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それから夜は、松本さんとは出会うことは無かった。本当にこの部屋に居るんだよな?思わず、その存在を確認してしまうほど、俺がリビングに出ても、風呂に入っても、トイレに行っても、会わなかった。だけど、隣の部屋から片付けをしているような音は聞こえる。時々、何を言っているかまでは分からないけど、話している声も聞こえる。もしかして、誰かと電話でもしているのかなぁ?夜は、近くの惣菜店で弁当を買い、それをレンジでチンして食べた俺。風呂
潤くんと私とでこれまでのいきさつを話した。相葉くんは驚いていたけど、妖狐の潤くん達を見て妙に納得しているようだった。私が潤くんに初めて会った時のことを思い出す。不思議と恐怖とかは無くて、すっと受け入れてた自分。きっと今の相葉くんも同じ。「相葉くん、他言無用でお願いね」「まあ、誰も信じないだろうけどこんなこと。でも万が一の時は記憶を消させてもらう。でもそんな時はこないと信じてるよ」潤くんと翔さんに真っ直ぐ見つめられると、相葉くんは笑顔で、そして真剣な目で言った。「絶対誰にも言わないよ
それからまた何日か経って。ヘソピの違和感もだいぶ無くなってきた今日この頃。俺がいつも通り大学にいくと、「おはよ。しょーちゃん」普段と変わらぬ風で相葉が俺に声をかけてきて。ここのところ全く相葉と会っていなかった俺はつい身構えてしまったが、相葉の様子は特に変わりはない。俺が黙っていると、相葉がおもむろに口を開く。「…潤くんが元気になったみたいで良かったよ。しょーちゃんありがとね」穏やかな相葉の声。言葉や態度に険は感じない。俺が思わず、「…悪かったな」と小さくこぼすと、相葉が
Still…の途中ですみません💦久々にアオゾラペダルのPV見て悶えました。翔潤すぎますよね笑「お先に失礼しまーす」できるだけ小さな声で言い、素早くドアを開けて身体を滑り込ませる。ドアが閉まる瞬間に名前を呼ばれたような気がしたけど、気のせいということにしてそのままバイト先の居酒屋を後にした。追いかけられているわけでもない。この後用事があるわけでもない。それでも、通行人の誰よりも早足で家に向かう自分に思わずため息をつく。(……何してん
「いつもピンク色のおしゃれな帽子をかぶって店に来てくれるおばあさん、、潤も知ってるよね?」俺は用意された朝メシを食いながら潤に話しかける。「あのおばあさん、よくお惣菜買いに来てくれるし、明るくてたくさん話しかけてくれるのは嬉しいんだけど、、ちょっと九州の方言が強すぎて何言ってるのか分からないことがあるんだよなぁ…」俺がぼやくと、潤が微笑した。「…そんなことないよ。注意深く聞けば分かるよ」「そりゃ潤は昔この辺りに住んでたから」「…翔くんだって、ここに来て2年以上たってるし。そろそろ
潤sideああ、なんて…都合のいい夢を見たんだ…シーツの冷たさがこれが現実なんだって物語っていたダメじゃん…もう忘れようと思ったのに俺の記憶はしょうくんで埋め尽くされて捉えられて…想い出から離してくれないんだだからあんな夢見たんだ…「しょうくん…」零れた涙に思わず夢の中でやっと会えた人の名前を呼んだ「呼んだか?」ガチャッと開いたドアの向こう朝日に照らされしょうくんが立っていたうそ…まだ俺…夢の中なの…あっ、そうか…やっぱり「おれ…まだ
しばらくするとコーヒーのいい香りがしてきた。「どうぞ」「ありがとう、頂きます」酔いの勢いで部屋に来てしまったけど、こんな密室で2人。自分の理性を信じる。酔い覚めにコーヒーは丁度いい。1口飲んだ。美味い!「『BigField』のブレンドコーヒーとは味が違うよね?」「さすが翔さん!わかりますか?俺のオリジナルブレンドコーヒーです。暇な時色んな豆で試してるんですが、この組み合わせが1番好きなんです。」「へぇー、潤の家系はコーヒー通なんだな」「好きなだけです。やっぱり智の影響かな
