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№0617が凪に呼ばれて行ってしまうと、二人はお互いの体を見比べる。「もう大丈夫だよね?」ノアはもう一度、自分の頭を撫で、角がないか確認する。「大丈夫。僕は?女の子に見える?」ニコッと笑うブランは、赤いスカートが良く似合う、ちょっと小生意気な女の子にしか見えない。「うん、大丈夫。」ノアの顔を確認して、ブランが手を出す。「じゃ……。」「うん。」ドキドキする胸を押さえて、ノアがブランの手を取る。「ちゃんと握ってるんだよ。離れちゃダメだからね。」「う、うん。」ノアはブランの手
「おはよ。」ぼんやり目を覚ました智に挨拶する。気持ちが通じ合って初めての朝。こんな朝を迎えることができるなんて!「おは…よ。」肘をついて智を見つめる俺に、智も恥ずかしそうに返してくれる。まだ俺たちはベッドの中。夢にまで見た、恋人たちの朝のリアクション!「あれ……翔ちゃん……?」目がちゃんと開いた智の手が、俺の頬に伸びる。伸びた指が、グリグリと俺の頬を撫でる。「老けた……?」老けた?智、これはやつれたって言うんだよ。「昨日のこと、覚えてる?」優しく聞くと、智の目玉がち
「翔ちゃん、眠かったらホテル帰ってもいいよ?俺、一人でも全然平気だよ?」竿をチョイチョイ動かしながら、智が困った顔で笑う。ホテルの近くの岩場は、少し寒いけど、朝の陽ざしが気持ちいい。「いや、大丈夫。」俺も智に倣って竿をチョイと動かす。そんな俺を心配そうに見ながら、智が竿をグイッとやる。せっかくの二人っきりの旅行なのに、俺はなんで智にあんな顔させてんだ!はぁと溜め息と同時に睡魔が襲ってくる。グワンと頭が揺れ、ハッとして小刻みに顔を振る。そう、俺は昨日、一睡もできなかった。い
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…店を閉めて窓際の智がいつも座る場所に座っていた雪がつもり枯れ木枯れ枝枯れ葉茶色と白しかない庭が見えているこの席で智は何に捕われているのだろう…時に厳しく時に優しく時に悲しげ庭を見ていた…来た日から彼はここに必ず座っている…翔は智が何か隠している気がしていた…レンギョウの時のようにこの庭に何をするのか?ぷーぷーインターフォンの音画面に智の笑顔が咲いていた…今日は何驚かせてくれる?あなたは私の何
「すごいよ、ブラン!あんな遠くまでずっと家が続いてる!」ビルの屋上に立って、ノアが地上を見下す。「あれは何?箱がいっぱい動いてる!」指をさしながら、興奮気味のノアを、あぐらを掻きながらブランが見上げる。「よくそんな端っこに立って平気だね。気持ち悪くなりそう……。」「そんなことないよ。気持ちいいよ!ブランも来て!」ノアが足をバタつかせながらブランを誘う。「それよりまずは実験の予定立てないと。」ブランが鞄からシールドスコープと地図を取り出す。「あ、ノア、シールドスコープ付けて。」
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…CT室へのベッド移動自分でまだよこを向けないかんなちゃんどうしても目線を集めてしまうだろう翔はかんなちゃんに可愛い帽子をかぶせ可愛い毛布を渡す面会の人と一緒にならないようエレベーターを専用運転に変える智くんなら何をするだろう何に注意するだろう冷静に考えながら抗がん剤で髪が無い姿を晒す事がないよう顔を覗きこまれないよう発熱で弱っている姿を見せないよう細心の注意を払って病室から移動する。がんセンターでも若い彼女の
幸せを呼ぶ姓名と九星気学福永晃絵です。ブログに来ていただき有難うございます。本命と月命を探す⇒こちら本命月命から最大吉方を探す⇒こちら名前と気学で人生反転した私の黒歴史⇒こちら大成功している人、有名人にあやかりたい。そういう人物になって欲しいから・・・の願いを込めて、成功者が持つ漢字を名前に使うのは危険です。あやかりたい人物が成功するまでに実施していた行動・気合・意図・周囲が提供した環境サポートをまねっこする方が、あやかり率は高いと思いますよ。
