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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技2・問1図3の気象衛星赤外画像のうち、初期時刻についてですので、左上の2日21時に着目します。さらに図1の日本の南の低気圧の中心位置(北緯27°東経138°)付近に着目して「雲頂高度に言及」の点で見たときの閉塞過程の特徴と「寒冷前線に言及」の点で見たときの閉塞過程の特徴に分けて考えてみることにします。まず、「雲頂高度に言及」の点で見てみますと、低気圧の中心付近では、発達期のような明るい雲域が見られ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2図10(上)のP-Q-Rを構成している帯状エコーについて図11の赤外画像と併せて見ますと、明白色であることから雲頂高度の高い雲、あるいは雲頂温度の低い雲で団塊状になっており、さらに個々の団塊状の雲が帯状の雲列を形成していることから、雲は積乱雲で、その積乱雲で構成されている帯状の雲列であることがわかります。したがって、設問の下枠から選ばれるのは「積乱雲」、その根拠は、明白色の団塊状の雲が帯状の雲列を
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。問1A可視画像でやや暗く、赤外画像で白く、帯状に写っています。雲の厚さは薄く、雲頂高度が高い雲と読み取ることができます。また、問1(1)の⑦⑧で、図3の300hPa天気図から強風軸を解析したときを振り返りますと、Aの雲域はこの強風軸に沿っていることからもこの雲域は巻雲(上層雲)と考えられます。B可視画像で灰色、赤外画像で暗く、滑らかな雲域と読み取ることができます。Bの雲域の周辺を図2の地上天気図で見ますと、黄海
こんばんは。今回は、図7の気象衛星赤外画像および、図9のレーダーエコー合成図を用いて、図7の領域A、領域B、領域Cにおける雲頂高度と降水の強さの特徴を領域ごとの違いがわかるように述べよ、という問題です。特に領域Cでは、「雲域と降水域それぞれの形状、雲域と比較した強い降水域の広がりについても述べよ。」とさらに詳細な言及が求められています。それぞれの領域において、雲頂高度と降水の強さにどのような相関がみられるのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験2
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2今回は、初期時刻、15日21時の図2と12時間後、16日9時の図10の2つの赤外画像を用いて、16日9時の台風の中心付近における雲について、12時間前から変化した特徴を述べよ、という内容の問題で考えてみます。問1(4)では、初期時刻の15日21時における図2で見られる地上の台風中心とその周辺の雲域の特徴として、解答例は「台風中心と南西側では雲頂高度の低い対流雲、北東側は雲頂高度の高い発達した対流雲が多
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1まず、気象衛星赤外画像の特徴について簡単に専門知識の復習をしておきましょう。気象衛星赤外画像は、地表面や雲から放射された赤外線を捉えて、それを画像化したものです。一般知識の「大気における放射」では、ある物体が黒体であれば、その放射量は物体の絶対温度によって決まる、という「ステファン・ボルツマンの法則」を学習しました。すなわち、黒体放射のエネルギー量をI、ステファン・ボルツマン定数をσ、物体の絶対温
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問1今回は、図3の気象衛星画像のうち、赤外画像を用い、黄海の地上低気圧の中心とその周辺の雲域の特徴を、雲頂高度と雲域の分布に言及して述べよ、ということで考えてみます。この黄海の地上低気圧について問1(1)では本文の第2段落の最後に、「黄海の低気圧の中心付近の気温が周りと比較して低くなっており、このような低気圧は寒冷低気圧(寒冷渦)と呼ばれている。」ということでした。この問題はすなわち、寒冷低気圧
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1①a雲域Aについて、可視画像では白く、表面が一様で滑らかですが、赤外画像では暗灰色で雲頂高度が低いことから、したがって、①は表の下の枠内から、「霧または層雲」が選ばれ、aの根拠をまとめますと、可視画像では白く、一様で、赤外画像では暗灰色になっているため。(31字)《気象業務支援センター解答例》赤外画像では暗灰色、可視画像でなめらかな明白色となっている。(29字)ということになりま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1今回も問1(2)の問題と同様、「特徴」を述べる問題です。赤外画像、水蒸気画像のそれぞれについて見られる特徴をそのまま書けばよい、という形です。ただ、直接的に解答へ落とし込む要素ではありませんが、問1(2)の問題でもありましたように、この本州付近の台風は、温帯低気圧にかわりつつありますので最盛期の台風における雲の特徴から崩れてどうなったのか、を念頭に置いた解答を出題者は求めていると考えられます。《
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4今回は、図10の赤外画像と、図10の破線で示されている東経129.5°に沿った鉛直断面の相当温位・風・湿数12時間予想図を用いて、一つは地点aにおける950hPaから500hPaにかけての風向の特徴、もう一つは地点bにおける950hPaと500hPaの風速の違いを読み取って解答する内容の問題です。では地点aから見ていきます。(地点a)地点aでは「950hPaから500hPaにかけての風向の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技2・問1赤外画像は地表面や雲から放射される赤外線、すなわち地球放射をとらえて画像化しているものです。ここで、一般知識の「大気の放射」のところで学習する「ステファン・ボルツマンの法則」を改めて思い出しますと、「ある物体が黒体であるとき、その放射強度はその物体の絶対温度よって決まる。」ということでした。すなわち、放射強度をI*、比例定数のステファン・ボルツマン定数をσ、Tを温度としますと、その関係は、
