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今年(2016年)のGWは比較的ゆっくりできています。休日という習慣があまりない僕には、がっつりした休日は有難く感じますね。そこで、遅々として中々進みませんが、このコーナーを少し充実させておきます。今日は海外文学編です。海外文学の問題点は「訳者のセンス」が作者の問題とは別にかなり関わっていることです。やはり日本で人気のある海外モノは、ミステリーが特に顕著ですが、訳者のセンスが良いのです。詩的情緒といいますか、軽やかなリズムを持つ和訳のものを選ぶとよいです。これは、学校などで英語の和
おススメ読書タイトル100まとめ(を超えていますw)読み方(https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12587817617.html)vol.1(SF編①)https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12588306456.htmlvol.2(ミステリーエンタメ①)https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12588308289.htmlvol.3(海外文学)https://ameblo.jp/jyukuko/e
パヴィチ、ミロラド『ハザール事典―夢の狩人たちの物語〔男性版・女性版〕』藤幸雄訳、創元社、2015年。ハザールという王国を巡る物語が事典の形式で紡がれる。事典形式のため、どの項目から読んでいくかは読者次第。物語の中心にあるのは、ハザール王国で起きた宗教的な論争―「ハザール論争」―である。ハザール王国がキリスト教、イスラム教、ユダヤ教のいずれかに改宗を決めることとなった論争で、8世紀から9世紀に起きたらしい(112,208,375)。何故、「らしい」としか述べられないか。それは