ブログ記事367件
動画で解説シリーズです今回は「特定不妊医療(体外受精)助成金」新制度について解説します。助成金の制度はご存知の方がほとんどかと思いますが、具体的にはどうなのか?分かりにくいことも多いかと思います💦そこで、実際に不妊治療にかかる金額の目安から、助成金の申請に関して知っておくべきことをまとめました。金額が大きいので、自分自身でしっかり把握しておきましょう!関連する記事もご参照ください。「特定不妊医療(体外受精)助成金」の新制度につきまして受付が
■ご質問内容胚移植に向けてウトロゲスタン膣用カプセルを処方されました。ネットで調べると、指でなくアプリケーターを使用しているという記事を見ました。指よりアプリケーターを使用したほうが難なく入るのでしょうか?指でもかまいませんか?また、ウトロゲスタン膣用カプセルを使用中の期間は、夫婦関係は持ってもよいのですか?■当院からの回答ご質問ありがとうございます。薬剤供給の問題から、現在、ウトロゲスタン膣用カプセルを処方させていただいております。ウトロゲスタン膣用カプセルはルティナス膣錠
暗黒の派遣社員時代を終え正社員の仕事を始めたサロカツでした。ひとり暮らしを再開し、プライベートも徐々に復活、ようやく貯金もできるようになりました。新しい仕事を初めてから半年経ち、新しい生活にもようやく慣れてきた頃、起業時代に知り合った友人から連絡がありました。何かと思って話を聞いてみると、彼の会社で自分のような経歴の人を探しているらしく、役員に会ってくれないかということだったんです。自分としても起業時代の仕事にはやりがいを感じていたので、とりあえずカジュアル面談を受けてみたところ、あ
日に日に暖かくなってきて過ごしやすくなってきていますが、この時期唯一の悩みが鳩です。3月下旬から5月上旬にかけて、巣作りの場所を求めてベランダに飛来してきて、たまに糞をしていきます。少しでも放置しようものなら、安全な場所だと思われて、頻繁にやってくるようになるので、少しでも気配を感じたら追い払っています。鳩は縄張り意識と帰巣本能が非常に強いため、一度巣を作るとたとえ撤去しても同じ場所に巣を作り直そうとします。なので初期段階で撃退することが重要で、在宅勤務をしている今ならこまめに追い払え
■ご質問内容女性年齢が高くAMH値が低い、このようなケースでは妊娠は難しいですか?■当院からの回答卵巣予備機能低下(卵巣年齢の上昇)には、以下の二通りの場合が考えられます。加齢による生理的な変化。卵子数だけでなく、質的な低下もおこってくると考えられます。早発の卵巣機能低下:年齢が若いにも関わらず卵巣刺激しても十分な卵胞発育がえられないことがあります。当院では治療方針を決める場合に、年齢だけでなく抗ミュラー管ホルモン(AMH)による評価を行っています。抗ミュラー管ホルモンは卵巣
先日、こちらのブログでも記載した第三者からの提供精子、卵子を使った生殖補助医療の対象拡大の要望書が提出されました。賛同してくださったブログの読者の皆様、誠にありがとうございましたただ、法案を変える事はかなり厳しい状況のようです生殖補助医療の対象拡大を同性カップルらが超党派議連に署名提出|毎日新聞第三者から提供された精子や卵子を使った生殖補助医療を巡り、超党派の国会議員連盟が議論している新法のたたき台について、同性カップルの当事者団体らは15日、精子、卵子の提供が受けられる対象を広げ
今回は生殖補助医療で使われる黄体ホルモン(プロゲステロン)の膣坐剤のお話をしています。1回目の前回は天然型の黄体ホルモンの薬がなぜ膣内投与になっているのかお話ししました。2回目はプロゲステロン膣座薬の歴史や各社製剤の特徴などを紹介したいと思います。プロゲステロンの膣剤が国内で使用できるようになったのは、比較的最近です。国内で初めての製品は2014年に発売となった、フェリング・ファーマ社のルティナス膣錠という製品です。その後ウトロゲスタン(富士製薬工業)、ワンクリノン(メルクセロ
「私の精子から97人子どもが生まれた」米国人男性(33)が告発する精子バンクの実態というNetニュースが出ました。記事の内容は以下のようなものです。(一部改変)生殖補助医療が進み、精子バンクや卵子凍結も一般的になってきた。そんななか、アメリカで学生時代に精子提供をした男性(33)の訴えが注目を集めている。自分の精子から生まれた子どもが100人近くいると知らされたのだ。■200人を超えているかもしれない「2021年3月、私は自分の精子で生まれた子どもに初めて会いました。その家族は
2021年の厚生労働省報告2021年の出生児数は81万1604人で、前年の84万835人より2万9231人減少出生率(人口千対)は6.6で、前年の6.8より低下2022年の出生児数は概数は77万747人で、2023年は73万人を下回る見込み2021年の日本産科婦人科学会によるART全国集計(2023年に報告)生殖補助医療ARTでの出生児は2021年に69,797人総出生児数に対する生殖補助医療ART出生児の割合8.6%l(11.6人に1人が
