国安仙人の名前が世間へ知られると、日本人に限らず西洋人、中国人までもが仙人の門を叩いて教えを求めたが、悪人やよこしまな考えを持ったものは、事前に知り、自分から外出して決して会えなかった。突然訪問しても常に不在でした。予言はせず、もししなければならないときはたとえ話でしました。人の過去も見えていたが、決してそのことで罵ることはなかった。門弟入りした小林氏は酒屋に小僧奉公をしていて、小僧時代には納屋から沢庵を盗み食べていたが、ある日、仙人は「小林さん、沢庵は中々旨いものですね。しかし少し食べて残りを