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…智はがんセンターに行く翔は「○○ちゃん点滴させてくれ〜」翔は点滴セットを持って○○ちゃんを追いかけていた翔に相葉が耳元で「あの…翔ちゃん潤くんにその歩き方…見つからないうちにカズに聞くといいよ」「えっ?」「俺とカズは翔ちゃんを応援してるよ…大ちゃんを救ってやってね」背中をバシバシ叩いて「いいの、いいのカズは右俺と潤は大ちゃんと一緒、左」「あの?」「俺ら大ちゃんに助けて貰ったんだよ…俺は自殺しようとし
翔が私の愛に飢えている。そう思うと合点がいくことが幾つもある。中学生になってからの素っ気ない態度。反抗期だと軽く思っていたが、それも私に対する抗議だったのかもしれない。もっと愛してくれ、もっと自分を見てくれ、もっと自分のことを考えてくれ!そういう気持ちからの反抗的態度だったのではないか。智にべったりなのもそれだ。私と血のつながった智に、私を重ねているのではないだろうか?翔とは血が繋がっていない。そこの微妙な関係が、翔を素直にさせないのかもしれない。あのキスもそうだ。翔は……
「ねー、潤く~~~ん。やろうよ~~」「イヤだっ!ぜーったいイヤだっ!!」「ちょいちょいっとやるだけですよ」「そのちょいちょいが嫌だっ!」あのショーをきっかけにシーズン毎のいくつかのブランドのショーに出るようになった潤の心の安定の為ならと、俺はモデル事務所を立ち上げ大野さんと相葉さんを引き抜いて、チームとして潤のサポートをしてもらっているそして二宮さんには潤のマネージャーとしてうちの事務所に来てもらった潤の仕事は基本的に今までと同じ事務所から依頼をされる形にしているので、特に変わりは
「さぁ~とぉ~しぃ~~~~っ!」帝王様の声が地獄全域に木霊する。宮はその振動で震え、悪魔たちは耳を塞ぐ。「そんな大声で吠えたら、子供たちがびっくりしてしまう!」ウリエルの腕の中で、ルーが大声で泣き始める。「びぇ~~~んえんえんっ!」「あ~、よしよし、泣くな、泣くな。あれでもお前の父なのだよ。ミカエル様の思慮深さを、少しは分けてやりたいくらいだが、あれでも地獄を統べる帝王なのだよ。お前はあれに慣れなければいけない。どうしたって親子の縁は切れないのだから。その為に
帝王様と凪が帰って来ると、地獄の空の雲が渦を巻く。暗いグレーの雲がとぐろを巻き、その中心、バベルの塔から大きな炎が宮に向かって伸びる。「あ、ショウ君、帰って来たね?」ヴェールとジョーンヌに歌を教えていた智の顔がパッと輝く。「パパ?」ヴェールが黒い瞳を智に向ける。「そうだよ。パパが帰ってきたんだ。ご挨拶に行こうか?」「うん!」返事をしたジョーンヌが、智に向かって両手を広げる。智がジョーンヌを抱っこすると、負けじとヴェールも手を広げる。「ヴェールも!」智は笑って、ヴェールも抱
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。翔は慌てて水屋で顔を洗いだす朝のお茶出しの支度をしていた奉公人達は手ぬぐいを横置きお茶の湯を準備する顔を洗った後両頬を叩いて「最高だ!よし。」と言って作業場に戻る。水屋にいた全ての者が翔の清々しい姿に溜息をつく作業場では智がすでに資料の鳥図録を見ながら刺繍の世界に入っていた…翔は静かに座り昨日の読みかけていた医学書を読み始めた…三人が弁当を持って作業場に現れた…座敷に上がり弁当を広げ始めたが二人は、気づかずに
温かくて気持ちいぃ……。ノアは頭の位置を変えたくて、体を横に向ける。昨日、サトシとショウに拾われ、なんとか食べ物と寝床にありつけた。皿に乗せられたグチャグチャの内臓みたいなものは、食べたことはなかったが、匂いを嗅ぐと美味しそうに見える。恐る恐る口にすると、これがとても美味しい。もうこれ以上は食べられないと言うくらい食べ、後は疲れた体を休めた。夜はショウの胸の上で丸くなった。帝王様似の人間は、優しくノアの背を撫で、動かないようにしてくれる。緩やかに上下する胸は、温かくて心地よく、
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。いつもありがとうございます。いいねに喜びメッセージに感動してます。翔は昼御飯の後も翔はアートコレクターの手紙の事を考えていた浮世絵…日本画なら好きなのがあるようだが…浮世絵は図録を見たことがない…おやつのお茶を出しながら智に「もし、浮世絵を刺繍して欲しいってきたらどうしますか…」「ん?浮世絵か…気は進まないけどな刺させていただけるなら断らないぞ」「気が進まない?」「あゝ、一色塗りで刺繍には向いてないんだよ…