初めて櫻井さんのことを知ったのは、入社してすぐだった。業界最大手のこの会社に入るのは俺の夢で。相当の倍率だっであろう就職戦線を運良く勝ち抜くことができた。配属先は希望していた営業部になった。新人研修が始まり、一つの噂を耳にした。営業部には櫻井翔と言う、超デキる男がいる、と。営業部の先輩から聞いた櫻井さんの情報は、仕事の鬼で一切の妥協を許さない、とにかく怖い上司だということ。一流企業で有名なこの会社の営業部で常にトップ、そして会社の幹部にも一目を置かれている存在らしい。そんな櫻井さん
「・・なあ、潤。お前は俺のこと・・どう思ってる?」「・・え?」「俺たち両思い、だよな?」「・・・」こんなこと言いたくなんかない。潤を責めるような言葉なんて・・だけど、俺がこの休みをどれだけ楽しみにしてたか・・落胆が大きくて、ついこぼしてしまった。なのに。「・・翔君は?俺のこと好き?」「は?それ本気で言ってんの?」潤からの予想外の返答に、自分の言ったことを棚に上げてイラッとする。だって、俺が何歳からお前のこと好きだったか知ってんだろ?お前のあの小さな手をぎゅっと握ったあの
いつもの様に楽屋に入る「おはよう」「おはよう・・・・」と、それぞれが返事をしてくれるいつもの風景入ってすぐのパイプ椅子にニノが座り背を丸めてゲームをしている反対側の離れた椅子に雅紀が雑誌を見ながら座っているその横のソファーに眠るのは智さん智さんの前でいったい何紙あるんだよというくらいの新聞を読む翔君僕は、入って奥側....ニノの向かい側に荷物を置いて座りいつもの様にPCを開くと「え~~潤ちゃんの名前があるよう」いきなり大声で雅紀が叫んだ「うるさいですねぇ何で
涙の跡を残して眠ってしまった松本君の寝顔を飽きることなく見つめる。何度もこのベッドで彼の顔を思い浮かべてきたけれど「そういや寝顔はなかったな・・」当然だ、見たことないんだから。長いまつ毛、信じられないくらい整った美しい顔それでいて眠っている表情は子供みたいにあどけない。思わず頰を撫でると「・・、ん」瞬きとともに瞼がうっすらと開いた。「あ。ごめん・・、起こした」「・・あれ、俺・・寝てた?」「寝てたっていうか、落ちてた。でも1時間も経ってないよ」「・・・//」「ん?」「恥
Ssideつくづく俺は何をしてるんだろうなあと思う。「あっ!見て!先輩!あそこカメがいる!!」「どこ?!」「ほらあそこ!甲羅見える!」「え、どこ?わっかんねー」「あー潜っちゃった。先輩、ウミガメに嫌われてんのかな?」「どーせ幸運を逃してるよ俺は」「あはは」俺は今、潤と屋久島に旅行に来ている。そう、例の元カノと計画していた旅行だ。キャンセルするかひとりで行くか誰かと行くかの3択でどうするか迷っていると酔いに任せて潤に打ち明ける
アンケート実施中です♡ご協力よろしくお願いします『アンケートぉ…汗』どもー。きゃらめるぷりんでっす。あの、アンケート、、、いいっすかね、、、11月3日にアップしたい、デビュー記念日のお話。なんかの番外編がいいかなぁ、なんて考え…ameblo.jp「ほら、立てよ。」立ち上がった男に足を蹴られ、もう全てを諦めたように立ち上がる。男の後ろをついていき、再び俺はあの部屋で、ベッドに繋がれた。「さてと、、、、」ベッドに力なく座る俺を見下ろして、男が口を開いた。「ゆっくりじっくり頂くのが好き
Jside「お疲れ様でしたーっ!」ダッシュで仕事を片付けて身支度を整えて店を後にする。翔くんが来てくれた。早く翔くんに会いたい。会って謝って、好きだってことをちゃんと伝えるんだ。『潤ちゃん聞いてよ!翔ちゃんカノジョができたんだってー!』『ちげえよカノジョなんていねえよ!』『あ、好きなコだったっけ?』『……』『……そうなんですか?』『そうなの。それでさあ、どんなコなのか聞いたらさあ、』『オイやめろ雅紀!!』『見た目は綺麗系なんだけ
金曜日、当日「緊張するなぁ。どんな物食べるんだろう。酔わないように気をつけなきゃ。」櫻井さんから今日行くお店のHPがLINEに送られきていた。多国籍居酒屋らしい。色んな所を旅してる櫻井さんらしいお店だ。「.........。」多分、朝から同じ様な事ばっかり言ってるんだろう。雅紀は何にも言わなくなってスマホを見てる。「はぁ、緊張する~」「何で大人の男なのに、潤にちょっかい出してくるのかな。確かに潤はそこらの女の子より綺麗だと思うけど、、、、。潤の気持ちを知ってて悪い事に利用しようと
