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今日、判決の日。私は再び東京地裁へ。初公判から約1か月。猿之助への世論と、私の考えのギャップに戸惑う1か月だった。だから、裁判長の意見を自分の耳で確認したかった。傍聴出来る人は23人。約19倍。今回もハズレ。判決は懲役3年執行猶予5年。私は「重い」と感じた。求刑からの減刑は無く、執行猶予が最長の5年。司法による裁きだから受け止めるしかない。世の中は非情だ。素朴に、じゃあ、死んでたら罪にならなかったの?と思う。そして、報道で「歌舞伎復帰論」が1番話題になるのも嫌悪感を抱
今日、父段四郎さんへの容疑で再逮捕となった。勾留期間が終わる頃だから、今週は動きが有ると覚悟していた。容疑は「自殺ほう助」私は少し安堵している。猿之助の供述には矛盾が無い。父、段四郎さんは判断能力が有った。ご両親の死因は向精神薬中毒で、ビニール袋との関係は認められなかった。このままスムーズに事が運び、事件がハッキリしますように。そして、これを機に「報道の在り方」を議論して欲しい。香川照之の時もそうだが、皆で執拗に攻撃して、社会から脱落させる異常なまでの報道は人の人生を変える。
7月31日夜、猿之助は保釈された。猿之助の保釈は、ちゃんと環境を整えての事だと思う。保釈が許されたのはそう言う事。誰も彼を1人にしないだろうしメンタルケアもするのではないかと思う。NHKのニュースで保釈された映像を見た。髪の毛は伸びていた。私は直ぐさま彼の腿を確認した。細くなってしまったね。彼の顔はもう「猿之助」では無かった。しかし、病院、警察のサポートがしっかりされていたと推察出来る。彼の表情は落ち着いていたし、わずかながらも生命力を感じた。私は、彼は大丈夫と思う。なんとなくだ
明日はいよいよ猿之助の初公判。5か月か…。毎日考えて過ごしてきた5か月。1番辛い時間帯は、仕事を終えて職場から駅までの道のり。毎日考えてしまうの。猿之助とご両親の最期の時を。親の気持ち、息子の気持ち、役者としての気持ち…。半ベソな顔で駅まで歩いてきた5か月。なるべくひと通りの少ない道を選んで歩いた5か月。明日になれば、少しは明確になる事も出て来て、この苦しい心も軽くなれるのかな。それともまた、新たな苦しみが湧くのかな。この事件で、私の大切な歌舞伎鑑賞の楽しみを奪われた。
猿翁さんが天国に召されてからずっと考えている。四代目に問いたい。「君は、このままでいいのか?これから一生後悔して生きていくのか?」スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を三代目と四代目のを見比べた。四代目、まだまだじゃん。ぜんぜんじゃん。いいの?!私は悔しくて風呂場で泣いたよ。猿之助の芝居が観たいとかじゃあないんだ。君の残された人生、悔いだけが残っていいのか?それが悔しいんだ。君は何もかも失った。勇気を出して、一心不乱に歌舞伎に命を捧げてみないか?カッコ悪くたって構わないじゃな
猿之助の初公判が、10月20日に決まった。金曜日だ…傍聴に行きたい。抽選で無理だろうけど。知りたいの。何故、こんな事になってしまったのか。何故、彼はその選択をしてしまったのか。何故、未然に防げなかったのか、止められなかったのか。事の成り行きを知りたい。真実を知りたい。あの日から3か月が過ぎたけれども、私は相変わらず毎日、毎日、ずーっと考え続けている。全てが明らかになり、法の裁きを正しく受けて欲しい。今まで私は「刑罰」と言う物は再犯を防いだり被害者の為に有ると考えていた
五月に猿之助事件が有ってから、毎日その事で頭の中は支配されていた。仕事を終えての帰り道、お風呂場で何度泣いた事だろう。彼の心の闇、彼のご両親の最期…想像しては心が壊れそうになった。歌舞伎を楽しめなくなった。四季を感じられなくなった。辛くて、苦しい1年だった。今年が無かった事にしたい、消してしまいたい…。今年を振り返るのが怖かった。でも、決して忘れる事の出来ない年になるだろう。だからこそ、死に際に「あの時は辛かったけど、頑張ったよな」って思い出せる年にしたい。それは、
