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蟻腰と直腰(強いて言うなら反腰もあるか?)蟻腰【ありごし】は蟻腰のようにくびれた、節裏を削り込んだ茶杓のこと。直腰【すぐこし】は節裏を削り込んでいない茶杓のこと。天の丸い棗に直腰はよろしからず、天の平らかな棗に蟻腰はよろしからず。珠光棗(昔棗)や、竹棗(竹の節を利用し河太郎のように天が窪んでいるもの)などは、直腰の方が安定しますが、丸棗や利休棗は天が丸みを帯びているので、蟻腰の方が安定します。勿論、伎倆が高ければ丸棗に直腰でも載せられますが、少しでも蟻腰になっていた方が
京都に向かう列車の窓から夏の雲が湧き上がる豊橋あたり平成31年度教授会講習に向かう新幹線の中にいます教授会発会第3回となる本年度の講習会は令和に入り5月からはじまり12回執り行われ本日最後の日の参加となりました昨年度も7月の講習希望をしましたが38度の猛暑日だったと記憶しています表千家会館にて宗匠よりご講義を頂き
今日は家元でお茶会。看板を取るために必須のお茶会で、私といっしょに修行をしたうちのお2人が席主です。お軸は『三級浪高魚化龍』(さんきゅうなみたかくしてうおりゅうとかす)お花はちまき型の瀬戸にアヤメ、香合は双喜。い~い飴色の大樋焼は10代長左衛門さんがまだ襲名前の年郎さんだった頃のお作。数茶碗も粉引きに龍の線描きでした。お菓子もすあまのカブトに藤色のあん。お節句らしい取り合わせです。お茶杓の銘は“初陣”。このお席を持って席主さんが看板を取れるのと家元のお孫さんが今日、
今さら聞けないということで、茶碗の箱の結び方を書いてみたところ、これが知り合いから好評だったみたいで、「何かお稽古で気づくところを書いてみてよ。」と言われたので、いつも感じていることを思いついたように書いてみたい。ということで、最初はお茶杓お茶杓は、お茶を習いたてのころから使っているお道具なんだが、この扱いは初心者と上級の方で本当に違いがある。お茶杓の握り一つみると、お茶をどのくらい、しっかり習ったか習った先生が厳しいか、お稽古がゆるゆるなのか、がすぐに分って
先日のお稽古は、上のお点前で「行の行台子で炉」のお稽古(写真はネットより借用)最後の道具の拝見で、「このお点前は、上のお点前なので、古い道具を使うから、茶杓の作は、竺叟宗室(ちくそう)と答える」よう先生からご指示だった。私は、「はい、最々斎ですね。」と答えてにこやかにお稽古が進んだ。同じ点前を習っているお弟子さんに、「竺叟宗室って、知ってますか。」と聞いてみたが。ちんぷんかんぷん、らしくて、「何代のお家元ですか」と聞かれたので「又玄斎一燈のお兄さんで、七代」
日本には季節や行事などを表す美しい言葉がたくさんありますね。茶杓の銘などに使いたい言葉をご紹介します。今後も少しづつ更新していきます。旧暦四月の異名:卯月卯の花が咲く月という意味。また、稲を植える月という「植月」という説もあり。もとは陰暦の4月を表す言葉ですので今の季節感とはずれてしまいます。★春闌(はるたけなわ)春真っ盛りの頃★長閑(のどか)ぽかぽかと穏やかに暖かくのんびりと過ごしやすい様子★春宵(しゅんしょう)うっすらと陽が残る日暮れの頃。日暮れから夜の間
横浜あざみ野のひとつひとつ丁寧につくられた作家ものの器の店IZUMO[utsuwa]です。鈴木進さんの炭化茶入とyutaさんの真鍮の茶杓のご紹介☆ゴールデンウィークいかがお過ごしですか?私はゴールデンウィークの初日は益子陶器市に行ってきました。といっても、益子はめちゃめちゃ混むので無理かなと思い、久しぶりに笠間に向かったのですが、ついてみると駐車場はガラガラ。あれ??笠間ってこんなに人気ないの??なんて思いながら、車から降りて看板をみると29日から・・・。あちゃーやっちゃ
前回書きました抹茶の「点て出し」の続きです。点て出しはお茶を点てたところで終了ではありません。点てたお茶をお客様の前にお運びし、お出しします。「わ」を右にした「古帛紗(こぶくさ)」を左手のひらに広げ、右手で茶碗をのせて、茶碗の正面をお客様に向けて卓上にお出しします。お点前では薄茶の茶碗に古帛紗を敷いてお出しすることはないのですが、お店での点て出しの場合は卓上に茶碗を置きますので、卓上を傷つけないために古帛紗(こぶくさ)を敷いてお出しする方が良いと思います。お茶を点ててからお
日本には季節や行事などを表す美しい言葉がたくさんありますね。茶杓の銘などに使いたい言葉をご紹介します。今後も少しづつ更新していきます。旧暦五月の異名:皐月早苗を植える月の意味★夏近し(なつちかし)★夏隣(なつとなり)上の二つは、もうすぐ春の終わりの頃、空の色や、強くなってきた陽ざし風の匂いに夏が近いことを感じる頃★夏来る(なつきたる)★夏は来ぬ(なつはきぬ)夏がきた、の意立夏★夏兆す(なつきざす)★夏めく(なつめく)夏らしくなること★八十八夜(はちじゅうはち