Jsideずっと好きだった先輩が、付き合ってくれることになった。たぶん一目惚れだった。初めて見た時から目が離せなくて、近付きたいと思って、仲良くなるために地道に努力した。櫻井先輩はいつも輪の中心にいる人で誰からも好かれてるのに、先輩自身も誰とでも分け隔て無く接する人で、本当に太陽みたいな人だった。そんな太陽みたいな人に近付くことが許されるまでになって、勝手な告白をした俺のことも認めてくれて、それだけじゃなくて受け容れてくれるなんて、本当に奇跡が
「うわっ、すごい量!誰か来るの?」「そういうわけじゃないけど」「もしかしてこれ1人で食べる気?しょおくんってポテト大好きだったんだね」「あー、まぁ…」失恋パーティーという名のやけ食いを始めたところだということは曖昧な返事で誤魔化す。「でもまぁちょうど良かったよ。1人じゃ食べきらないから潤も手伝って」「マックポテトってなぜか無性に食べたくなる時あるよね~」「あるある。コーラとメロンソーダあるよ。どっちがいい?両方俺の飲みかけだけど」「じゃあメロンソーダ。てゆーか2本飲んでたの?」
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。こんばんは♡このお話はこちらの企画から妄想ネタをいただいて書かせていただきました。『集まった妄想発表します!【リンクつけました】オマケもあるよ!』追加の妄想2つ(既出)とリンクを付けたので再掲しますこんばんは〜♡画像隠しのため、今話題のYahoo地図の画像を。。オリンピック始まったら変わるかもしれな…ameblo.jpしょおじゅんゆうちゃん様の【妄想ネタ募集】企画内、(20)のし
*奇蹟の星←本編はこちらから(今回のお話を先に読んでしまうとえらいネタバレです💦)「ただいま〜!」小さな自動ドアが開くと「潤!お帰りなさい」潤そっくりの女性が笑顔で出迎えてくれた。「あら」「は、初めまして。櫻井と申します」「初めまして、潤の母です。(ぺこり)いつも潤がお世話になって・・、今日はこんな遠い所までありがとうございます」「いえそんな、こちらこそ、」「・・・。(ニコニコ)」「・・?」「うふふ♡櫻井さん、画面で見るよりずっと美しいわ」「は?いやそんな、//」潤
目が覚めると、暗闇だった。一瞬ここが何処で今が何時なのかわからず身体を起こそうとして身動きが取れなくて、それで思い出した。久し振りの櫻井さんの腕のなか。俺の上半身は逞しい腕でホールドされていて、その懐かしい温かさに安堵する。腰の下に感じる鈍い痛みも久々で・・不意に、数時間前の行為を思い出して顔が熱くなった。珍しく余裕のない櫻井さんに、乱暴なくらい情熱的に愛された。ソファで、お風呂で、ベッドで繰り返し昂められては何度もいかされてそれでも身体は解放されず、最後は意識を失うように
「俺、嫉妬してた」「・・え?」「二宮さんに」誘うような眼差しでそう言って松本君が俺の身体に触れる。ただそれだけで、ぞくりと半身が疼くような感覚。「こんなふうに櫻井さんから求められるなんて、いいなって」「松本く・・」「俺もそうされたいって」「・・!」「雅紀がいるのに、そんなこと思ってたの」「・・・」「最低でしょ」松本君の顔が今にも泣き出しそうに歪む。「・・好きだよ」こんな時気の利いた台詞のひとつも言えない自分が情けない。だけどカズに嫉妬していたと明かしてくれ
『いっらしゃいませなんだ潤か、今日は1人で来たの?ならカウンターでいいよね?』『はい、カウンターでOKです滝沢さんと話もしたかったし』『あの後、上手くいったか?櫻井さんだろ、お前が言っていた初恋の人って』ココでバイトをしていた時、客足が鈍い時に俺は滝沢さんと恋バナをしていた『俺、今まで告白された相手に言われるがままに付き合った事しか無いんですよね~』『なんだよ、俺はモテますよアピール?』『そんなんじゃないですよ!滝沢さんこそモテるじゃないですか』『まぁな、お陰様で今まで困
