ブログ記事62件
同時方程式の識別問題は、要するに連立方程式の係数(パラメータ)が一意に定まるかどうかという問題です。これが分かりにくいと感じる原因の一つは、私たちが中学時代に習った連立方程式を解く際の思考パターンにあるのではないでしょうか?例えば、連立方程式という問題を中学時代の知識にしたがって解くと、という解が得られます。ちなみに、(1)、(2)式は構造型、その解である(3)、(4)式は誘導型に該当します。私たちが中学時代に解いていたのは、係
末石直也(2015)「計量経済学」(日本評論社)によると、が成り立つならば、が成り立つ。なぜなら、繰り返し期待値の法則と定理A.1.2よりが成り立つためである。とのことです。ここで、共分散の定義から、だから、なるほどふむふむと言いたいところですが、残念ながら私の実力ではそうもいかないので、共分散の定義式を展開してみます。よって、(繰り返し期待値の法則を使いました。)(定理A.1.2を使いました。)
計量経済学の勉強成果(その1)です。末吉直也(2015)「計量経済学」(日本評論社)の最初の方に出てきた次の式が???だったので勉強してみました。E[Y]=E[E[Y|X]]この式を見て、何とか理解してやろうなどとは思わないのが、文系人間の正しい作法だと思いますが、あきらめずに勉強しているとそれなりに御利益はあるものです。今回、私がこの式に苦戦した要因の一つは、XとYの同時確率分布や周辺確率分布に関する理解があやふやだったことにあると思います。難しいこと