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”農機具の燃料タンクを錆びから守る3つの方法”こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。年に数回しか使わない農機具によくあるトラブルに、燃料タンクの中が錆びてしまうというものがあります。ガソリンを入れっぱなしにすることが原因で起こるのですが、このトラブルを防ぐ方法を今回はお伝えします。まずはじめに、燃料タンクの中が錆びてしまうと何が悪いのかについてお伝えします。例えば、ガソリンエンジンの場合、燃料タンクのガソリンが、燃料フィルターを通り、キャブレターに送られます。そして
「新品のキャブレターでも1年でダメになる。ミニ耕うん機を故障させない秘訣とは?」こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。エンジンの調子が悪くなったミニ耕うん機の修理をしています。ホンダプチなFG201です。9年前に、弊社で新品でご購入いただいたものです。使うのは年に2回ほどなので、エンジンオイルも新車時の慣らしで1回交換して以降は、一度もこうかんしていませんでした。症状は、エンジンはかかるけど、アクセルを吹かすとエンジンがすこっと止まってしまう。ガソリンが正常
こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。ホンダミニ耕うん機FF300を修理しています。「9年前に当店で新車で購入。その後、自分でエンジンオイルの交換は1度だけ。エンジンが時々止まるようになってしまった。スターターの紐も切れ掛かっているので交換して欲しい」というご依頼です。今回は一通りメンテナンスをすることになりました。『FF300のエンジンが止まる3つの原因』その1:キャブレターの詰まりFF300は構造上、尾輪を一番下にした移動時の状態では、キャ
”耕耘機のオイル漏れ修理”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。写真は修理で入庫したヤンマーのミニ耕耘機DK8です。ご新規のお客さんの機械です。新品で購入してから、丁寧に丁寧に使っていました。たまにワックスをかけて、使い終わったら必ず洗って、泥汚れやほこりを落としてから倉庫にしまう。10年以上たってもピカピカです。エンジンオイル交換、日常点検はお客さんが自分でしています。とても調子の良い耕耘機なのですが1つ悩みがありました
オーレックスパイダーモアSP850「エンジンの調子が悪い」の修理こんにちは!農機具の救世主静岡農機情報センターの中村です。「エンジンの調子が悪い」ということで、オーレックのスパイダーモアSP850が入庫しました。新規のお客様です。「他の農機具屋でなんども修理をしているけど、いまいちエンジンの調整が良くない」とおっしゃったので、原因は何かな、どこかな、と頭の中で想像しながら点検を開始。まずは、現状を確認します。ガソリンを
”トラクターが前に進まない”こんにちは。藤枝市の農機具店、静岡農機情報センターの中村です。5日前のことです。「こんにちは。大畑です。トラクターが前に進まなくなっちゃった。どうしてだろう。深く耕そうとすると、うんうん唸るだけでちっとも進まない。力がない感じなんだよ」と、出張中にお客様から電話がありました。お急ぎの様子でしたので、運転していた車を止めて電話で状況を確認することにしました。このトラクターは深さのオート装置が付いているので、ボタンや操作レバーの状態を確
”草刈機の刃が回らない3つの原因”こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。「使っていたら急に草刈機の刃が回らなくなった。少し前までは普通に使えていたのに、だんだん空回りするようになって・・・」という症状で草刈機の修理依頼がありました。共立の「SRM-2501」という機種です。早速、点検することにします。”草刈機の刃が回らない3つの原因”その1:刃を止めるボルトが緩んでいる草刈機の刃は、抑え金具とボルト(または、ナット)で固定されています。ボルトは逆ネ
”オーバーヒートの意外な原因”こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。冷却水がしっかり入っていてもオーバーヒートするトラクターがある。そんな話をすると「え、うそでしょ」と思うかもしれません。しかし、盲点は意外なところにあります。写真を見てください。これは冷却水のサブタンクです。手に持っているのはキャップなんですが、、、よく見るとホースが付いてないことに気づきませんか?わからない人もいるかもしれないので説明すると、本来このキャップには
故障原因が分からないのは気持ち悪いです。こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。夏になり草刈りが忙しい時期になりました。静岡農機情報センターには、連日、修理依頼の草刈機が入庫しています。今日はニッカリの草刈機。「エンジンはかかるけど力がない」という症状。早速、故障診断を開始します。いきなり分解をはじめてはいけません。まずは目視で全体の様子を確認。場合によっては、目視だけで故障の原因がわかる場合もあるからです。例えば、スパークプラグのキャップが外れかけていたり
”乗用田植機の足回り修理”写真の田植機は、クボタのSPJ400Kです。田植えをしている最中に、左のフロントタイヤが”くきっ”と折れたように曲がってしまいました。ベアリングが割れて、前車軸がガタガタ動きます。タイヤもロックして動きません。タイヤを外して、車軸が収まっているギヤケースを外し、ケースを分解してみると中は泥とグリスが混ざった状態でした。オイルシールがダメになって、泥水が入って、ベアリングが壊れてしまったのです。タイヤがロックした状態になっていたのは
”反抗期のトラクター”グローのランプがついたり、消えたり、全くつかなかったり、さらにカチカチ音が出たりして正常に動かない。「大丈夫かな、このトラクター、、」こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。写真は、ヤンマーのトラクターAF16のボンネットを開けたところです。なぜこの写真の説明をしたのかというと、指で指しているのが今回の故障の原因だからです。この小さな”ブラックボックス”のような部品。名前を、グローコントローラーと呼びます。トラ
「スターターが重い」こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。久しぶりに草刈機を使おうと思って倉庫から出して、ガソリンを入れて、エンジンをかけようとすると、、、ぐっ、ぐっ、と抵抗がある。何度ひもを引いてもエンジンがかからない。そのうちに腕が痛くなって、手も痛くなってしまう。そんなことありませんか。原因はこれかもしれません、、、ピストンにカーボンがびっしりくっついている。なぜ、そうなるのか?原因は3つあります。1つ目は、ガソリン
こんにちは。藤枝市の農機具店、静岡農機藤枝店情報センターの中村です。写真はクボタのトラクターA14です。今まで、だましだまし使っていましたが遂にロータリーが下がらなくなり修理で入庫しました。この際なので、悪いところを一通り修理したいというご依頼です。これまではお父様がお使いでしたが、今回のご依頼人である息子様が引き継ぐようになった機械です。故障箇所がたくさんあります。・ロータリーが上がるけど下がらない・椅子の下あたりがオイルでベトベト
こんにちは!藤枝市の農機具店静岡農機情報センターの中村です。さて例年通り7月は修理が続きます。今回は、イセキのトラクターTHS18のロータリーの修理です。ロータリーは田んぼの中で泥水に浸かりながら回るので、どうしても使っているうちに泥がオイルシールの隙間に入ってきます。ダストリップが付いていて泥やゴミが侵入しないようにする構造をしていますが、それでもオイルシールは消耗品。定期的な交換が必要です。さて今回のトラクターですが、ロータリーの爪軸を分解してみるとオイルシー