はーあ。いつも思う。俺は、ほんとーに弁護士なのかな~って・・・でも、しょうがないよな・・・これが、俺とおれの回りの人を守る手段・・・。そんな風に納得させた・・・でもー玄関のチャイムが鳴った・・・。
「あのなぁ」小さく息を吐いてジョッキをテーブルに置いた。「そーいうことじゃないの」「なんで?」「別にそんなのプレゼントでもなんでもないだろ。普通に会えばいいじゃん」「ほんと?また会える?」「当たり前」「じゃあ指切りげんまんしてくれる?」そんなことしなくても…と言いかけたけど、満面の笑みで小指を出すから俺もそれに小指を引っかける。「ゆーびきーりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます」「ふふ」「ゆびきった」「懐かしいね」「保育園の時よくやったよな。潤は何かっていうとゆびき
J6日目朝から何かワクワク今日で俺が予想している法則が正しいかがわかる。昨日はブルマンだっただろうから今日はグアテマラのはず。「なんか張り切ってんな」と智(伯父さんと呼ぶな、名前で呼べと言われてる)に言われたくらいにして。「潤目当ての客もいるからよろしくな」なんて事も言われた。は?俺目当て?何で?学校から戻り、バイトに入る。あの人が現れる時間が近づいてくると急にソワソワしてくる。時計の針が5時を回ってまだかな?まだかな?と落ち着かない。ソワソワしてる俺を智はひそかに気付いて
「じゃ、ノブさん、後よろしく!」「へい、お疲れ様でした。」「ノブさん、ご馳走様、またね!」「潤さんもまたいらして下さいね」4人で智さんの家に帰る。いつからか、「もうお前ら夫婦なんだから部屋は1個な」って、この前まで使ってた俺の部屋に2人一緒に泊められるようになった。「ここは潤と翔くんの部屋だからいつでも泊まりに来いよ。」って、よく見ると、ベッドがバカでかいの1つに変わってた。何気に恥ずかしい。智さんの家なんだから変な事はしないよ?ま、キス位はするけどさ!酔い醒ましにお
ついに俺たちは友達の一線を越えた。ずっと停滞していた俺たちの関係にもほんの少しだけ変化が見られ「じゃあ、しょおくん。デートに行ってくる」ない!!全然ない!!これでもかというほど見られない!!友達以上友達未満の、要するにただの友達のまま関係性は1ミリも変わってねーじゃん!!「しょおくん、色々と練習とかつき合ってくれてありがとね」「そろそろ時間か。頑張れよ」「うん!」改札をくぐる潤に笑顔で手を振る。ってなんで俺はエールを送っているのだ?潤が見えなくなって、一気に虚しさが襲
Jsideそれは朝食を食べている時のことだった。「学年飲み?」「そう。なんか人が人呼んでくうちに、どうせだったらみんなに声かけようってなって」翔くんがサークルの友達と飲むという話は前から聞いていた。その飲み会が学年全体の規模になったと聞いて思わず顔が強ばってしまった。その場には、翔くんの前の彼女も来るんだろうか。元々金曜日の夜は会う約束はしていなかったし、会の人数が多くなったところで別に俺には関係がない。翔くんも特に深い意
「変わってないなあ〜」地元の駅を降りて感慨深そうな潤とは違い、離島の施設からほとんど出たことのなかった俺には都内の一般的な住宅地がとにかく珍しくてすっかりおのぼりさん状態で、キョロキョロしっぱなし。20年振りに帰ってきた日本は、俺にとって「久しぶりの故郷」というより、初めて訪れた観光地といったところか。潤の家はごく普通のマンションの一室らしいが、家族4人で暮らしていたにしてはびっくりするほど狭くて全てが小さい。成程、このように狭小なスペースでコミュニティを築くことによって、人々
翔さんの研修が無事(?)に終わり、予定通りに本社に戻って来てから数日経って、「あっ、そうか!分かったぞ。俺とした事がこんな事にも気付かないなんて...失敗した〜、」「えっ?何かあったんですか?」「俺の個人の携帯壊れてたんだよ。社用の携帯は大丈夫なんだけどさぁ。」「何で壊れたんですか?落としたんですか?でも見た目はなんともないようですけど、、、。」「いや、絶対壊れてる。だって潤から電話が掛かって来る筈なのに、全然掛かって来ないんだから。」「えっ?そうなんです