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今回のテーマは月状骨軟化症(キーンベック病)です。手関節内の月状骨が血流障害で圧潰(扁平化)する病態です。阻血性壊死に起因します。圧潰とは圧力がかかって潰れることで、阻血性とは栄養動脈の血流障害により血行が遮断され、骨が壊死することを言います。手関節の疼痛や機能障害が生じます。手を頻繁に使用する職業の男性に好発し、利き手での発生が多いとされています。1910年オーストリアの医師キーンベックがこの病態を発見したことから月状骨軟化症はキーンベック病とも呼ばれ