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岡崎琢磨「鏡の国」書店で平積みされていたのが気になったので買ってみました。亡くなった大物作家が残した遺稿「鏡の国」が発見された。デビュー前に完成させたこの作品は自身の経験を書いたノンフィクションであり、それを死の目前に修正したものであった。その中には身体醜形障害を発症して悩む姿や、自身の不注意のせいで顔に火傷を負ってアイドルの夢を絶たれた友人との再会といった、作家になってからの人物像とは違う姿が多く書かれていた。著作権継承者である作家の姪は出版前の確認としてその作品を読むのだが、
『さりと12のひみつ』第2話「鏡の国のひみつ」全話を日本評論社の快諾を得て、ここに公開します。「チコちゃん」の鏡の回以降、ぼくのこのブログでは、鏡について書いたいくつかの記事へのアクセスが殺到しています。やっぱり、「わからない」という結論がモヤモヤしたキモチを生んだのでしょうか。以前書いた記事の多くは、高校生の質問リレーでの議論を紹介しながら、ちょっとずつコメントをつけてきました。これらの記事では、質問リレーで自由な発想がどのように展開されていくのかということを紹介すること
きょう、家族とともにNHKの『チコちゃんに叱られる』を見ていたら、なんと鏡の左右の謎の話題に。ちょうど、上の2コマ分の話題でした。その結論が、物理学的にはこれこれ、心理学的にはこれこれ、という答で、結局「わかりません」とのこと。唖然としました。どちらの分野(物理学・心理学)の説明も、不十分というか、貧弱で、呆れてしまいました。放送時間もこの話題のため、たっぷりとっているのに、あの内容の薄さにはびっくりです。これはひとえにスタッフの勉強不足だと思われます。この
『さりと12のひみつ』第2話「鏡の国のひみつ」の解説、第3回です。今回は、鏡の世界の物理学について、少し本格的な解説になります。そのまえに、矢印記号の説明を少々。物理で扱う矢印記号。矢印に見えませんが、立体図を2次元の紙の上に書くときに利用する矢印記号です。さて、最近出版された「物理の見方・考え方」江沢洋・上條隆志偏(日本評論社)の「パリティの問題」には、次のような一文があります。***ここで私は読者に問題をだしたい。パリティ対称性(*1)