第12章 平成5年 紀伊半島飛び石紀行(1)「新宮夜行」の一夜と「南紀特急バス」が奏でる交響詩
【主な乗り物:「南紀特急バス」津-紀伊勝浦系統、「名古屋南紀直通高速バス」、紀勢本線2921M「新宮夜行」、特急「くろしお」、特急「南紀」、夜行高速バス「ドリームなごや」号、夜行高速バス「ドリーム大阪」号】津の中心部から少し離れた住宅地の中にある、三重大学付属病院で路線バスを降りると、横なぐりの雨でびっしょり濡れてしまった。土曜日の休診日のため、白亜の建物はひっそりと静まり返り、時折、救急車がサイレンを鳴らして飛び込んで来る他は、アスファルトを叩く激しい雨音が耳を打つだけである。ここが
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