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競技選手というわけではない、大半の乗馬愛好者の皆さんにとっては、週一回程度のクラブでの騎乗が、唯一の練習の機会であり、かつ「本番」ということになると思います。貴重な騎乗の機会を充実したものにするために、あるいはそこで覚えた感覚を忘れないために、家でも練習出来れば、とお考えの方も多いのではないでしょうか。しかしながら、乗馬というのは当然ながら、馬と、乗る場所があって初めて出来るものですから、他のスポーツで行われるような素振りとか自主練習といったことはなかなか出来ません。
前々回、前回と、軽速歩の随伴をスムーズにするための座り方、立ち方を考えてきました。ここまでの練習で、とりあえず軽速歩が出来る、というくらいにはなっているはず(笑)だと思いますが、それでもまだまだ色々と問題が多く、安定した気持ちの良い軽速歩、とまではいかないでしょう。おそらく、走っているうちにだんだん足の位置がズレて鐙が深くなってしまったり、拳が激しく上下に揺れて手綱もだんだん長くなったり、といったことが起こってくるのではないかと思います。そうして表面に現
最近個人レッスンをさせて頂いた方からレッスン後に頂いたご質問が、ちょっと面白かったので紹介させて頂きます。乗馬運動の前のストレッチとして、あるいは、馬の動きを妨げず軽く動いてもらえるような「座り方」の感覚を養う方法として、私がレッスンの中でもよく紹介しているものに、一旦鐙を外して脚を伸ばしたところから、そのまま膝が腰の真下にくるくらいまで後ろに引くようにして、さらに上体を前傾させるくらいのつもりで鳩尾をぐっと前に出す感じにしてみると、そこでやっと、身体の軸が立った「真っ直ぐ」な
乗馬を始めて、「軽速歩」がだいたい出来るようになり、「駈歩」を習い始めるあたりで、「正反撞(せいはんどう)」ともいわれる、【座ったままの速歩】というのを初めて習ったという方も多いでしょう。鐙に立たずに、ただ座っていればいいわけですが、一度軽速歩で立つバランスを覚えたところでこれをやろうとすると、反撞でポンポンと高く放り上げられ、お尻は痛いし、鐙は外れるし、拳はぐらぐらと定まらないし、ということで、とても長くは続けていられないほど苦しかった、という方も多いのではないかと思います。・鐙上げが
速歩で走る馬の上で鐙に立ったり座ったりする、「軽速歩(けいはやあし)」は、乗馬の技術の中では最も多用されるものの一つだと思います。その中で、馬にもう少し元気よく走って欲しい、というようなとき、皆さんはどのようにされているでしょうか?おそらくほとんどの方は、軽速歩の二歩毎に一回、着座のタイミングに合わせて馬のお腹を脚で軽打(キック)する、というような方法をとっているのではないかと思います。実際、上手な競技選手などでもそのようにしながら馬を運動させている姿はよく見られますし、乗馬
前の記事では、軽速歩の随伴動作をスムーズに行いやすくするための、「座り方」について考えました。ここでは、そこで述べた「鐙に載ったバランス」を踏まえて、軽速歩の「立つ動作」について考えてみたいと思います。その前に、馬に乗った経験がないような方の場合、まず馬の上で鐙に立つということ自体が難しいということも多いでしょうから、まずはそのやり方から考えてみましょう。鐙というのは一般的に、鞍に紐でぶら下げられた輪っかの底の部分に足を直交させるように踏んで使うような構造になっていますから、そ
今日は、目が痒くていつもより早めに帰ってきたので、寝ちゃう前にブログの更新を頑張ってみます。そんな3/4の騎乗は7:45~9:15ISKWチームレッスン11:45~12:30初級馬場です。タイトルにあるバランスオブゲームのお話は後半で。・ISKWチームレッスン先日、雅さんからいただいたコメントで、ISKW先生がインフルエンザでお休みなのはわかっていたので、ISKW先生の回復を祈りつつ、今日の代打の先生が誰なのかが気になっていました。クラブに着いてフロントにある配馬表を
乗馬では、手足を独立させて同時並列的に使うことが大切な事はよく知られていると思いますが、同時に、これがなかなか難しいということも、皆さんよくご存知だと思います。・回って、回せず例えば、馬を左右に誘導する場合、一般的な指導法では、開き手綱の扶助を行う際、「胸を曲がりたい方向に向けるように」などというように、脊柱を軸として上体を捻じって身体を回し、拳を横に動かすようにアドバイスされることが多いだろうと思います。このようにすることで、手が思うように動かない初心者の方でも、肩が