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医局に入ると、仕事を終えた航一先生がコーヒーを飲んでいた。「おっ、志保ちゃん、終わったか?大丈夫?お尻(笑)」「だ……大丈夫ですぅ…💧もぅっ!💧」「アハハ🎵ゴメン、ゴメン」航一先生には全部バレてるって思うと、恥ずかしくて、思わず顔が赤くなった。「もぅこれからは、2人の事には口出ししないけど、悠真は気を付けないと、怒らせると怖いよ~(笑)」「わかってますぅ…💧航一先生だって、怒ったら超怖いよって結さんが言ってたもん。『航ちゃんと悠ちゃんは兄弟だからぁ、怖いしぃ、ちょぉっとの事ですぐ
パッシィィン!「ひぃっっ!…ぃゃぁ!…💦」『ゴメンね、1回だけな…目と口閉じて』航ちゃんはスパチュラを置き、左の頬っぺをひっぱたいた。亀みたいに首をすぼめている私を見て、「(フッ)スパチュラで顔、ひっぱたくと思った?(笑)さすがにそれはしないよ☺いくら怒っててもね。でも、昔から言ってるよね?『自分の体、自分自身が1番に大切にしてあげなくてどうするの?』って。自分の事を大切に出来ない人間は、他人を大切にする事なんて出来ない。ちょっと考えなさい。今日はここまで」「ご、めん、なさい
■由美のお仕置き(啓祐視点)■結の隣に正座させて、航一さんから、ウソをついてどこに行っていたのかを聞かれると、由美は、あっさり合コンへ行った事を話した。航一さんの口から『お仕置き』と言われて、かなり動揺してオレを見上げた。「お、お仕置き...ここで?」オレはこの期に及んで、まだ人前でお仕置きなんてされないと思っている由美にイラッとして、「結と一緒にお仕置きされるのは当たり前だ!」と怒鳴りつけた。そんなオレを航一さんが「感情的にならないよ」と止めてくれた。結と一緒にお仕置きす
◼結のお仕置き(航一視点)◼よほど怖かったんだろう。結の肩を抱くと、小刻みに震えている。車を停めた駅前のパーキングまで来ると、2人を後ろの席に乗せた。「さぁ、乗って。由美ちゃんも」2人を車に乗せ、ようやく安心したのか、啓佑はフッと息を吐き、顔を見合わせた。車を走らせ、バックミラーを見ると、後ろの2人はギュッと手を繋いだままだ。「航ちゃん?怒ってる?」結がそっと顔をあげて聞いてきた。「結にはどう見える?少なくとも、どうしてこうなったのかは聞きたいね」「……。」そのま
◼啓祐視点◼しばらくリビングを出てすぐの廊下で待っていると、中から由美の声が聞こえた。「啓祐…いいよ。結、終わった…」その言葉を聞いて、リビングに入ると、結は、ようやく落ち着いたようで、クッションにアイスノンを置いてソファの横に座っていた。「結、落ち着いたか?」「うん…。ありがとう、啓祐君…あの、ヒクッ航ちゃんは?」「航一さんはまだ寝室にいるよ。少し頭冷やすって。落ち着いたら、こっちに来るって」航一さんに、結を説教していいか?なんて聞いたけど、正直、どう切り出していいかわか
■啓祐視点■航一さんが結を呼んだので、もう一度、しっかり反省するよう伝えて、結を航一さんの方へ促した。つくづく『お説教は難しい…。やっぱ航一さんは上手いや』と実感する。「由美、次はお前の番だ」「えっと…あの…ごめんなさい…」「さっきも聞いた。何であんな嘘をついたのかも、昨日聞いた。結を呼んだのは自分だから?このまま帰したら、結がお仕置きされるから?だっけ?で、どうするつもりだったんだ?」ソファに座り、正座する由美の顔を覗き込むようにして聞いた。「えっと…」そのまま
◼結視点◼「結?少しは反省できた?」ずっと正座をしたまま、不安とお仕置きの怖さで泣きべそになっている私を見て、1つ息をついた航ちゃんにそう聞かれた。「はい…💦ごめ‥ごめんなさい…💧」これからのお仕置きが少しでも軽くなったらと思い、ちゃんと返事をしてごめんなさいを言った。「何を反省した?」「え…と‥牛乳‥捨てた…航ちゃんに嘘ついた‥」「(フゥ‥)うん、聞いたよ。それはどういう事?人としてどういう事をした?駿のママとして、どういう事をした?」「……?(お目目)」「結?」
