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昭和に起きた教師・指導者による暴力事件⑱1985年岐阜県立中津商業高校体罰自殺事件①【事件の概要】(その1)高橋利尚君のドライヤー体罰死事件が起きる2ヶ月足らず前のこと、1985(昭和60)年3月23日に、同じ岐阜県の県立中津商業高校で、陸上部の顧問であった山内浩教諭(体育科、当時46歳)から日常的に体罰や叱責、暴言を受けていた同部2年生の女子生徒・竹内恵美さん(同17歳)が自殺するという事件があった。体罰を苦に自殺した竹内恵美さん遺書死後に通学用カバンから、8分の
昭和に起きた教師・指導者による暴力事件⑲岐阜県立中津商業高校体罰自殺事件②17歳で命を絶たれた竹内恵美さん【事件の概要】(その2)岐阜県立中津商業高校2年生の竹内恵美さんは、山内浩教諭が顧問を務める同校陸上競技部で、その年の同学年で全国第3位の記録をもつやり投げ選手であった。恵美さんの優れた素質を認めた山内は、入学以来とりわけ彼女を厳しく指導したが、その「特別指導」なるものは、あたかもムチを振るって動物を調教するような「しごき」であった。①暴力と全否定の「指導」まず
昭和に起きた教師・指導者による暴力事件㉑岐阜県立中津商業高校体罰自殺事件④試合で力投する竹内恵美さん【裁判】(その2:体罰と自殺の因果関係、そして責任について)前回のブログにあるように、竹内恵美さんに対する山内浩の違法な体罰について、裁判所はかなりの範囲で訴えの事実を認め厳しく断罪している。しかし、肝心の体罰と自殺との因果関係の問題に入ると、判決文は一転して歯切れが悪くなった印象が強い。原告(恵美さんの両親)は、恵美さんの自殺による死亡が山内の違法行為(体罰)に起因し、