日本の国家予算には、一般会計と並んで特別会計という仕組みが存在する。特別会計は道路整備や財政投融資、年金など特定の目的のために設けられたもので、その総額はかつて一般会計の倍以上に達していた。法的には正規の制度であり、財務省から予算・決算資料として国会に提出され、国民も閲覧可能であるため、決して「隠された闇の予算」ではない。だが一方で、数十種類に分かれた複雑な会計構造、相互に融通される巨額資金、そして形式的に流されがちな国会審議によって、国民や議員ですら実態を把握しにくい構造的問題を抱えていた。こ