◼️結視点◼️最近、悠ちゃんの様子が変…。航ちゃんの様子もちょっと変…。『何が?どこが?』って聞かれてもわかんないんだけど、何か変…。前までは、悠ちゃんが来る日は志保ちゃんが補助に入るって暗黙の了解🎵みたいな感じだったけど、最近はほぼ私が入ってる。そうかと思えば、診察室から内線で受付に、『志保ちゃん、ちょっと手伝って』って呼んだりする。『ん?今、私、空いてるけど?』って思うけど、志保ちゃんも『はい。すぐ行きます』って言うから、私は航ちゃんと受付を行ったり来たりしている。ま、悠ちゃん
◼航一視点◼結は熱も咳も治まり、いつもの調子を取り戻しつつあった。良かった。ホントに軽い肺炎で…今日はクリニックが休みなので、家でゆっくり、結と朝ごはんを食べた。「結、食べ終わったら薬、ここ置くよ」「うん。ありがとう」(さて、俺は今の内に洗濯をして、と…)結がリビングで、テレビを観ている間に、シーツや枕カバーを洗濯しておこうと思った俺は、寝室へ行った。ベッドカバーを外し、枕を持ち上げると、「ティッシュ?(笑)もう、結は…横にゴミ箱置いてあるのに…」ゴミ箱へ入れようとすると、ティッ
「何をごめんなさいするか、もう少し考えてみようか。まず、昨日の帰りはどうしなさいって言ってた?で、結はどうした?」スパチュラでお尻をペチペチ叩いて質問する。「迎えに行くから、連絡しなさいって。でも航ちゃんと啓祐君に嘘ついて、1人で帰ってきた…」パチィィン❗「い、ぃだい!もう…許して…」「それは良い事なの?」「うぅん。悪い事…」パチィィン❗「やぁだぁ!ふぇぇ…」「どうして悪い事なの?どうして連絡しなさいって言ったと思う?」「ぇっと…嘘ついちゃダメ、だから…グズズ…夜は危ない、
血液検査の結果は、鉄欠乏性貧血…。「結ちゃん、ちゃんと食べてるの?ダイエットなんてしてないだろうね?何時に寝てるの?学校の試験はともかく、通信の試験はずらせるんだから、何でこんなになるまでやるの?」航ちゃんからの質問攻め…「だって…」何て答えていいかわからなくて、布団被って(隠れられないけど)隠れようとしたら、「だって、何?結ちゃん?僕はちゃんと、体調崩すから無理しない事って言ったけど?」って言いながら、布団をめくってそれを阻止された。「結ちゃんのお母さん、すごくびっくりして、こ
◼️悠真視点◼️「ぉっ!結、悠真、お帰り(笑)」「兄貴、ただいま(笑)」そう言う俺の後ろから、結ちゃんがピョコッと顔を出して、「航ちゃん……ただいま…。おかえりなさぃ…💧」それだけ言って、また隠れた。「悠真、今日は悪かったな急に。忙しかったか?」「いやいや。それに、忙しいのには慣れてる。構わないさ~。それより、ちょっとは寝れた?」「あぁ(笑)スッキリだ🎵昨日は仮眠する間もなかったよ…💧さぁ、手洗いうがいして、在り合わせで作った炒飯と中華スープだけど食べてって。結も食べれる?少し横に
こんにちは🎵Kotoriです。結ちゃん、今回は豪快に航ちゃんの地雷、踏んでみました(笑)ちょっと厳し過ぎたかな⁉でも、前の日、反省してないし❗今回はスパチュラで新開拓…『お尻の真ん中より、少し上…』何で開拓できたかと言うと、カーさんが…ではなく、ノーマル旦那様…でもなく、ただ単にセルフしてて、手元が狂って上に行っちゃった…(笑)意外に痛くて、「ふぎゃぁ❗」ってなったので、結ちゃんにも…(笑)でも危ない…もうちょいで腰…セルフでは気を付けよう…と思ったKotoriでした
お片付けのお仕置きから半月…航ちゃんが宣言した通り、片付け忘れたり、言い訳をする度に、お尻を叩かれる日々が続いていた。航ちゃんったら、容赦ない!まだ、お尻に定規の痣が付いてようが、腫れていようが、構わずピッシィ❗と竹定規で叩いてくる。私のお尻は休まる時がない…💧「容赦ないのは分かってるんだから、叩かれないようにすれば?」って?そりゃ、そうだけど出来れば苦労しないよね。叩かれる頻度は減ったものの、今日も…💧午前の診察を終えて帰ってきた航ちゃんに、「結?コレ、さっき届いた通販で買った服
「こ…航ちゃん…?何でぇ?!」「何で、はこっちのセリフかな?」とニコリッ。「ニコリッて口角は上がってるけど、目はちっとも笑ってませんが…?!」コンビニ横のベンチに座った航ちゃんの膝の上に座らされたまま、思わず敬語で聞いてみる。「…笑い事じゃ、ないからね」すっ…と航ちゃんの口角が下がり、真剣な顔になり、啓祐と由美に尋ねる。「君達は?飲んでないの?」「「…少し、飲みました」」「いくつ?歳。」「「18…です…」」「結は?17だよね」4月生まれの啓祐と5月生まれの由美は、
期末試験も終わり、後は楽しい春休みを待つばかり…のハズの午後。土曜日だから、午前中のみの診療が終わったばかりの航ちゃんの所へ、ワクワクしながら会いに行った。あの貧血の一件以来、両家両親ともに公認の2人は今やお互いの家を行き来する仲になった。「航ちゃ~ん、いるぅ?」「コラ。結。私用の時は病院の方から入るんじゃないって何回言えばわかるんだ?」「はぁい。ごめんなさぁい(笑)それよりね、もう診察終わったでしょ?ランチがてら、どっか行こうよぅ。」「ダメだ。結。この間言ったやつ見せて。どっか行
パチィィン❗「い、ぃだい!もう…」パチィィン❗「やぁだぁ!ふぇぇ…」パチン、パチィィン❗「ごめんなさいっ」ピシャァン❗「うゎん…、グス…もう嫌ぁ!!」結は今、ソファの肘置きにお尻が高くなるように、うつ伏せにされて、航ちゃんからスパチュラで、お尻を叩かれている…痛さに我慢できなくて、そのまま、ほふく前進するように肘置きを乗り越え、ソファの真ん中まで逃げた。正座した状態でうずくまって、ヒリヒリ痛むお尻を擦った。「結、手をどけて。お尻をちゃんと出しなさい」航ちゃんが冷たく
◼️結視点◼️木曜日。今日も雨かぁ…💧よく降るなぁ…。ベランダの窓から外を見て、ため息💨をついた。航ちゃんは総合病院の当直の日。なのにいつもよりゆっくり支度中。「航ちゃん、今日は当直でしょ?どしてこんなにゆっくりなの?」駿ももぅ出掛けたのに、コーヒー飲みながらまったりしてる。「ん?あぁ。今日は、同じ当直でも夜間救急のシフトが回ってきたんだよ。お昼前に出るよ」「帰り、遅いの?明日のクリニックは?」「悠真にまだ連絡してないけど…遅れて行くか…午前診は悠真にまかせるかな?向こうの夜間
コンッ、コンッ、ハァ…ハァ…ケホ、ケホ…pipipi「(38.5…)まずいなぁ…ハァ、ハァ」3日前から、熱が下がらない…おかしな咳も出てきだした。航ちゃんが、朝、お昼に病院から帰ってから、夕方病院に行く前、夜寝る前に、様子を診て、診察もしてくれる。(こういう時、旦那様がお医者さんっていいよね🎵)「まずいなぁ…結。熱も咳も治まらないね。また喘息が出たら大変だ。はい。深呼吸して…」と聴診器を当てる。(ん?!肺の音が…)「結?咳する時、胸が痛いとかない?」「…。だ、大丈夫…コンッ、コンッ…
AM11:00過ぎ、啓祐達は、結を家に送るため、駅に向かって歩いていく。由美のマンションから、結の家までは1時間ちょっと…(着くのは12:30位か…昼飯?食えないだろうな。遅めの朝食を食べたって言ってたし、いいか…)啓祐はそう考えながら歩いていた。一方、航一は…午前の診療中だった。(今日は患者さんが少ないな。土曜だけど…)志保ちゃんに、今日は12時で患者さんが居なかったら、いつも手伝ってくれる片付けもいいからと伝えた。明日にでも、片付けと備品のチェックをやりに来る予定にして、早く帰ろ
◼️航一視点◼️「「結!?(ちゃん!?)」」音と結の怒りに驚いた悠真と同時に、結を止めに入った。「(フウ…)落ち着かなくちゃ…(うん)志保ちゃん、あのね…今何て?午前の講義の後、悠ちゃんを待ってたって!?💢」「そ、そぅ…ですけど…?」「講義終わったなら、補助に出ればいいのに!有紀ちゃんも私もてんてこ舞いで、悠ちゃんも航ちゃんも、志保ちゃんは講義を頑張ってるって思ってるから、声掛けずに頑張ってたんだよ!💢それなのに…それなのにぃ…」悠「志保?💢…何時に講義終わったんだ?」「ん~
◼️航一視点◼️治療を終えて、実家に駿を迎えに行き、マンションに着く頃にはもう22時を回っていた。「あ!櫻井さん💦おケガの具合はっ!?」コンシェルジュに声を掛けられた。「あぁ…💧お騒がせしました。捻挫はしていたけれど、骨に異常はなくて…(笑)」「あぁ…良かったです…でも、痛いですよね…私からご主人に連絡すれば良かったですね…気付いていながら申し訳ありません…結さんは?」「いえいえ…そんな…💧結は車で待たせてます。先に駿を……」駿も今日は疲れて、車で寝てしまったので、抱っこして部屋に
「ねぇ、結。バイトしない?」「バ、バイト~?!」土曜日の朝、由美が『内緒の話があるの』って電話してきて、今、ウチに来てる。「しぃっ!結、声が大きいよ!」(いや、大きくても、昼過ぎまでは航ちゃんは病院だから、大丈夫だよ…由美…)「バイトなんて出来ないよ…」「難しい事じゃないの!来週の土曜日、1日だけだし合コンのサクラ」「はあぁぁぁ?!合コン?!ダメだよ!そんな…私もう、結婚してるんだよ!」「そんなの、言わなきゃ分かんないよ。特に結なんて、天然ちゃんだし、人妻感0(ゼロ)
◼結視点◼ー「さぁ、結、ゆっくりお話、聞こうか?」そう言って書斎を出た航ちゃんは向かいの寝室のドアを開けた。『どうぞ🎵』ドアを開けて促すように腰に手を添える。一見すると、優しい旦那様によるレディファースト❤にも見える。そう…航ちゃんの目が笑ってさえいれば…💧逆らう事が出来ない私は、うなだれながら、痺れた足を引きずって入った。(ここにお説教で来たら、もぅ、ダメ…)スパチュラに洋服ブラシ…私の大っ嫌いなモノがある…💦書斎みたいに定規はないにしても、その2つの道具でおなかい
◼️航一視点◼️ここで、俺がこれから非常勤でお世話になる病院の事を少し紹介…。【安藤総合病院】ー。マンションを出発して高速に乗り、走る事40分。教授の病院に到着した。(まずは教授に挨拶だな…)『病院に着いたよ✨お互い頑張ろうね!って、もぅ二度寝中かな?(笑)また連絡します』そう結にLINEを入れて、受付で院長室を尋ねた。「おはようございます。今日から非常勤務医でお世話になります、櫻井航一です。安藤教授…ぃぇ、安藤院長に取り次ぎお願いします」「おはようございます。院長から伺ってお
◼結視点◼2つのティッシュを見せられて「ゴミは?」…(あちゃぁ!トイレに流すの、忘れてた!)枕の下に薬を丸めたティッシュを隠しているのが航ちゃんにバレて、只今、正座で反省中…航ちゃんが行くとこ行くとこ、じぃっと目で追ってると、「動かずに正座してなさい」ってまた叱られちゃった…しばらくして、航ちゃんの片付けが終わり、尋問タイム…もう嘘ついても後でバレて叱られるだけだから、薬を水で流した事も全部言ったら、凄い勢いで寝室まで引っ張られて行った…ってか足痛いってば!そのまま、「テレビ禁
『結ちゃん’S…』登場人物紹介天然な結ちゃんandfamilyのほんわかストーリーをチマチマと書いていきたいと思います。(さて、いつまで続くかな…?)ほんわかfamilyなお話の中にも航ちゃんによる、しっかりと行き届いた躾が垣間見れます。(といいですね)◼️登場人物紹介◼️櫻井航一【さくらいこどもクリニック院長】小児科医だけあって、基本的にはとっても優しい旦那様(航ちゃん)自分や人、命を大切にしない事、嘘をつく事、約束を破る事が大っ嫌い!この辺りの地雷を踏んでしま
◼️航一視点◼️ー火曜日午前診終了後ー結の結果を悠真と見て、頭をかかえてる…💧やっぱり鉄分と葉酸入りのヨーグルトだけじゃダメだったか…。「血清鉄低いな……注射かぁ……?また…💧」「兄貴、飲み薬は何を試した?クエン酸第一鉄だけ?」「あぁ。それがダメで、その後は注射しかしてない」「フェルムカプセルはどうだ?あれなら1日1回だし、副作用の報告も少ないらしい」「あ~……試してみる価値はあるか…でも、副作用の一件以来、薬を嫌がるんだ…💧」「考えたんどけど、結ちゃんのこの数値って、いつも
「駿一さん、お帰りなさい。…航一は?」「外に出した。しばらく反省させる。」「…はい。でも、宿題も終わってないのよ?初めは『今日はない』って言って…ぁ…💦」お母さんは思わず、航一がついたウソの事まで話してしまい、航一のもう1つの罪を駿一にバラしてしまったのを『あちゃ…💦』と思った。ただでさえ、約束を守らない事に厳しい駿一の事。航一がこの後、お尻を叩かれるのは目に見えていた。だから、ウソをついた事は今日は黙っておこうと思っていたのに…。「はぁ。ったく、何やってんだ。アイツは…門限だけじゃ