選択的シングルマザーでの出産を決意し、生殖補助医療に取り組んでいるわけですが、2022年に起きた事が私の背中を後押ししました。それは母親の大病の発覚母親はまだ60代、そして祖父母は数年前に90歳代までご長寿だったこともあり、健康不安はまだまだ感じておらず母親の大病発覚は家族にとって衝撃の大きいものでした。母親の大病発覚後、父親は鬱気味になり両親を支えるため頻繁に関西に帰省する生活になりました。2022年は両親を支えることで精一杯で、私の人生を考える余力は無く、パートナーを探す気力
本邦において、2022年4月から生殖補助医療の保険適用が開始され、一年が経ちました。私たちは高度生殖補助医療を必要とする方々の受け皿となるべく、苦渋の決断ではございましたが、我々が最善と考える先駆的な生殖補助医療を自費診療として行うことをこれまで貫いてまいりました。その一方で、助成金廃止に伴い経済的負担が増えることから、当院にも患者様や関係団体から保険診療開始に対する多くのご意見・ご要望があり、今日まで院内においても様々な議論を重ねてまいりました。その結果として、リプロダクションクリニッ
当院において2019年から2021年に採卵された方の集計データです。AMH値と平均採卵数の関係を、女性年齢で40歳未満と40歳以上に分けて示しています。AMH値:卵巣予備機能の指標とされる抗ミュラー管ホルモンの検査値です採卵数:当院プロトコールで低刺激法や調節卵巣刺激を行い採卵できた卵子数ですこのデータは必ずしも個々方にあてはまるものではありません。採卵数の予測は、この女性年齢・AMH値のほか、月経3日目の胞状卵胞数、過去の卵巣刺激に対する反応性などを指標にします。
今回は当院で使用している試薬、イオノマイシンについてご説明させて頂きます。まず、イオノマイシンとは細胞間のカルシウムイオン濃度を上げ、生体膜を通過するカルシウムイオンの透過性を高めるために用いられます。当院ではこのイオノマシンを卵子活性化のために使用しています。対象は顕微授精での受精障害や重度の男性不妊の症例の方が適応となります。ここで受精と卵子活性化について簡単にお話させて頂きます。精子は卵子の透明帯に付着し、透明帯を通過して卵細胞膜と融合します。膜融合した後、卵子は活性化され、
2020年から2022年に当院で実施した「生殖補助医療」の集計データから1回の採卵による、少なくとも1回の妊娠(妊娠率)や出産(生産率)の報告です。採卵しても胚移植にまで至らないこともありますので、このような指標を示しています。累積妊娠率:新鮮胚移植や融解胚移植の回数に関わらず、1回の採卵で妊娠された割合です。累積生産率:新鮮胚移植や融解胚移植の回数に関わらず、1回の採卵で生児を出産された割合です。女性加齢で累積妊娠率・累積生産率ともに低下していました。次のグラフは上記を初回
東京都は来月から本格的に卵子凍結に対して助成金を開始します。昨夜は20時から1時間程度東京都の担当者から説明を聞きました。都も初めての説明会とのことで諸々まだこれからですという感じでした。事前にHPに出されていた内容に関して説明を加えていただきよく理解できました。説明を聞きながら改めて東京都の英断を実感しました。これだけの助成を行うとなると相当な金額がかかると思われましたし、事務作業も大変でしょう、実際夜の8時から説明会を行なっており、改めて頭が下がる思いがしました。この卵子凍結は保
今回からは、精子提供者との性行為は不貞行為となるのか?というテーマについて、過去の裁判例を数回に分けて解説をしていきます第1回である今回の記事では、まず、実際の裁判になった事案の概要を載せた上で、裁判で争いのポイントとなった点について、具体的に解説します次回以降で、具体的な裁判所の判断を、解説していく予定です事案の概要✔️裁判例東京地方裁判所令和元年10月8日判決(LLI/DB判例秘書登
花未来(はなみらい)こと戸井田かおりです。●夫の無精子症のため精子提供により2012年長女イチカ、2015年次女ニコを授かり告知をした上で家族仲良く暮らしています●精子提供・卵子提供・代理懐胎など多様な家族のためのふぁみいろネットワークの共同代表イチカのせりふを聞いたり動画を見た方から「イチカちゃんポジティブに出自を捉えててすごいねえ」なんて言ってもらう事がたまにあります。我が家に限らず周囲のこども達も出自をニュートラ
昨日24週健診があって、キリ子さんから母子共に経過良好だと連絡がありました。異常初見が見当たらなかったので、今回もエコーはなし。エコ画像が見れないのはやっぱり不安なんですよね〜とレズビアンの先輩ママに話したら、「そもそも私が出産した20年前には妊婦健診そのものがなかったわよ」と聞いて驚き。今は妊婦健診を受けることで、妊娠中から障害や異常の発見ができるという利点もあるけれど、妊婦さんの中には(何か悪いことが見つからないか)不安になってしまう人いるのよと言われて、改めて女性の視点に立って考
ステップダウンして妊娠出産された方はおられます。また、採卵予定周期の直前に妊娠された方もおられます。治療を行っているときの張りつめた気持ちが、治療休止やステップアップ直前などで軽減されるのかもしれません。なので年齢に応じて少しの期間、「ステップダウンや待機する」選択肢はあると思いますが、女性加齢により妊娠出産の期待率は低下します。下記の成績はステップダウンされた方の成績ではなく、人工授精を実施された全ての周期あたりの当院成績です。体外受精や顕微授精など生殖補助医療における採卵周