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初めてお姿を拝見したのは、山口百恵主演のテレビドラマ「赤い疑惑」で、パリに住むおばさまの役でした。わたし14歳。以来憧憬の人となりましたが、まさかお目にかかれるとは。鳥越俊太郎さんや高橋治さんら親しい方たちの集いにまぜてもらってのことで、その方たちがそろって口にするのは岸さんの鋭敏な感受性と頭のよさ。色紙の一枚は岸さんの著書の中からわたしがリクエストしたもの。もう一枚はお任せしたところ、徒然草の一節を。この先折に触れて思い出すことでせう。ご冥福を心からお祈りいたします。
中条静夫さん中条静夫(ちゅうじょうしずお)本名:中條靜雄(読み同じ)1926年3月30日生まれ、1994年10月5日、満68歳没。東京府八王子市出身の俳優。1948年、大映東京撮影所に入社。大部屋俳優として通行人役から出発し、1954年の『金色夜叉』『馬賊芸者』あたりから脇役として台頭する。1971年12月の大映倒産まで在籍し、その後は福田恆存の主宰する劇団欅を経て、劇団昴に所属。1961年、文芸ロマンス映画『お琴と佐助』(大映)監督:衣笠貞之助原作: