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毎日寝る前には、臣の動画をリピートしている。挑戦的な上目遣いの目で、正面を見据え、下唇に触れた指を、ゆっくりと下にスライドさせる。見ているものを、怪しく誘っているようにも見える。この唇で、体の彼方此方に優しくキスされた…臣…会いたいなふと思い立って、臣に電話をかける。ロスは22時…アムステルダムは何時だろう?5回ほどコールしたが出ない。真夜中だったりして…電話を切って、すぐにコールが鳴った。臣「もし…電話した?」すげぇ眠そうな声…しまった!起こした?さすがに、なんで電
「す…好きにしていいの?」ちょい待った!何する気だ?臣のやつ…「常識の範囲なら…オケ」「ボーダーラインが、わかんねぇ」「十(じゅう)数えるから早く言え!」「いーち、にー…」「あ‼︎ズリィ!ちょっと待て💦」「ええっと、好きなところ…」「早くしろ!さーん、よーん…」「早ぇーって!えーっと…」「ごー、ろーく」「ぜ、全部‼︎」「…あ!一つしかねぇな、これ」「えー!三つねぇの?」「全部好き…からどうやって枝分かれすりゃいいんだ?無茶言うな」「つまんねぇの」「なんだよ、やん
その日の夜遅く、行きつけの店で飲んでいる臣と剛典。剛典「4DXって俺初めてだったけど、面白いよね」臣「えっ?…ああ…そうだな」そう答えてはみたが、映画の内容は全く覚えていない。剛典「なんか今日はずーっと、心ここに在らずって感じだよね」臣「ん?そうかな?…気のせいでしょ」あいつ、今頃健ちゃんと仲良くやってんだろな…あの二人、もともと仲いいし…あいつのラジオに健ちゃんがゲストで出た時だっけ?健ちゃんと一緒だと、安心感半端ないって言ってたよな。まぁ、確かに健ちゃんはいい奴だし。グ
(隆二サイド)「俺は…お前だけなのに」あれから、臣の言葉がずっと、頭の中でリピートしている。俺、あいつに酷いことばっか言って…サイテーだよな…なのに…何だろ?顔がニヤける…「なにニヤニヤしてんの?」うつ伏せでソファーに寝そべって、臣が聞く。リリックスピーカーを弄っている。隆二「気のせいでしょ?元からこんな顔だよ」臣「知ってるけど」隆二「は!?」臣「着替え取りに行くんだろ?早く行ってこいよ」ーーーーーーーーーーーーーーーー(隆二サイド)隆二は、定期的に自分のマンシ
久しぶりに隆二のマンションを訪ねた。インターホンを押す時間すらもどかしく思い、持っていた合鍵を使い中に入る。部屋は綺麗に整頓されていて、人の気配はない。ここじゃないのか?時計を見ると、夜中の2時になっている。迷うことなく、健二郎に電話をかけてみる。健二郎「臣ちゃん?」臣「健ちゃん、夜中に悪りぃ…」臣「隆二、一緒じゃないかな?」健二郎「隆二?隣で潰れて寝てるで。」やっぱ健ちゃんのとこか…臣「今どこ?俺もそっち行っていい?」健二郎「ん?ええけど、俺明日の朝早いし、そろそろ
しばらくは、平穏な日々が続いた。ある日のこと、LDHの専用ジムでトレーニング後、休憩をしている臣に健二郎が声を掛けてきた。健二郎「臣ちゃん、またでかでかと書かれとるで!」健二郎が差し出した大手出版社の週刊誌を見ると、《芸能界No.1のモテ男熱愛発覚!?》《大阪の熱い夜!》と大きな見出しで記事が載っている。臣「は!?…何だこれ?」健二郎「また根も葉もないゴシップかいな?」健二郎「まぁ、時間差でホテル出るとこ隠し撮りされてるみたいやから、どないでも後付け出来るわな」臣「…
「臣、先に行くよ」ベットにうつ伏せになり、眠っている臣。上半身ハダカで、肩の筋肉が逞ましい。VBAで出会った頃に比べたら、随分男らしい体格になった。臣「ん?…もう行くの?」隆二「うん」臣「そっか…俺も起きなきゃ」1DKのマンション…狭い部屋に、無理やり押し込められたセミダブルのベット。1時間ほど前まで、隆二も臣の隣に寝ていた。あの日…「メンバー同士の恋愛は禁止です」「今夜から二人に、専属のマネージャーを付けて、送り迎えします」「二人っきりで会うのは、今回のツアー終了ま
臣「隆二!起きろ❗」臣の声で目が覚めた。臣「マネージャーがエントランスまで来てるって‼早く支度しろ!」慌てて飛び起きる。頭がズキズキと痛む。隆二「痛てて…なんで?今日オフじゃ…」臣はジーンズを履きながら、臣「お前飲み過ぎだよ」臣「昼から急な打ち合わせ入ったって!」隆二「え?聞いてないよ!そんなの」臣「昨日の夜遅くにLINE送ったそうだよ」昨日の夜?臣「とにかく早くしねぇと…ほら❗」隆二のワンショルダーバッグと、キャップを軽く投げる。ボーッとベッドに座ったまま、臣を見上
臣「堂々とならいいんだろ?」LDH事務所の帰り道、中目黒の川沿いを並んで歩きながら、臣が呟いた。隆二「…そんなこと言ったっけ?」臣「音声聞く?」隆二「え?…録音してんの?」一気に汗が出る。臣「嘘に決まってるやん」時々使う関西弁で、悪びれなく臣が言う。臣「手、貸して」隆二「何すんの?」右手を差し出すと、スッと恋人つなぎをする臣。隆二「ちょっと…外だよ!臣…誰かに見られたらどうすんの?」夜の10時を過ぎた街は人通りもまばらで、川沿いの木々が風に揺れて、恋人達をそっ
ソロデビューに向け、異国の地で撮影やレコーディングに明け暮れていた日々。毎日が充実していた。ただ、仕事を終え一人になると、言い様のない孤独感に襲われた。一人って、こんなに孤独なのか?ソロデビューも軌道に乗り、またメンバーが集まり、ツアーに向け賑やかな日々が始まった。あいつとも…満たされる毎日がしばらく続くと思っていた。健二郎「隆二!最近付き合い悪いで!お前…今日はメシ付き合えよ‼」チラッと、臣の方を見る隆二。隆二「え?…ああ、ごめん…待ってて!トイレ行ってくる」健二
注)BL描写あり苦手な方は、ご遠慮下さい🙏💦『TRY②』この期に及んで、往生際が悪いよな…おれ…「ほら…」と、臣が引き寄せる。隆二から臣の上に乗っかり、キスをし始める。舌を絡ませ合う内に、自然に臣が上になり、隆二の首から胸にかけて、優しくキスをしていく…こんな経験して、おれ明日から一人で耐えられるかな?隆二の胸の一番敏感な部分に、臣の唇が触れると、繋いでいた左手に力が入る。「ちゅっ…」臣が音を立てて吸ってくる…あっ…声…出そう…「声出してもいいよ…」臣が耳元までき
「一ヶ月ですか?」ソロ第二段のレコーディングで、またオランダへ行くことが決まった。「ソロデビュー曲も絶好調だし、アフロジャックもまた登坂君と会えるのを楽しみにしているって」LDH先輩との会食で、同席していたプロデューサーから、スケジュール追加の話があった。「期待してるよ」握手を交わす。その後、例のゴシップ記事で隆二と一悶着あり、まだオランダ行きを言い出せないでいる。渡欧前に、どうケジメをつけるか?答えを出せない自分がいた。「隆二…あのさ」「ごめん、臣!戻ってからでいい?呼
臣はずっと葛藤していた。自分のマンションで、簡単に渡欧の準備を済ませ、リビングに座り、コーヒーを飲んでいる。こんなとこ、隆二が見たらなんて言うか…「しばらく会えないのに、コーヒー飲んでる時間があったら、早く帰ってこい!」言いそう…ふと、いま腰掛けているソファーに手を置き、記憶を辿ってみる。ここから始まったんだよな…俺たち(回想)隆二「酔ってんのか?いい加減にしねぇと、ぶっ飛ばすよ!」クスッと笑う臣。すぐに笑顔は消え、隆二…ごめん。まだ答えが見つからないんだ…もう数時
注)BL描写あり苦手な方は、ご遠慮下さい🙏💦『TRY①』TVを消し、ソファーでキスし始める二人…「…臣」「臣って…」「ん…?」「ここじゃ…狭いよ」久しぶりだと、深くのめり込んでしまう…隆二がようやく告げた甘ったるい声で、我に返った。ベットに移動し、ここ数日真剣に悩んでいた素朴な疑問を、隆二にぶつけてみる。臣「こっからどうすんの?」隆二「どゆこと?」臣「…つまり…どっちが女役すんの?…って、俺に言わせんなよ」隆二「知らねーよ…ってか、臣…あの晩どうするつもりでいたの?」
その日の夜は、LDHの飲み会があった。スタジオを出る時、いつものように「隆二!行こか」と健二郎が声を掛け、先に二人が出ていく。少し遅れて臣が会場に到着すると、健二郎とNAOTOが隆二の両隣に座り、近くに臣の座るスペースはなかった。今までも、こんな感じだったけど…「今市くん、ホント健ちゃんと仲いいよね❗」そう呟きながら、臣の左側にELLYが腰掛ける。「息ぴったりだしな!」と、右隣に座っていた剛典がトドメを差す。向かいの席を見ると、健二郎「隆二~‼お前ふざけんなよー!もう早よ
「臣っ…ヤバい❗もう11時だよ!」隆二の声で目が覚めた。えっ⁉おれ…いつの間に眠って…「やべっ…!」飛び起きてジーンズを履き、スマホと財布、パスポートをポケットに押し込む。「持ってくものそれだけ?」「ん、後は全部送った」「お前ってほんと…」「ん?」「いや…」寂しそうに隆二が笑う。タクシーを飛ばして、空港へ向かう。臣は黒のニット帽に黒のサングラス。隆二は、ベージュのキャップを目深に被り、大きめのマスクで顔のほとんどをカバーしている。見た目は男か女かもわからない。大勢
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