「猿之助」と言う名前は三代目が巨大化させたから、大変だったと思う。そのオーラを子供の頃から見てたのだから、一番その重みを感じて居たのは君だね。私は、いつも上手く澤瀉屋精神を受け継いで「四代目猿之助」を育てているな、と思ってたよ。それを観るのが楽しみだったんだ。今回はどんな風に料理してくるのかな、って。襲名の時に観た久々の「ヤマトタケル」。「あれ?こう言うカンジだったっけ?」と思って帰ってから三代目のDVDを見直した。三代目は「英雄が果てしない夢に向かって突き進む」イメージ。四
歌舞伎座、七月大歌舞伎、昼の部『柳影澤蛍火ー柳澤騒動』四幕目以降の感想です。序幕はこちらに、二幕目と三幕目はこちらに感想とあらすじを書かせていただきました。四幕目一場「駿河台柳澤邸控えの間」三幕目の最後で、おさめ(尾上右近さん)はお小姓比べに出発しますが、そこでおさめは無事に将軍綱吉のお目に留まり、側室になります。さらにお世継ぎを身ごもります。四幕目では、柳澤吉保(市川海老蔵さん)も駿府松平家の娘(市川笑也さん)を嫁にもらっています。しかし、おさめと吉保は裏で依然として関係を続けて
時間ギリギリまで、行くか止めようか迷ったけど、行くだけ行って辛かったら帰ればいい。とりあえず、行こう。猿之助四十八選って、役者で見せる演目なんだよね。この宙乗りも役者自身に魅力がないと、別に何でも無いと言うか…。四代目が立役をやるときは、身体の力の入り方が凄い。「身体、つらないかな?」って思うほど張りがある。そうして、大きさを出すんだね。エネルギーの放出量もハンパなかった。早変わりの踊りを観ても「やっぱり猿之助は上手かったんだな~」って思ってしまう。隼人も頑張っているけれど、手順
平日な事も有るだろうけど、こんなに空いている新橋演舞場は初めてだ。まずそれで涙しそうになった。2階正面は殆ど空いている(20人居たかな?)。演者が見たらどんな気持ちになるのだろう…。観客のノリも悪い。團子タケルは想定内な出来。そりゃあそうだ。舞台経験も少ないのだから。本人が「じぃじに真似ぶ」と言っていたが、似てない。もう少し似せられると思ったけど。似せてるのは台詞を言う時に眉毛が上下に動く所と口が曲がる所。ビデオ見ながら覚えたのだからしょうがない。台詞を覚え、立ち回りをこ
あれはいつだったか…演目も思い出せないけれど、猿之助の演技が真に迫って圧倒された事がある。「絶望と心の崩壊」とでも言うのか、嘆き悲しむ猿之助を見て私は「そんな感情になった事あるの?!」ってビックリしたんだ。当時の私は老いていく母と仕事の悩みで心が荒れていたから、その感情はリアルで正に私の心情そのものだった。初公判から1週間。事件に至る経緯は大筋には見えた。私の1番衝撃的だった事は猿之助に2012年頃から自殺願望があったこと。父親の段四郎さんが精神的に病んでいた時期があったこと。
悲しみの日々、「何でこんな事に?」ってずっと考えている。週刊誌にネタを売った「関係者」とやら。腹立たしい。「歌舞伎界を良くしたいから」と告発したらしいけど、ナニ偽善者ぶっているのか?本当にそう思っているなら、訴えるのは俳優協会、松竹に言うべきだ。人が2人も亡くなって居ると言うのに、まだ取材を受けている。実名、顔出しで物を言え。そして、周りの人間も忠告する人は居なかったのか?見て見ぬ振り?知らなかったではすまない。それで「皆で一丸となって」とか奇麗事を並べて…。客を舐めてる。裏切
昨日、素敵な唄に出会った。「娑婆とても明日に希望があるならば忍びて生くる道もありなん」心に染みる、なんて慈悲深く慈愛に満ちた唄なのだろう。私は、心が静かになって、昨夜は深く眠れた。君の為に贈るよ。今は、ただ、ご両親を弔う事に集中して欲しい。そこから自らを見つけるのだ。ご両親は、貴方を愛していた故に選んだ道。哀しい出来事になってしまったけれど、その愛を貫いたのだから…。そして、舞いなさい。舞いは念仏にも通じるのだよね。舞って人々の心に訴えなさい。私はそんな日が来るの