ごめんなさい!間違えたーー妄想です。自己満足のBLです。妄想です。わーわー間違えて111をあげてた…やってしまった!ごめんなさい!食事の後智はランプの灯りで出来そうな肉入れの下縫いをする翔は後片付けをした後その姿を見ながら医師から借りたドイツ語の太い本を読んでいたドイツで新しく発表された精神分析の医学書だったこれなら智の前で読んでも大丈夫だからと医師は置いていったランプがじじじと灯りの音をさせ智は布を通り抜ける針の音させ翔は医学書ねページをめくる音
「おお~、これが未来の地獄を担う赤子か。双子と聞いているが、どうなのだ。能力は?」アスタロトは智の腕の中の、わっかの赤子を覗き込みながら相好を崩す。「ん~、まだわからん。何せ生まれたばかりだからな。」「なぁに、1週間もすれば能力も見えてくるだろ。」アスタロトがわっかの赤子の頬を突(つつ)くと、赤子の顔が歪む。「ははは。お前はお気に召さないようだ!」帝王様が楽しそうに笑う。「ふんっ。そんなことはない!ベロベロベ~。アスタロトのおじちゃまですよ~。」意外にもアスタロトが赤子をあや
「家族会議は終りましたか?」低いトーンの声に、帝王様と智が振り返る。「凪!」「あんなに大声で叫んだら、地獄が壊れてしまいます。」凪の後ろには、ホッと胸をなで下ろした№0617の姿が見える。「あれくらいで壊れるほどヤワに作った覚えはない!」「ええ、ええ、私もですよ?ですが、バベルの塔は違います。一部破損したと連絡がありました。」凪の冷ややかな目が、帝王様を一瞥する。「お前とミカエルが作ったものだからな。造りが甘いんだ。」「そうでしょうとも。ですが……これからは智様が3ヶ月
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…やっぱり嵐さんはすごかった。ここはどうしたの翔くん?「来るな…」智は背中を入り口に向けて寝ている翔は入り口で立ちどまる「私…ふざけてません本気です」翔は自分の行動に驚く…ただ中心に更に集まる熱は智への感情が好きなんだと翔の中で確信となる「私は、あなたに、抱かれたいと思ってます。確かめてみませんか」「それ以上来るな部屋に入るな…おまえ…わかってないこちら側におまえはこれない俺はおまえ側には行けない入っ
「待ってたよ!」「キャンディ!」ノアとブランが№0830に駆け寄る。「キャンディ……あ、あれか!」すっかり№0830のことを忘れていた№0617が、ポンと手を打つ。「どうだった?」「どうなった?」好奇心でキラキラ瞳を輝かせるノアとブランを見て、№0830は複雑な顔をする。何をどう話せばいいのか……。困っている№0830に、痺れを切らしたブランが聞く。「あの男はいつ舐めた?」「……次の日の……朝です。」これは話しても大丈夫。№0830は、うんとうなずいて自分に確認する。
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですからね♡「ふふ難しいですか?」顔が熱い…翔は智をまともにみれずあちこちに目線を飛ばしてる「大丈夫ですよ優しくお花を触っていたからすぐ上手になりますよ」翔の生けた花をゆっくり触り添削していく…「菜の花は良かったんだよねアカメ柳…抜くとき溜めが緩むんだオクラレウカは一枚づつ丁寧に」見ているとちょっと触れているだけなのに花が喜んでいるように見えて翔は不思議だったレッスン中潤はアトリエに買った花を持って帰った。
「そこでね、ショウ君に会ったんだ。」智は帝王様との出会いを思い出し、優しい笑みを浮かべる。「へぇ~、帝王様、どんなだったの?」ノアが腕の中から智を見上げる。「カッコ良かったよ~。出会った頃から、今でも。」智の笑顔に不満そうにブランが口を尖らせる。「顔はね!問題は中身!」「中身だってカッコいいよ。みんなを大事に慈しんでる。」「帝王様なのに?」「帝王様だから。」「我が儘でわからずやでも?」「それは……愛してるからだよ。」「そんなことない!」ブランが叫ぶと、ノアが智の衣を引っ
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですからね…お店の二階と離れが翔の住まいだった智は静かに翔についてくる懐に鯛焼きを大事に抱えてる二階の渡り廊下を通り離れに降りる裏庭を見られる部屋智は嬉しそうに縁側を歩く窓の外を見ながら「素敵な離れだね…庭が好きな人が住んでたんだね」「老夫婦が住んでたらしいんですけど離れにほとんどいた見たいです」翔が襖を開け放つと翔の香りが智を襲う智は目を見開き恐る恐る部屋を覗く智は大きなお内仏とベッドと小さなキッチン本は積
