東九条は京都で在日朝鮮人がもっとも多く住んでいるところだ。ここに朝鮮人が住むようになったのは、1920年代、当時国鉄の東海道線の工事や、東山トンネル工事、鴨川の護岸工事、九条通りの拡幅工事などの大規模な土木工事や、京都の地場産業のひとつである友禅染め関係の染色工場が多くあり、半島から連れてこられ、その仕事に従事する者が多かったからだ。東九条の朝鮮人人口が著しく増えたのは、京都駅八条口前、八条通り一帯にあった大闇市の頃だ。祖国に帰るまで一時的に京都駅に立ち寄った一世も多くいました。今の八条口(当時