こんばんは。今回は、レーダーエコー合成図の帯状エコーP-Q-Rについて、これを構成する雲の種類を設問の下枠内から選んで解答し、その根拠について気象衛星赤外画像に基づいて解答せよ、という問題です。専門知識の気象衛星画像の復習としてしっかりと確認しておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。31日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1まず、図3の気象衛星画像は赤外画像であり、問題文では、「雲頂高度に言及して」とありますので、専門知識の復習として、雲頂高度による赤外画像の見え方について触れておきたいと思います。赤外画像は、地表面、海水面、雲から放射された赤外線、すなわち地球放射をとらえて画像化しています。一般知識で学習した「ステファン・ボルツマンの法則」では、ある物体が黒体であれば、その放射量は物体の絶対温度で決まる、ということでし
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験1・問1今回は、紀伊半島沖の低気圧に伴う雲域の特徴を赤外画像を使い、低気圧との位置関係に着目して述べよ、という内容です。まず、赤外画像について、専門知識のおさらいとして触れておきたいと思います。赤外画像は、地表面や雲から放出される赤外線(地球放射)を捉えてそれを画像化したものです。一般知識では、「ステファン・ボルツマンの法則」を学習しました。これは、「ある物体が黒体であれば、その放射量は物体の絶対温度によっ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・問1(4)問1(1)の穴埋め問題のおさらいをしますと、四国の南の低気圧は発達が予想されるため、海上強風警報が発表されている、ということでした。(4)①の問題では、図3の赤外画像と水蒸気画像とを見比べて雲域Aとバウンダリの位置関係をそのまま解答に落とし込めばOKでしたが、今回の問(4)②で問われている雲域Bは四国の南の低気圧に対応する雲域であり、出題者は、四国の南にある低気圧が今後、発達することを示唆するとみられ
こんばんは。今回は、図3の気象衛星赤外画像から、日本海の低気圧が発達中であることを示唆する雲域の形状の特徴について、雲頂高度にも触れながら述べよ、との問題です。専門知識の復習になるかと思います。専門知識で学習した知識が定着しているか、設問を通して確認してみましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。14日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図2と図10の2つの赤外画像を用いて、16日9時の台風の中心付近における雲について、12時間前から変化した特徴を述べよ、という内容の問題です。問1(4)では、初期時刻の15日21時における図2で見られる地上の台風中心とその周辺の雲域の特徴として、「台風中心と南西側では雲頂高度の低い対流雲、北東側は雲頂高度の高い発達した対流雲が多く分布している。」ということでしたが、以降、16日9時の時点では雲頂高度及び雲の種類に着目してどのような変化が見られるのか、次回、一緒に考え
こんばんは。(気象記念日)今回は、図3の赤外画像を用いて黄海にある地上低気圧の中心とその周辺の雲域の特徴を雲頂高度と雲域の分布に言及して述べよ、という問題です。赤外画像から雲域についてどのような情報が得られるのか、専門知識の気象衛星画像の復習をしながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。2日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図3の気象衛星画像のうち、赤外画像に示されている雲域Aについて、一つは雲域の特徴を形状、厚み、上/中/下層雲の別の3点について簡潔に解答する問題、もう一つは、問1(2)で考察しました水蒸気画像のバウンダリーとの位置関係について解答する問題です。主に専門知識で学習した内容の復習といった感じの問題ですが、次回一緒に考えてみたいと思います。第51回試験・実技2・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。
こんばんは。今回は、図3の赤外画像に示されているもう一つの雲域Bについて、形状の特徴と雲の厚み、上/中/下の別を20字程度でまとめて解答する問題を一緒に考えてみたいと思います。第51回試験・実技2・問1(4)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新する予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識(a)オホーツク海にある領域Aでは、赤外画像では一様に明灰色であることから表面温度はやや低く、一方の可視画像では灰色で一様ではなく、表面が海面で途切れている部分があり、斑らに見えます。本来なら、時間を追って見ても動きがないか、あっても非常に遅いことで明確に判断するのですが、この問題では「3月のある日」のオホーツク海をヒントに、領域Aは海氷であると判断されます。したがって、この段階で本文の内容は誤りということに
こんばんは。今回は、図3の気象衛星赤外画像と図1の地上天気図に基づいて、紀伊半島沖の低気圧に伴う雲域の特徴を答えよ、という内容の問題です。低気圧中心との位置関係に着目しながら、という点に注意しながら赤外画像で見た場合にどんな特徴が読み取れるのか、専門知識の復習を兼ねながら次回一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験1・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。8日分の考察編は次回更新の予定です。