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…そら169とそらありがとうございました。に頂いた、メッセージ・コメントお返事を書きました。忘れている方いたらごめんなさい連絡ください。アメンバーは申請募集はもう少しお待ちください。なんなん翔は直ぐにネットで検索大野智山坊の時期家元独特の世界観が人気花展の入場者数最多書籍類も記録的売り上げ山坊の家元の長子3歳下に異母兄弟和也家元騒動…弟…ロンドン留学帰宅後より兄弟仲が悪化時期家元は和也に?智の
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…なかなか二人は真っ直ぐにいかないな…あっここの智くんは左です…苦手な方はごめんなさい。翔の涙が止まらない…智は立ち上がらせたかった智は翔の肩に手を置いた止め方がわからない…翔にキスをしてしまいそうになる…慌てて涙を流してる翔をお風呂に促し夕飯の後片付けをして家を出た…そう…ノーマルなんだ怪獣くんはこちらから何かをしてはいけない…何度も傷ついた…だろう友人としての立ち位置まで無くしてしまう…いつもの店に行
↓前回はコチラこのままもっとvol.10。。。。。A-side「あの……もしかして、『S.S』さん?」オレは背後から恐る恐る声をかけた。とたんにガバッと振り向くからちょっとビックリしちゃったけど。「あ、ああ……そ、そう……」「あ、良かった。……待った?」「イヤ……今、来た、とこ……」「ほんとぉ?ゴメンね、お待たせしちゃって」ドキドキする胸を密かに沈めながら、営業用の軽い口調で彼を見る。「あ、ううん。大丈夫…ホントに、そんなに待ってないから……」「そ?よかった。どうす
ドラマ記念第四弾!!ちょっとだけ「きみいる」帰ってきました。(待ってる人いてるのかは定かでないが・・・)↓このおはなしの初めは・・・『きみがいるからvol.1』きみがいるからvol.1「…………………」「しょう……………」「翔…………………」「翔」「なぁに?おかーさん」「この子が今日から翔の弟よ。仲良くし…ameblo.jp↓前回はコチラ『きみがいるからvol.273last』↓前回はコチラ『きみがいるからvol.272』↓前回はコチラ『きみがいるからvol
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。智はシゲさんに「明日からまた迷惑をかけるけど…よろしくお願いします。」頭を下げて翔の両親に「皆の言葉に甘えてパリ万博の作品を作らせていただきます。出来るだけ工房のお手伝いはさせていただきたいと思っています。翔のことをよろしくお願いします。」シゲは智に「無理するなって言ってもな無理なんやろうから…な…皆んなに甘えてな…」と肩を叩く。哲は「思いっきり楽しんで刺してくれな工房のことは気にするな…立派に職人が育って
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…お内仏に手を合わせ流しに立つ智の後ろを嬉しそうについて歩く翔「何にするんですか」「鱈鍋…」「いいですね。大根おろししますね」「この前みたいに手をおろすなよ」「大丈夫です。おろしたらまた傷見てくれますか?」「湿潤絆創膏貼っておけ」「貼ってくれますよね」「ん…ぁあそれぐらいわな」翔が後ろから抱きつき「智くんのいい匂いがしてますよ…」「包丁を持っているんだ…危ない」「さっきはすみませんでした…でも…
タクシーの窓から見える景色はどこまでも広がる青い海。いかにも日本って岩場が続く。ホテルから見える海は外国の海って感じなのに、この海は青いけど日本って感じがする。何が違うんだろ?隣をチロッと見ると、コックリコックリ首が揺れる翔ちゃん。これじゃ、急ブレーキかかったら前につんのめんぞ。翔ちゃんの首をそっと持って、俺の肩に掛ける。翔ちゃんの揺れがなくなった。兄弟だもんな?運転手さんに見られでも変に思われることないよな?バックミラー越しに運転手さんが見えないかと首を伸ばしたけど、見えな