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ひとつ前の当ブログで、6月9日に93歳でお亡くなりになった石森史郎さんの脚本による『旅の重さ』(1972斎藤耕一監督)を取り上げました。男を引き入れる母親(岸田今日子さん)を嫌って、家出した少女(高橋洋子さん)が四国のお遍路ロードを歩いて旅するという映画です。旅芸人の一座にくっついてみたり、いくつかのエピソードを重ねながら、病気になって倒れたところを助けてくれた漁師と一緒に暮らすようになります。少女からしたら父親ほどの年齢で、無口で無骨な漁師を演じるのは高橋悦史さんで、家も学校も捨てた少女が
静かな声の叫び——忘れられた日本の影を描いた『サンダカン八番娼館望郷』“今の日本の豊かさ”の礎には、誰の人生が刻まれていたのだろうか──。この作品が描くのは、日本が発展していく過程で、国の外縁で犠牲となった無数の女性たちの物語。遠く異国の海に沈んだ名もなき声が、今も私たちに問いかける。華やぎの陰に、ひっそりと刻まれた彼女たちの記憶。この国の豊かさは、誰かの奪われた人生の上に築かれたのかもしれない。「語られなかった日本の影」からゆきさんの声が、今、静かに響く語り継ぐべき声を、
3月17日から5月4日までに観た映画の備忘録です。若尾文子出演作6本、新藤兼人、仲代達矢の未見作、『異邦人』の再見などが今回の収穫でした。鑑賞本数が多かったため、一言感想が多くなりました。★5点満点☆0.5点『川上哲治物語背番号16』滝沢英輔監督1957年プロ野球選手の半生を描いたものとしては非常に良く出来た作品。原作、新津勝祐、脚本、池田一朗。★★★★☆『黒い河』小林正樹監督1957年家賃滞納で立ち退きを迫られる貧乏長屋の住人達。土地のゴ