(前記事の冒頭で引用した山岸凉子氏『負の暗示』では、問題から目を背け楽なほうへと流れ続けることでやがて負のスパイラルに陥り、自他共に破滅を招くことへの警鐘が鳴らされた。そこでは負の文字通りネガティヴな側面が強調されているように思える。一方、あえて負の感情の持つ一瞬の爆発力を比類なき攻撃力に転化し得るとしてポジティヴにとらえ、一時的ながらも負のパワーにより主人公を圧倒してみせたのがこのるろ剣の陰キャラ「雪代縁」かと。事件とは無関係のアニメのキャラながら、超絶恨みがましくシスコンぽいところも含めて、