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日本で一般的に用いられているアンスラサイクリンには、エピルビシンとドキソルビシンがあります。元々はドキソルビシンが先に開発され、後に心毒性を軽減したエピルビシンが開発されました。どちらを用いるのがベターなのでしょう。先ずは、ドキソルビシンとエピルビシンの違いは何でしょう。分子式を見てみます。向かって左側がドキソルビシン、右側がエピルビシンです。分子式は全く同じです。4'位のヒドロキシ基の配置が異なる位置異性体です。トポイソメラーゼⅡ阻害作用を示す部分や、DNAに入り込むインターカ
FEC療法1クール1日目。本日いよいよ抗がん剤治療が始まった。まずは8時半に採血。先週入れたポートちゃんの初出番だ!!痛いかな?どうかな?ドキドキしながらベッドに横になっていると看護師さんが手際よくテキパキと処置してくれた。ポート部分に針を刺される瞬間はわずかにチクッとした程度でダメージはほぼなし!!素晴らしい〜!!嬉しすぎて笑みがこぼれてしまう。こんなに簡単に採血できるなんて!ポートの造設手術は痛かったけどやはりやって良かったなと心が踊った。しかもこの時に
初投稿ドキドキ現在35歳1児の母です2018.12に乳がん(当時29歳)ステージ2aトリプルポジティブ(ホルモン陽性HER2陽性)告知腫瘍2.3cm.リンパ転移なしほぼステージ1に近いから初期でよかったぁって当時は思ってた治療経過2019.1妊孕性治療(卵子、受精卵凍結)2019.3FEC療法4クール2019.6weeklyパクリタキセル+ハーセプチン+パージェタ2019.9温存手術2019.12放射線2020.1-8ハーセプチン+パージェタ(12回)2
アンスラサイクリンとタキサンを間隔を短く、また同時投与ではなく逐次投与が良いのでは、と言う統合解析の結果が2019年にEBCTCGから出されました。統合解析を抜粋します。下の赤線の臨床試験です。見ての通り、アンスラサイクリンに関してはAC療法ではなく、エピルビシンを用いたEC療法とFEC療法について検討しています。エピルビシンで1回投与量は90mg/m2でした。パクリタキセルの投与方法は残念ながら、毎週投与ではなく、3週間毎投与でした。今回のテーマにおいては蛇足になりますが、エピルビ