『ヴォヤージ』がこの「堅実なアルバムの連続」という流れを破り、いくつかの目立つシングルを放ったが、少なくともそれは次世代のABBA・ファンに訴求した。自分たちの人生の中でリリースされたユーロポップ作品を持てなかった世代にとっての一枚となったのだ。彼らは今それを手にした。しかし、その代償として『ザ・ヴィジターズ』が